「エスキモーに氷を売る」 ジョン・スポールストラ

こんにちは。3年の佐藤です。
今日は、かなり前ですが読んだマーケティングと営業について書かれているこの本を紹介します。
                       
この本は、2000年に出版されたもので、もう15年前のマーケティング書です。
とてもユーモアのきいた題名で思わず手に取ってしましました。
題名からもわかるようにエスキモーというのは氷に囲まれて生活している民族です。そのひとたちに氷を売るにはどうしたらいいのだろう。と興味が湧きますよね。
これは‘ジャンプスタートマーケティング‘といわれるもので簡単に言えば、常識破りのマーケティングです。つまり、私たちがそれぞれもつ常識といわれる部分をリセットすることから始めるわけです。

この著者であるジョン・スポールストラはNBA(バスケットボールリーグ)でニュージャージネッツというチームのGMを任されました。就任当時、ニュージャージーネッツはリーグ最弱で、人気な選手も在籍していない状況でした。それに加えて、チームチケットの営業部隊もチームに負けず劣らず最弱といわれていました。新GMにかかる重圧は大きなものでした。というのも、ニュージャージー州は少し移動すればニューヨークニックスという強豪で利益も非常に高いチームが隣にあり、常に比較され、オーナーたちが焦っていたからです。
こういった状況を打開するために、最初に思いつくことはネッツ自体を強豪チームにすることです。有名選手をトレードやFA、ドラフトなどで獲得し、魅力あるチームになればファンの数も増え、球団利益も向上します。

しかし、ここでジャンプスタートマーケティングを行ったのがジャン・スポールストラです。
ジョンは、ネットを強豪チームにすることなく、球団チケット収入伸び率1位を獲得する功績を残しました。ジョンが主に行った戦略は三つあります。
1.強いチーム≠チケット収益が多い
2.一度買ってくれた顧客に再アプローチする
3.よい商品を作れば自動的に売れるという概念の見直し

詳しくは本を読んでほしいので、簡単に説明します。
1.3については、「良い商品(強いチーム)をが自分たちを救ってくれる、と思っているならそれは間違いだ。」とジョンは言っています。ジョンの時代は、まだ大規模な広告が普及してなく、膨大なお金をかけて広告を打ち出す経営者はあまりいませんでした。そこにジョンは注目したわけです。
2は、一度、自社の商品(チケット)を買ってくれた人は、新規のお客より自社の商品に関して、財布のひもがゆるくなっているはず。という考えから、積極的にアプローチをしました。

結局、表題のエスキモーに氷を売る方法は思いつかなかったのですが、最近はインターンシップで営業や商品企画などのワークが多いので、もっとマーケティングなどの本を読んでいきたいと思います。上記にあげたほかにも、さまざまな戦略や自論が書かれており、すらすらと読める本なのでぜひ皆さん読んでみてください。

アプリと実店舗をつなげる

こんばんは!お久しぶりです浅田です。
先週ブログの担当だったのですが、なんと投稿を忘れてしまいました、、
ほんとうにすみません。。

さて!話は変わりまして、わたしはブログを投稿していない間に、新しくレンタルビデオショップのアルバイトを始めました。そのお店ではアプリの登録促進に力を入れていて、レジでは必ずダウンロードを促しています。果たしてどんなメリットがあるのだろう??と疑問に思ったので、アプリの実店舗への集客効果を調べてみました。

アプリと実店舗の関係について調べてみたところ、「O2O」というキーワードが必ず出てきました。
これは、「online to offline」の略で、オンラインからオフラインでの(購買)行動へと促す施策ことを言うそうです。

