人気上昇中!?高級扇風機市場の今後

ブログ投稿とは露知らずWordで原稿作成して満足していました3年の中川です。
今年も早いもので6月になりました。現時点で結構暑いですが、これからもっと厳しい暑さになりそうですね。そろそろ扇風機をクローゼットの奥から取り出さないといけな・・・おおっと!去年壊れてしまったのを忘れていました!!早く買わないと暑さで干からびてしまいます。というわけで今回の僕の題材は「扇風機」です。実はこの扇風機、近年競争が激化している家電製品なのです。では具体的に見てみましょう。

まず扇風機市場のセグメントを年齢と価格の軸によっておおまかに4つに分類しました。ここで今回注目すべきセグメントは下表のオレンジ・灰色部分の高価格帯です。なんと近年売上増が顕著なのがここのセグメントなのです。2010年の扇風機売上における高価格帯の割合はたったの2%でしたが現在では14%程に拡大しています。しかし低価格層の扇風機が売れなくなったというわけではありません。そして主に一般家庭で使われている扇風機はせいぜい5000~10000円程度だと思われます。ではなぜ最近になって高級な扇風機が売れ始めたのか分析したいと思います。
 

 
高級扇風機市場のマーケティングミックス
・製品政策
 
今までの扇風機にはない新しい機能、例を挙げると羽がないもの・首振りが横だけでなく縦にも動くもの・音をほとんど発しないものなどがあります。扇風機そのものの耐久性や故障率も低価格のものより優れています。そしてなにより電気代が従来品の約半分になる、という強みがあります。
 
・価格政策
 
どこからを高級とするか悩みましたが10000円以上として、最高級品は70000円近くします。どの企業も主に15000円~30000円のあいだに価格設定をしています。正直安いエアコンが買えちゃうレベルです。
 
・プロモーション政策
 
元々高級扇風機を初期に売りだしたのはパナソニックや日立などの大手ではなくバルミューダや山善などの中小企業が先でした。しかし先に次世代扇風機として認知されたのはダイソンの羽根のない扇風機でした。やはりテレビCMでの比較広告は絶大な効果があると思われます。
 
・流通政策
 
日本全国で取り扱いはあるようですが、販売場所は大手家電量販店に限られているようです。扇風機にしては高すぎる価格と機能の多さがスーパーや百貨店などの総合ストアでは現状売りにくくなってしまっているようです。ネット通販でも買えるので機能をよく調べてから買いましょう。
 
高級扇風機が売り上げを伸ばした2つの理由
・震災後日本全体で節電意識の高まり
・風の質へのこだわり
高級扇風機は低価格の扇風機と比べて電気代がおよそ半分で済むのは大きな利点だと考えられます。そして2011年の東日本大震災を境に徐々に省エネ需要が増えてきたことと、それまではもっと高価格だったものが徐々に安くなってきたことがうまく合致して、買い換える家庭が増えたことが一つの要因です。
もうひとつは扇風機の性能にこだわる人が少しずつ増えていることです。従来品では出せなかった細かい風量調節や静音性、首振りの多様化によって扇風機の種類が増えています。特に静音性は就寝時にありがたいということで年齢問わず多くの人の需要が高まっているようです。
今後の課題
高級扇風機の最大の欠点は、家電量販店などの専門店での販売に限られてしまうことです。なぜなら製品の良さをアピールするため製品に詳しい店員が必要になるからと、総合ストアに来る客には価格が高すぎるため売れないからです。しかし価格を下げてしまうとブランド力が落ちてしまったり性能への疑念を消費者が抱いたりする恐れがあるので、低価格扇風機との差をアピールする他ないと考えます。
 もうひとつの問題は誰が使っても低価格製品との違いがはっきりわかるものでなければならないのに、企業のブランド力だけを頼りにした商品ばかり増えてしまうと高級扇風機市場自体が廃れる恐れがあることです。大手企業の商品にはこれが多く見受けられます。そこで扇風機をメインに販売している企業は、もうひとつの冷房器具であるエアコンが高すぎて買えない、けれど普通の扇風機では夏を越せない・・・という消費者をターゲットにして冷風機能を備えたり、付けたまま寝ても風邪をひかない超微風がほしい・・・といった要望に応えてきたと考えます。
 
まとめ
高級扇風機はその価格と製品機能がまだ不釣り合いな状態で、震災というターニングポイントで運良く売れてしまった可能性が高い商品です。たしかに静音性に優れ電力が抑えられるのは強みですが、蓋を開けてみると5000円~10000円ぐらいの中価格帯でもそれなりの機能を備えた商品はありますし扇風機の電気代もたいしたことないのです。企業にとって高級扇風機は少ない販売台数で利益率アップが見込める高コスパ商品であるため撤退するのは惜しいはずです。したがって低価格扇風機との比較を明確にして、流行の高級品としてではなく機能で勝負する商品として販売するべきだと考えます。
 
 
 

熱烈中華食堂 日高屋

こんにちは!坂本雄亮です。

みなさんは日高屋という中華料理店に行ったことはありますか?

