ソーシャルメディア・マーケティングの構図 再検討中

先日からソーシャルメディア・マーケティングの構図を形にしようということで、4Pならぬ4C0-(知る:Cognize、伝える: Communicate、繋がる:Connect、創る:Co-create)を思いついていたわけですが、徳力さんのお話を伺って、たしかにこれは『グランズウェル』だったかもと思った次第でした(改めて読み返してみると、構成もすごく似ていたということで、どこかで意識していたのかもしれません。正確には、構成自体は洋書の典型的な書き方を真似たので、全てに共通した型でもあるわけですが。。)

もしかしてどこかで自分でもすでに一度書いているのかもと思いまして、記憶(といいますか、過去に書いた資料)を探してみたところ、いくつか関連の有りそうなものがみつかりました。直接的には、2009年にマーケティング協会で行っていたeマーケティング研究会の資料において、グランズウェルの構図(邦訳p.93)を説明していました。

従来の業務機能 対応するグランズウェルの目的  グランズウェルではこうなる
リサーチ 傾聴 不定期にアンケート調査やフォーカスグループ調査を行うのではなく、顧客の会話を常時モニタリングできるようになる
マーケティング 会話 顧客に一方的にメッセージを伝えるのではなく、顧客との会話に参加し、会話を促進できるようになる
セールス 活性化 熱心な顧客を支援することで、他の顧客の購買行動に影響を及ぼせるようになる
サポート 支援 顧客同士が助け合えるようになる
開発 統合 顧客の活発な意見交換の中から、商品開発のアイデアを引き出せるようになる

少しうろおぼえながら、このとき「マーケティング」をかなり狭い意味で捉えているなと思った記憶があります。

グランズウェル以前、さらに遡ることもできました(別にオリジナルを主張したいわけではないですが、笑)。その2年前、2007年のやはりマーケティング協会の資料では、3つのポイントを紹介しています。この図は、『仮想経験のデザイン』を元にしたアイデアであり、リサーチと新製品開発が主従ですのと、販売が生きていること(仮想経験のデザインは、ここに焦点を当てていたから。仮想通貨が話題の今こそ重要なのかも?)という違いはありますが、4つのCo-そのものはほぼ抽出できそうです。

よく言えばずっと似たようなことを考えてきているようですし、悪く言えば、手を変え品を変え、ではあります。しかしやはり、今回は結構いい感じではないですかね。

ということでもう少し考えます。以下現状案。


2018年02月27日 | Posted in エッセイ | | Comments Closed 

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