具体的な例として、アプリ上で限定クーポンを配信したり、近くの店舗を示すことで来店を促す施策があげられます。マックのアプリでのクーポンや、無印良品のポイント制度は使っている人も多いのではないでしょうか?
このO2Oの施策を行うことのメリットは大きく2つあります。
一つは、インターネット内だけで集客効果が期待できることです。クーポンをわざわざ印刷する必要もなく、以前より気軽に顧客にサービスを提供することができます。
今は一人一台スマートフォンという時代なので、幅広い人に来店のきっかけを作ることができると思います。
もう一つは、効果を測定しやすいということです。ネット上では、どこのホームページから自分の店舗に飛んできたか、何回クーポンを使ったか、1日に何度ページにアクセスしているか等全て数字で記録を残すことができます。全国どこの店舗でクーポンを使用したとしても、すぐにデータが集計されます。
雨天時には、クーポンを配信する、混雑時には配信をやめるなど結果をもとにリアルタイムに操作できることで、顧客への無駄のないアプローチが可能です。
O2Oに成功した有名な例として無印良品のMUJIpassportが挙げられます。
ムジパスポートとは、アプリを会員証として利用できるサービスのことです。
店舗やネットで商品を購入することで、ポイントを貯めることができたり、クーポンの発行、在庫検索などの機能をアプリで提供しています。
無印良品では、「顧客時間」というものを大事にしています。「顧客時間」というのは、商品の購入と、購入するまでの時間、購入してから商品を使う時間を指します。
ウェブと実店舗両方を繋げることで、顧客はウェブで見て実店舗で買う、実店舗を見てウェブで買うという双方を使って商品を検討することになり「顧客時間」を増やすことになります。
無印良品では、商品レビューを書くことでクーポンを配信するというサービスも行っているため、商品購入後もその商品に対する顧客時間をのばしています。レビューは他の顧客への商品購入への動機付けとなるので、一石二鳥だと思います。顧客にとっても、商品を実際に使用した人の感想を知ることができるので、メリットがありますね!
このように、実店舗とウェブを対立させるのではなく、繋げることによって、顧客を獲得することができるのだと思います。
私もいろいろなアプリを使用して、お得な買い物をしつつ、各社の施策の意図や、おもしろいサービスを発見していきたいです!
書ききれませんでしたが、さまざまなO2Oの取り組みがあったので、調べてみると面白そうです!

ボジョレーヌーボーと日本

こんにちは!経営学系3年の松浦です!

今年もあと1か月ですね!早い!

もう11月も終わります。

11月といえば・・・そう。ボジョレーヌーボーで話題になりますよね。

(あまりワイン飲まないし、詳しくないけど、)

今回はこのボジョレーヌーボーについて調べてみました。




画像 ボジョレーヌーボー2015 アマゾン

そもそもボジョレーヌーボーとは何ぞや?

答えは、フランスのブルゴーニュ地方のボジョレー地域で造られる、その年に収穫されるガメイ種というぶどうをその年に仕込む、フレッシュな「神酒」(ヌーボー)のことです。

もともとは「地酒」であったのだが、1967年フランス政府によって公式に11月15日を解禁日として発売することを認められ、大ブームとなり、1970年代ころから陸路、空路の発達に伴い世界中にその名を轟かせていったのです。

その中でも特に日本はボジョレーをよく飲む国です。少し古い2007年のデータによると、ボジョレーの46%は日本が輸入しているとのことです。

 参考:ボジョレーヌーボーと日本のワイン市場

毎年ニュース番組などで報道されており、どうしてここまで取り上げられるのでしょうか?

それは日本人の新しいものに敏感で、イベント好きという点。と1980年代後半のバブル期に盛大なキャッチコピーで紹介された点だと考えます。

ここで歴代ボジョレーのキャッチコピーを紹介します。

2003年「100年に1度の出来、近年にない良い出来」
2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
2009年「50年に1度の出来栄え」
2012年「ボジョレー史上最悪の不作」「糖度と酸度のバランスが良く、軽やかでフルーティーな仕上がり」
2014年 「2009年の50年に一度のできを超える味わい」「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」

引用: 毎年、絶妙なキャッチコピーをつけるボジョレー・ヌーボー

ちなみに上記のキャッチコピーは各メーカーが発表したもので、公式のものではないみたいです。

上手くできていますよね。どれもすごく美味しそうに感じます。でも、2012年のものだけはすごく賛否がありますね(笑)逆に飲んでみたいと思うかもしれません。

また、ボジョレーヌーボーの解禁日はフランスの法律で11月の第3木曜日と決められているのですが、時差の関係で日本ではそれより早く解禁されるので、より一層みんなが食いつくのだと思います。