日高屋は、株式会社ハイデイ日高が展開する大衆中華料理店で、多彩なメニューを低価格で提供しています。首都圏を中心に現在385店舗を展開中とのことで皆さんも1度は見かけたことがあるのではないでしょうか。

日高屋は、ここ13期連続の増益を達成し、収益率は外食業界髄一といわれています。成長を続け、目標は首都圏に600店舗展開することだそうです。

今回はそんな日高屋についてマーケティング分析していこうと思います。

まず日高屋の競合を分析していくと、

同じカテゴリーの中華料理チェーン店として挙げられるのは、餃子の王将や幸楽苑などです。さらに外食という観点からは、マクドナルドや吉野家などの外食チェーン店全般が競合ということになります。

次にSTPMに基づいて分析をしていきます。

*セグメンテーション・ターゲティング

日高屋の大きな特徴である首都圏の駅前立地への展開を考えると、日高屋HPにあるように、駅前という利便性を生かし、誰もが気軽に立ち寄れるお店を目指していると考えられます。
まず、首都圏に出店を限定していることから地域という地理的変数によってセグメンテーションされ、さらに駅前に出店ということで通勤通学の際に通る機会が多く、その動線上に店舗を構えることでお客さんの来店を狙っている(http://diamond.jp/articles/-/81728?page=2)ということから行動的変数によってもセグメンテーションされる。これらのセグメンテーションから日高屋は、首都圏の駅を日常的に利用する人をターゲットにしていると考えられます。また日高屋のメニューが中華料理全般を低価格で提供していることから学生から高齢者まで男女年齢関係なく、ターゲットにしていると考えます。

*ポジショニング

日高屋を他の中華料理チェーン店と比べると、最も特徴的であるのは駅前立地であることの利便性の良さです。そして多彩なメニューを低価格で楽しめるという気軽さ。これらが他の中華料理店に比べ競争優位であり、この2つの点においてポジショニングされていると考えられます。

*マーケティングミックス

・製品政策

 日高屋のメニューはラーメン、餃子、定食類など様々な種類の料理を提供し、さらにラーメンでも複数の種類があることから製品の幅・深さともにあると考えられます。さらに日高屋はアルコール販売も行っています。〝全メニューの売上高に占めるアルコール飲料の比率は14.5%に上る。同業の中華料理チェーンは4~5%台であるから、いかに高いかがうかがえよう。″(http://diamond.jp/articles/-/81728)とあるように日高屋のアルコール販売は、ビール一杯つけても低価格なこと、駅前出店で路面店では見込めない(車での来店が多いため)アルコール販売への需要によって売上全体の多くを占めています。そしてこのアルコール販売が高い収益率を達成している要因です。

また、“「料理は10人中6人がおいしいと言ってくれればいい」という力の抜き加減。熱烈なファンの獲得を狙うのではなく、万人受けする味とメニューを追求し、「飽きがこない」店を目指している”(http://diamond.jp/articles/-/81728)とあるように日高屋の料理はあくまで幅広いお客さんに楽しんでもらえる味を目指しているようです。

・価格政策

 日高屋の価格は、日高屋の看板にも記されている「390円 税込」という低価格の中華そばをはじめ、餃子(6個)190円、炒め物の定食類は600円台と比較的低価格、全店均一で提供しています。この低価格を実現するため、セントラルキッチンと提携した食材価格の低減、無駄のない食材調達・在庫管理など行っているそうです。

・プロモーション政策

 日高屋はテレビcmなどのマスメディアを使用した広告は行っていません。これは首都圏に出店を限定していることや、駅前に出店しているので人々が目にする機会も自然に増え、出店していること自体が日高屋の広告になっているためだと考えます。店舗前の看板も「390円 中華そば」とあり、低価格で中華料理を食べられるお店と非常にわかりやすいものになっています。

