いわた書店の選書

こんにちは!3年の木塚です。今年は梅雨が長く、雨の日ばかりでお出かけする気も半減してしまいますね…。
そんなこともあってか、近頃私は、休日はソファーでのんびり読書をすることにハマっています。そこで、今回は、以前話題になって気になっていたいわた書店の選書サービスについて調べてみました。

札幌から電車で約一時間ほどの距離にある北海道・砂川市。この町に、全国から注文が殺到している書店、「いわた書店」があります。売り場も40坪ほどのごく普通の町の本屋さんが全国から注目を集めるようになった理由は、「一万円選書」という独自のサービス。
年齢・家族構成・読書歴など、人となりがわかるような簡単なアンケートに答えると、一万円分でその人に合ったおすすめの本を店主の岩田さん自らが選んでくれるというものです。選書はお客さんに記入してもらったアンケートを元に行われます。「カルテ」と呼ばれるこの用紙には、印象に残っている本BEST20、職業、最近気になった出来事、よく読む雑誌、人生でうれしかったこと・苦しかったことなど、人となりに触れる基本的な項目のほか、「何歳のときのじぶんが好きですか? 」「あなたにとって幸福とは何ですか? 」など、思わずはっとするような質問も並んでおり、これを読めば大体の好みはわかるそう。

「スタッフには、申し込みや受付、アンケートをプリントアウトするところまでやってもらって、選書から梱包までは僕一人でやっています。ちょうど病院でお医者さんの前にカルテが出されるような感じ」(店主の岩田さん)

こうして、「カルテ」を元に選ばれた本たちは、ひとりひとりに向けて書かれた岩田さんの手紙と、友人であるという砂川市長のメッセージを同封して、全国の読者の元へ届けられる。手紙や、手作りの梱包。こうしたひとつひとつに人の手の温度が感じられるところも、お客さんを喜ばせているポイントだそうです。

悩みながら時間をかけてカルテを埋めていく人。ときには、深刻な悩みが書かれていることもあるそうです。その人へ向けたアドバイス、応援の代わりに、岩田さんは本を選ぶといいます。
たった一冊の本で気持ちが突き動かされたり、人生が変わることだってある。岩田さんはずっとなにかできる、本で人を幸せにすることができるはずだと信じて、今まで読者と本を繋げてきたのです。

書店の減少

  • 1999年から 2014年までに 8,353軒の書店が減少しています。16年間の減少平均を出すと、522件になります。仮にこの推移で続くとなると、2022年には 9,945店前後になるだろうと予測できます。

電子書籍の登場などで、書店で本を購入する人が少なくなっているのが現状ですが、紙には紙の良さがあり、紙を一枚一枚めくりながら読み進めるのも、たまには悪くないものです。
人気ゆえに、現在では月に一回の抽選で選ばれた方にのみ選書を行なっているそうですが、いつか私もこのサービスを利用してみたいです。

【参考文献】

https://japanlocal358.com/post-3978/

https://kinarino.jp/cat7/23021