ワインというのは熟成されて、○○年物みたいな感じで古いものが重宝されるイメージがありますが、ボジョレーの場合はまったく逆で新しい新酒というのを売りにしていてヒットさせているのがおもしろいとおもいました。

僕もある程度ワインに慣れたら、飲んでみたいです!(笑)

ロンドンで日本食を食べてみた

こんばんは。水越ゼミ3年の長澤です。
私は今年の夏休みに一か月ロンドンに短期留学をしていました。
せっかくなのでそのときに「おっ」と思った消費文化をご紹介します!

みなさんは外国に行ったときに日本食が恋しくなりませんか?
私はお寿司が食べたくてたまらなくなりました。
ロンドンにはたくさんの日本食屋さんがあります。
チェーン店でWASABI,Yo!Sushi,itsuという名前のお店はそこら中で見かけます。
これらのお店には日本食を代表するお寿司だけではなく、鶏の照り焼き丼や焼きそば、カップヌードルなどが販売されており、大体のお店はイートインもテイクアウェイ(イギリスでは持ち帰りをテイクアウトではなくテイクアウェイといいます)もすることができます。回転寿司を楽しむことができる店舗もあります。

画像はWASABIのお寿司です。サーモンと巻き寿司、そしてなぜか枝豆のサラダが入っています。
このセットは800円くらいだったような気がします。バリエーションがないわりには若干高いなと感じました。しかし味はなかなかのもので美味しかったです。醤油はちゃんとキッコーマンのものでしたよ^^
このWASABIという会社は日本人が海外進出を目指して起業したのかなと私は考えていました。
しかし調べたところ、どうやらそうではないようです。
WASABIは2003年に韓国人が創業した企業で、ロンドンの地下鉄のZONE1内に30店舗以上の店舗を展開しています。実際に私が街中で見たときも、お昼時にイギリス人がWASABIでお寿司ランチをしていたり、夕方WASABIをテイクアウェイしているイギリス人がたくさんいて、人気店であることが伺えました。
せっかく日本食がウケているのなら日本人がオーナーの企業があったらいいのになと少し悔しくなりました。私は天ぷら屋さんでアルバイトをしているのですが、語学学校で出会った各国の友人たちは天ぷらを知らない人が多かったです。もしかしたら天ぷらの海外進出というのはビジネスチャンスかもしれません。
留学を経験したことで、食文化だけでなく日本の文化をもっともっと世界に知ってほしいなと思うようになりました。具体的にどうしたらよいのかなどといった明確な方針は見えていませんが、そのようなことに携わる仕事をしたいです。
WASABI公式HP:https://www.wasabi.uk.com/

マイカーが無くたって脱ペーパードライバー

こんばんは。阿部です。
夏休みに実家に帰省したのですが、その際に「カーシェアリング」というものを利用しました。
徐々に認知度が高まっているカーシェアリング、ざっくり説明してしまうと「レンタカーよりも気軽にいつでも車を借りられるサービス」です。
有名なのは「タイムズカープラス」でしょうか。都内にお住いの方であればこの黄色い看板はしばしば見かけるのではないでしょうか。都内に限らず全国にあります。
このカーシェアリング、レンタカーと比較したときの違いは主に、
・24時間いつでもwebから予約可能。
・料金プランが15分~と短い時間での利用が可能。
・ガソリンを入れて返す必要なし。
・事前の会員登録、月額料金が必要。
といったところでしょうか。
レンタカーとカーシェアリング、ターゲットの違いについて考えてみます。
料金を比較してみると、かなり長距離走る場合ではレンタカーのほうが安くなるようです。料金プランも最低でも6時間からだったため、レンタカーは「旅行に行く等、数日にわたって車を長距離乗る人」をターゲットにしていると考えられます。
一方で、カーシェアリングは先述のとおり「気軽さ」が売りです。レンタカーと違って手続きが簡単なため少人数での買い物や、雨の日のちょっとした送迎という場面で活躍します。つまり「生活の中で車を使いたい瞬間があるけれどもマイカーを保有していない人」になるわけですが、カーシェアリングサービスはこの中に「大学生」も含めてターゲットとしているはずです。理由は、私もその一人ですが「免許は持っているけど実家に帰らなきゃほとんど運転の機会がないし、このままではペーパードライバー・・・」という人に運転の機会を安価で提供できるからです。一度に最低でも数千円かかってしまうレンタカーと比べ、1時間1000円未満で運転の機会ができるということは私を含めペーパードライバー予備軍にとって非常に魅力的だと思われます。さらにタイムズカープラスでは学生プランが用意されており、月額の基本料金が無料になっているので実際乗る機会がどれほどあるかわからなくても会員登録だけでもしておく価値はあるかなと思いました。大学生活の中で「あー!こんなとき車があったら楽なのにー!」という瞬間が突然訪れるかもしれませんし。笑 