・流通政策

日高屋の出店戦略は上にもあるように首都圏の駅前立地に展開することです。駅前立地となると家賃が高いことがネックですが、その点は深夜営業をすることで対応しています。さらに日高屋のおもしろいところは駅前は駅前でも、マクドナルドなどのファーストフード店の隣に出店しているところです。これはファーストフード店が先に出店していることで、お客さんの流れを利用しつつ、出店する際の立地条件の調査のための費用を節約するためらしいです。

また日高屋は一駅に複数店出店することも多く、埼玉県大宮駅周辺には、14店舗あるそうです。これはお客さんが目にする機会を増やすだけでなく、物流効率の上昇にも繋がります。実際に、埼玉県にある工場ひとつで日高屋全店舗を対応しているそうです。

これらの出店戦略は、経営の効率化に直結し、日高屋の低価格のメニューが実現できる理由の1つとも考えられます。

日高屋をSTPMで分析してみたところ、日高屋の成長の要因は徹底した首都圏における駅前へのドミナント出店戦略にあると考えます。

駅前への出店をうまく利用し、広告、物流の面でのコストを削減することで低価格メニューを実現しました。さらに駅前立地を生かしてアルコールを販促し、利益率の向上に繋がりました。

日高屋は駅前出店が強みであると思いますが、これからはその強みが問題点になってくることも考えられます。家賃が高いことを営業時間でカバーしていますが、首都圏で展開している以上、人件費は比較的高めであり、これからの人口減少また景気回復傾向とともにさらに人件費がかかると考えられます。新規出店にもコストがかかるため、人材確保、人件費に気を配りながらも、成長のための新規出店を慎重にしていくことが重要であると私は考えます。

   (ダイヤモンド・オンライン 2015/11/27)

   (東洋経済オンライン 2015/6/10)

   (日高屋HP)

   (株式会社ハイデイ日高 IR情報)

贅沢なヨーグルト

こんばんは、3年の野口です。
気が付いたらこんなに遅い時間になってしまいました。
今回は、森永乳業が販売している「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ」についてマーケティング分析をしていきたいと思います。以下、パルテノと省略します。

 

 

このヨーグルトは、国内で初めて発売されたギリシャヨーグルトです。とても濃厚でクリーミーであることが特徴です。ギリシャヨーグルトは、一般的なヨーグルトと製造工程が異なり、余計な水分や乳清を除去する「水切り製法」を用います。これにより、濃厚でクリーミーになるのです。また、タンパク質が豊富に含まれており低カロリーなので、NYのヘルシー志向の方に人気があるそうです。料理にも使えます。全ヨーグルト市場の売上高の30%を占めるほど人気が高まってきています。(http://partheno-gy.jp/greekyogurt/ 参考)

 

さて、STPで分析していきたいと思います。

20代~40代の女性をターゲットにしていると思います。多少値段が高くても、価値のあるものを好む世代だと考えました。また一般的なヨーグルトとは違った差別化された新しいヨーグルトということで、流行や最新情報に敏感な世代であることも言えると思います。

日本におけるパルテノのポジショニングは、腸の環境を整えたりするという健康志向というよりは、自分へのご褒美として食べるデザート感覚のような位置づけであると考えます。ヨーグルトは朝健康のために食べる場面が多いと思うので、自分へのご褒美といった新たなポジションを確立できたのではないかと思います。

 

次に、4Pで考えてみます。

・製品政策

先ほど述べた「水切り製法」を用いて、余計な水分を飛ばすことによって、濃密な食感でクリーミーな味わいです。スプーンを逆さにしても落ちません。新しいヨーグルトです。また、7種類あり、プレーン、ソースが付属されているもの、ソースが入っているものがあります。
・価格政策

コンビニやスーパーによって異なりますが、希望小売価格は大体150円~160円と設定されています。多少高いように思います。プチ贅沢な商品という印象を与えることができます。
 

・プロモーション政策

テレビCMを行ったり、看板、店頭のポップに濃密さを示すためにヨーグルトを乗せたスプーンを逆さにした写真を展示しました。新しいヨーグルトを認知してもらうために、告知型広告が行われていたと考えます。私は、テレビCMで認知し気になっていました。また、期間限定で「PARTHENO CAFÉ」を開くなどしてパルテノのおいしさを広めました。

 

 

・流通政策

発売当初、首都圏の量販店に限定されました。日本初のギリシャヨーグルトということで認知度の低さから、情報感度が高く金銭的な余裕がある人が多い首都圏に限定しました。
首都圏のコンビニでの取り扱いを開始し、その後首都圏以外にも販売エリアを拡大していき現在は全国発売されています。

 
 

参考

PARTHENOホームページ
 
http://news.infoseek.co.jp/article/adime_dime_259207/

高いからこそ!

こんばんは、3年の領家です!
みなさんペットボトルのお茶を買う方、多いと思います。
大学生だとコンビニで買う頻度が高いかもしれません。
去年の10月に伊藤園から発売されたこのような「お〜いお茶」を見たことがないでしょうか。
私はコンビニでこのお茶を見ました。その名も「瓶 お〜いお茶 玉露」。1本1000円で販売されていました。
このお茶について、マーケティング分析してみようと思います。
この商品のターゲットはギフトを送ろうと考えている人であると思われます。このような値段の高いお茶を普段飲むものとして買う人は少ないですが、ギフトと考えれば高いからこそのインパクトある商品だと思います。また富裕層なら買うのかと考えましたが、高級な茶葉を買って飲む方が多いと思われるので売上にはあまり関係ないかもしれません。
ポジショニングとしては高級で、購買目的が普段飲むものとしてではなく、ギフト用というところがまだ瓶のお茶として競合がいない独占できる位置にあります。
続いてマーケティング・ミックスで考えてみます。
①  
製品政策
この特徴は厳選した国産「玉露」を100%使用し、旨みを湛然に引き出すこだわりの製法で「玉露」特有の“旨み”のある味わいを引き出した瓶入り緑茶飲料です。特別な日のおもてなしやギフトとして勧められています。
②  
価格政策
1本1000円で販売されています。100円〜200円が一般的である商品を、あえて圧倒的に高い価格設定にすることで高級感と話題性が生まれたと考えます。
③  
プロモーション政策
ネット上で一部話題になったようです。コンビニやスーパーに置くことで商品の知名度はある程度広がったと思われます。
④  
流通政策
完全受注生産ですが、販売店からの受注ということでスーパーやコンビニ、ネットでも販売されています。
爆発的なヒットを狙った商品ではなく、「お〜いお茶」のブランドイメージの向上を狙った商品であると考えられます。しかし、芸能人を起用した広告を打ち出したり、リピート客になってもらう可能性が少ない分、購入した感想をSNSで発信してもらえるように促す企画を出したりしてもいいのではないかと感じました。
それでも6月13日には瓶シリーズ3作目「瓶 お〜いお茶 氷水出し玉露」
が発売されるようです。3作目ということで、ある程度の顧客は獲得してきているようでブランド力の大きさを感じました。
参考

握手券=1500円?

どうも!先週に引き続き3年の菅谷です!

今回はいまや国民的アイドルとなったAKBグループのマーケティングについて調べてみました。(僕は乃木坂派ですけど笑)

 

AKBグループは「会いに行けるアイドル」として従来のマスメディアを通して見るだけアイドルと違い、劇場などで実際に会えるということで当時としては斬新なものでしたが2005年の最初の劇場公演の一般客はたった7人しかいなかったそうです。

当初は「メンバーと同世代ぐらいの若いファンを主なターゲットする」としていましたが「秋葉原のオタク向けのアイドル」といったイメージが強くそこまで知名度は高くありませんでした。しかし劇場での公演などを継続して行い徐々に知名度を上げていき今では音楽業界の第一線に立ちました。

そこでこのAKBグループのマーケティングを4Pに基づいて分析していきます。

<Product>
AKBグループは「会いに行けるアイドル」というコンセプトの基、「ほぼ毎日行われる劇場での公演」、「CDに握手券などの特典を付随」「複数形態でのCD販売(これはAKBに限りませんが)」等により消費意欲を高めています。

またメンバーのタイプも“かわいい系”“美人系”など多種多様な女の子を採用し、メンバーの入れ替わりも常に行っているためファンの裾野も広くなっています。

<Price>

最初のほうでも述べた劇場での公演は他のアーティストのライブに比べてはるかに安価に設定されており、収入の低い若いファンを対象としています。その反面CDは一枚あたりの値段は他のアーティストと大差ありませんが特典を目当てに熱心なファンの中には数百万単位で購入する人もいます。
この特典はそもそも複数購入してもらうことを目的としている一面もあり、極端な例では44種のポスターをランダムで1枚封入し、44種すべてを揃えると特別イベントに参加できるという企画がありました。この企画自体は独占禁止法に触れる恐れがあるとして中止になりました。(44枚のCDを購入することですべてのポスターが揃う確立は77京1468兆8909億1789万4000分の1です)

<Place>

AKBグループは秋葉原を拠点としているAKB48のほかに全国各地や海外に姉妹グループがあり、曲などにそれぞれの特色を出しています。それによって各地域のファンが親しみやすくなっています。

<Promotion>

AKBグループは各メンバーがそれぞれブログやSNSなどを通して情報を発信しており、ファンもコメントできるようになっています。これはインターネットが普及した現代に適したプロモーションだと言えます。
またゴールデンタイムで一年に一度の「総選挙」と言われるイベントを放送したり、30分程度のバラエティを放送することでまだ認知していない層の目にも止まるようにしています。

CDの販売方法に批判がおきたり、ファンが近いことによる事件もありますが「会いに行けるアイドル」としての戦略は今では他の多くのアイドルが取り入れていることから成功していると言えるでしょう。

ウォッチッチ!

こんにちは!3年の大里です。

今回は最近流行している時計、ダニエルウェリントンについて分析していきます。
特に大学生の皆さんはこの時計を目にすることが多いのではないでしょうか。
2011年に誕生したもので、日本に上陸した途端、ファッション誌等で多く取り上げられ一躍ブームになりました。2年間で1億5000本も売れたと言われています。あまりにも爆発的に売れているのでなぜそうなったのか取り上げてみたくなりました。

まずターゲットとしては10〜20代の男女だと思われます。シンプルでユニセックスかつ洗練されたデザインが、万人受けするのではないかと感じました。

ポジショニングとしては、他の一般的な腕時計より随分低価格な割に高級感がある商品といったところだと思います。あまりお金はかけたくないが素敵な物が欲しいといったニーズに上手く応えていると思われます。

ここでこの商品を4Pに基づいて分析すると、
Product
シンプルでユニセックスなデザイン。誰にでも馴染みやすく、あらゆるシーンで使えると思われます。さらにベルトの交換も簡単にできるため、個人の好み・気分によって自由に変更できる点も魅力ですよね、ら様々なブランドとコラボしており、その限定品なども購入者の購買意欲を高めていると思います。

Price
2万円程と時計にしては非常に手を出しやすい価格。主なターゲット層と思われる10〜20代にとっては少し手を伸ばせば届く魅力的な価格設定だと感じました。

Place
日本上陸以降、様々な時計販売店で取り扱われるようになりました。一般的な時計販売店だけでなく、ファッション店でも売られています。もちろんインターネット上でも取り扱われています。

Promotion
ファッション誌で大きく特集されたり、ドラマで蛯原友里さんや石原さとみさんが使用したりしたことで話題になりました。さらに、芸能人や有名人にプレゼントし、インスタグラム等のSNSでクーポン付きの宣伝をしてもらうことでより一層認知度を高めています。クリスマスシーズンにはユニセックスなデザインであることを武器にペアセットをプロモーションしていました。

ダニエルウェリントンはプロモーションがものすごく上手くいった例だと思います。似たようなデザイン・価格の時計がいくつもあるにもかかわらず、頭一つ抜きん出ているのはプロモーション戦略が成功したからだと思いました。

参考:
https://freaksstore.com/m/store_topics/2015/06/-daniel-wellington.php
http://tokeimaster.com/archives/719
https://kinarino.jp/cat1/12221?page=2

素敵な香りのバスタイムを

こんにちは!趣味興味は浅く広く薄く、3年の出本です。

みなさんは、ショッピングモールや駅ビルで様々なものを見て聞いて匂って…様々なものを感じ取ると思います。
今回は匂いで近くにあると予想がつくお店、LUSHについてのマーケティング分析をしてみたいと思います。
LUSHはイギリスに本社を置く、カラフルな石鹸やシャンプー、リンス、化粧品や面白味のあるバスボムなどの入浴剤を生産販売しているブランドです。創始者が毛髪学者であり、彼のサロンで顧客との会話などにより顧客によいものをと考え、カタログオーダーによってビジネスを行い廃業し立て直したものが今のLUSHになっています。日本ではラッシュジャパンという株式会社が運営を行っています。

様々なチャリティや動物実験の反対、原材料へのこだわりなどLUSH独特の信念に沿って、商品は開発、生産されています。

まずは、STPで日本におけるLUSHを分析していきます。
日本での主なターゲットは、コスメやバスボムなどから20代から40代程度のおしゃれで流行に敏感な女性であると考えられます。商品をいくつか組み合わせて美しくラッピングしてあるギフトセットも販売されているため、様々なセグメントから選ばれることも考えられます。また、全成分がラベルに表記してあることでアレルギーや安全性に敏感な人にも受け入れられるでしょう。
他の会社の製品よりもやや割高なものの、他社製品にはない香りや使用感によって差別化ができるためリピーターなども獲得しやすいですし、実際に商品のページに行くとリピーターの書き込みなどを目にすることもあります。


次にマーケティングミックスで考えてみます。

①製品政策
先ほどから書いている通りLUSHには信念があり、これに基づき生産販売しています。
製品面では、使用する合成物質は安全がきちんと確認されていることや、極力機械ではなくハンドメイドで作ること、過剰に包装をしないことや、実際に食べれる果物や野菜を原材料に使用するなどで他社の製品よりも使用者に満足感を与えるとしています。
他では見ないようなカラフルで凝った見た目にすることで店頭に並んだ際だけでなく、通販カタログでも目を引くことができます。
商品の品質だけでなく、全ての商品名にもこだわりがあり、その商品に使用している原料などを組み込んだチャーミングな名前が付けられています。これにより、商品1つ1つに顧客も愛着を持つことができるのではないかと、考えました。

②価格政策
このポイントも信念にもある通り、安く売ることにこだわるのではなく適切な値段で販売し、それにより適正な利益を得るとしています。実際、湯船に入れて使用するバスボムは安いもので1つ350円高いものだと750円とやや高めに値段が設定されています。これによって、ちょっと特別な商品と消費者は認知する事ができます。また、これにより贈物など購買者以外の人にも使用してもらうことが可能となり、認知度などを広げることができます。

③プロモーション政策
左の写真はLUSHの店頭です。このように外国の市場などのように店の外側に向けて商品をディスプレイすることで、近くにイル人の目を引くことができます。写真はバスボムですが、販売されている石鹸はチーズや大きいケーキのように塊でディスプレイされており、購入の際はカットし秤売りされます。店頭にはマガジンラックがあり、商品情報だけでなく、原材料や使い方などの様々な情報を記載したカラーカタログがおいてあります。LUSHを知らなくてもそのカタログを手に取り眺めることで商品やブランドに興味を持ってもらうことができます。
また、入浴剤などの商品は店頭で実演販売を行うことで、その商品の良さだけでなく店舗で売っているものが入浴剤などであることを知ってもらうことに役立っています。ただ、雑誌などの新製品コーナーなどでは取り上げられることがあるものの、広告などは打っていないので新規顧客に対しては受け身の体制であると思われます。

④流通政策
商品は日本にある工場で生産されて各店舗に運ばれて販売されます。店舗は既存の常設店舗だけではなく期間限定で大きな駅の構内や、ショッピングモールなどの特設店舗でも販売されます。ホームセンターやドラッグストアなどでは販売されていません。これはLUSHのブランド力を保持することに役立ちます。とはいえ、店舗の数はそこまで多くはないため、LUSHでは通信販売にも力を入れており、通販限定の商品などもあります。これにより、身近に店舗がないユーザーにも商品を届けることが可能です。ブランドホームページの各商品にはユーザーが意見を書き込める場所もあるため、商品を手に取ることができなくても使用した人の声などをみることができます。上記したカタログは通販で購入した商品と共に届くこともあるため、次につなげることにもなります。

このようにLUSHでは他のブランドとは異なる商品や独自のアピールポイントを持つことで他のブランドとの競合を避けることができているのではないかと思いました。

参照
LUSHのホームページ

家にあったLUSHの商品カタログ

忙しいあなたに時間を

こんばんは!3年の延対寺です。

今回取り上げる商品は「ルンバ」です。

お掃除ロボットとしてほとんどの人が知っているであろうこの商品は、どのように普及してきたのかを分析してみたいと思います。

 まず、どのような人をターゲットとしているのかを考えます。そうすると、独身あるいは夫婦共働きでなかなか家事に時間が割けない人、掃除機をかけるのも大変な高齢者などが考えられます。前者は「時間をお金で買っている」、後者は「サポートをお金で買っている」と言えます。これらの人がターゲットであると考えられます。

ポジショニングについてですが、掃除機とは違って買い替え需要ではなく、買い増し需要であるため、掃除機とはバッティングしにくい関係にあると考えられます。

  次に4Pを考えてみたいと思います。

この商品は掃除を自動でしてくれる、という元来の機能に加え、ピポポポーなどの音で掃除を開始するなどかわいらしい感じから、ペット感覚で扱う人も多く、このことも需要を生んでいると考えられます。

価格についても前シリーズよりも安価なものを発売するなど、購入しやすさも考えられていると思います。

また広告についてもテレビ、新聞、雑誌のみではなく、人が多く集まるような交通広告(JR、地下鉄など)にまで範囲を広げています。この広告のおかげか、「お掃除ロボット」といえば皆さんは「ルンバ」を思い浮かべるのではないでしょうか。

流通チャネルでは、初めはこの商品が都市型製品である、ということを最も生かせる百貨店に一転集中し、徐々に家電量販店や通販、富裕層向けの雑誌などを利用し、拡販の下地が整ってからはロードサイドの家電量販店に広げていきました。

 このように見ていくと、ルンバはターゲットやポジション、広告や流通に至るまでうまく普及していくように工夫されているなと感じます。今回調べていて、自分もルンバが欲しいなと思いましたが、物が散らかりすぎてルンバが動けるスペースがないので、物を片付けてくれるロボットが欲しいです。

参考

http://www.yano.co.jp/opinion/121001.html

ガリガリ君のはなし。

こんにちは!高津戸です。
最近暑い日が多くなり、コンビニでアイスのショーケースを見る機会が増えたと感じます。その場で気付いた訳ではないのですが、赤城乳業さんはこの春に対象商品に関して値上げを行いました。そのことから「ガリガリ君」に対しては10円の値上げがなされました。そっと値上げをしておけばよいのにも関わらず、赤城乳業さんは堂々とCMにしてしまって、話題になりました。
そこで今回は、赤城乳業さんの「ガリガリ君」について分析していきたいと思います。
まず赤城乳業さんの市場で置かれている状況ですが、森永、ロッテ、グリコ、明治などの企業と比べるとシェアで対抗しているとは言えません。しかし「ガリガリ君」の人気は、他のアイスクリームと比べても高い人気を誇っています(http://image.itmedia.co.jp/makoto/articles/1406/25/l_yd_ice2.jpg)。まさに「ガリガリ君」は赤城乳業さんの一本矢であるといえます。
そして早速ですが、STPMに基づき分析をしていきたいと思います。
〇セグメンテーション・ターゲティング
 公式HPにもあるように、「ガリガリ君」は「子供が遊びながら片手で食べられるかき氷が、出来ないか?」という思いのもと作られた商品であるので、年齢によるセグメントに注目した商品であったと言えます。しかし今では、子供の時によく食べていて、現在は成人している方々にも人気を博し、自然発生的に老若男女から愛される商品になっています。子供の頃によく食べたという懐かしさや、ノスタルジーを感じられる商品であるのかもしれません。
〇ポジショニング
 他の製品と比べると、価格の安い位置(特別安い)におかれ、シャリシャリ(ガリガリ)したシャーベットのような食感、清涼感から夏に好まれやすい商品です(http://image.itmedia.co.jp/makoto/articles/1406/25/l_yd_ice7.jpg)。
〇マーケティング・ミックス
 ・製品政策
「ガリガリ君」は新商品がSNSや口コミで話題になるため、ふらっとお店に寄って、そこにあったから購入するというより、「ガリガリ君」を求めて、お店に行っているような気がします。また新商品プラス既存のソーダ味を置いていることから、製品ラインナップにある程度の幅があり(「ガリガリ君リッチ」もあることを考えると、深さもある、、?)、棚を十分に確保できているかなと思いました。パッケージに書かれているキャラクターについては、キャラクターとして確立しており、文房具などが売られているのを見たことがあります。キャラクターが確立していることによって、他のアニメやゲームなどとのコラボを容易にしていると思います。最近ではアーティストのGReeeeNさんとのコラボもありました。
あと忘れてはいけないのが、“当たり”がついていることですね。安さに加えて、エンターテインメント性があることが、子供からの人気の秘訣だと思います。
・価格政策
木の棒一本1円以下で作り、同じ形状のアイスを何本も作るため、コストは低くできている気がします。そのため販売価格も安価です。そして消費者としての自分たちからしても、高いとは思えません。それが「ガリガリ君」の長年のヒットの理由であると思います。
60円から70円への値上げが2016年4月1日にありましたが、消費者からは批判の声より、むしろ今まで値上げをせずによく頑張ってくれたという声の方が多かったらしいです。値上げによる影響はほぼ無さそうです。
・プロモーション政策
赤城乳業さんは過去に「ガリガリ君リッチ コーンポタージュ」、「ガリガリ君リッチ クレアおばさんのシチュー味」や「ガリガリ君リッチ ナポリタン味」など、氷菓子からしたら変化球的商品を出して、話題になりましたね。これが赤城乳業さんの成功要因であると思います。普通ではないものを出すことによって、今SNSが普及した世界では、分速的、秒速的に商品情報が拡散されます。これによって、ほとんど宣伝費をかけずにPR出来たのだと思います。
SNSが普及する前には、子供同士の会話になるような話題性のある商品の開発に努めていたそうです。こういったことから、話題性による口コミが宣伝に大きく貢献していることが分かります。
(あとは、TVCMのガーリガーリクンッ♪という音楽も有名ですね。)
・流通政策
販路としては、他の企業と違うベクトルで進めていました。当初、多くの企業が量販店を主に販路としていましたが、赤城乳業さんはコンビニエンスストアに目を付けました。コンビニエンスストアの店舗数が増えてくると、他の企業もそちらに移行してきました。そうなると赤城乳業さんは量販店にも手を出すようになります。
最後になりますが、赤城乳業さんが成功した大きな理由は、消費者の中で話題になるようなことをやってきたからだと言えると思います。調べてみると、マーケティングの有効性は見つかりますが、今「ガリガリ君」という商品がいい環境にいるようなので、特に改善すべき点は見つかりませんでした。
次回作は「ガリガリ君 スイカ」だそうです。これからどんどん暑くなる季節なので、ぜひ食べてみたいですね。
赤城乳業株式会社(http://www.akagi.com/
日本経済新聞2014/5/8記事
 東洋経済ONLINE 2014/8/31記事

無印良品について

こんにちは!3年の坂本七海です。

今回は皆さんご存知の無印良品についてマーケティング分析してみたいと思います。
無印良品は、株式会社良品計画によって「わけあって、安い」をキャッチフレーズとし、安くて良い品として開発されました。1980年に良品計画の母体の西友の自社製品の開発の経験を基に、ノーブランドの商品発想でつくられ、現在では国内だけではなく海外でも成功を収めています。

無印良品といえば、シンプルで使い勝手のよい品物がお手頃な値段で手に入るというイメージが変わらずに今でもしっかりと定着されている印象があります。

まず、主な顧客のターゲットとしては、20代から30代でシンプルで素材の良いものを求める消費者としていると考えられます。化粧品なども扱っているため、どちらかというと女性寄りかなと思います。また、無印良品の商品は誰もが使いやすいシンプルなデザインであるため、様々なセグメントから受け入れられ多くの顧客を惹きつけようとするマス・マーケティングで市場に対応しているとも言えます。
デザイン豊富な様々な商品が多く存在する現代の市場において、あえて素材の良さを活かしたシンプルなデザインの商品を提供し続けることで差別化を図っていると考えられます。

つづいて4Pについて分析していきます。
<製品政策>
無印良品の製品開発は、一貫して「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」という3つのコンセプトの下で行われています。「素材の選択」は、品質は変わらないのに、見栄えのために捨てられているもの。業務用の素材などを使用することで、顧客のニーズに合わせて低価格で質の良い商品を作る。「工程の点検」は商品本来の質に関係のないムダな作業を省いて必要な工程だけを活かして開発する。「包装の簡略化」は、地球の資源をムダにせず、ごみを減らすために過剰な包装をしない、まとめて一括包装にすることを心がける。このような3つのコンセプトで製品開発がされています。また、ネットアンケートなどを用いてお客様の声による商品開発も積極的にしていて、多くの商品がお客様の声によって改良・開発されているようです。

<価格政策>
無印良品は特別安い、高い、というわけではないが、消費者が気軽に手を伸ばせるくらいの価格帯であると思います。「わけあって、安い」ということをキャッチフレーズにしていますが、あまり価格政策は重視していないように感じます。

<プロモーション政策>
プロモーション政策では、製品政策で述べた3つのコンセプトが店内や商品パッケージに明確にわかるようにしてあり、ブランド・イメージが消費者の中で出来上がっていると考えられます。また、SNSや「MUJI passport」というスマホアプリを通して、顧客との関係をより近いものにしていると思われます。

<流通政策>
直営店やフランチャイズ店だけでなく、ファミリーマートなどにも商品供給をしていたり、ネットでの販売もしていたり、と幅広い流通チャネルを活用しています。特にファミリーマートのようなコンビニでも無印良品の商品が手に入るということは、より多くの消費者の目に入ることになり、ターゲット以外の消費者にも無印良品の商品を知ってもらうきっかけになると思います。

無印良品は、一貫したコンセプトによりブランド・イメージを構築し、ネットやスマホアプリなどを活用してより顧客のニーズに沿った製品を提供し続けることで、国内外問わず成長をしてきたと考えられます。

参考:http://www.j-mac.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2013/11/lecture_matsui.pdf
    http://ryohin-keikaku.jp/ryohin/