東京五輪の2020年までを目標に自動運転の実用化を進めているようなので、このさき運転免許制度や道路交通法がどのように変わるのか予想できません。それに伴ってレンタカーやカーシェアリングの業界にも何か変化があるはずなので着目してさらに考えていきたいです。

シルバニアの本質

ご無沙汰してました。森桶です。

 

今回は一念発起して書評に取り組んでみました。大したことは書けないと思いますがせっかく読んだので書いてみたいと思います。ちなみにブックオフで400円くらいで買いました。

 

この本は感性マーケティングという手法で購買活動を行う3社の代表者による講義を書き出した本です。最後には意識の高い学生からのインタビューも乗っています。

 

3社書いてありましたがその中で一番感性マーケティングに触れていたエポック社について説明したいと思います。

 あかりの灯る大きなお家

シルバニアファミリー公式サイトより

エポック社は玩具業界のおもちゃ分野での大手企業です。その主力商品には野球盤なども有名ですが何といってもシルバニアファミリー。女性の方なら小さいころに一度は遊んだことはあると思います。その企業が行っているというのが感性マーケティングです。これは合理性や機能性とは対極し美しさや美意識もしくは感情に訴える付加価値によって差別化を図るというものです。

このマーケティングを行う業界として美容師業界やお菓子業界も挙げられていました。

 

この企業はどのような感性マーケティングを行うのでしょうか?

最も重要な部分は本当にこの世界があると思わせる真実性をもたせることといいます。家具や家は徹底して細部までこだわり、学校やショッピングはもちろん別荘もつくられています。子供たちはこれを使って話をつくりごっこ遊びをするのです。僕も昔は山のように積み上げられたポケモンの指人形でよくやっていました。シルバニアと比べるとすごく乱暴な使い方をしていたと今は思います。

 

この真実性を高めるためには、本当に細かい部分に取り組まなければなりません。例えばコマーシャルはコンピューターを使わず、1コマ1コマを動かして撮影しているそうです。その方が自然な動きを表現できるとか。また店舗のジオラマも大切な要素になっています。子供たちは本当にこの世界があるのではないかと思うからです。

 

また、シルバニアの世界はみんなが幸せな世界を描いています。そのため子供たちはごっこ遊びをしている途中、幸せの疑似体験をしているのです。その幸せの世界から子供たちは他人への思いやりや豊かな人間性を生むそうです。また、大人が見てもかわいいと思えるフォルムすることで、みたときに子供の頃に遊んでいた幸せな気持ちを思い起こさせます。これは大人も子供に買ってあげたいと思うでしょう。

 

個人的に思ったことは顧客の感性に問いかけてマーケティングをするためには顧客をその世界に引き込むことが重要だと思いました。そのためにはパッケージや販促活動等で世界観を映し出す必要があります。イメージを壊すようなことは絶対にできませんね。

この商品は徹底してかわいいを追及していますが、最近はきもいという感性もトレンドになりつつあると思います。買ったことないですが決してかわいいとは言えない小人シリーズのおもちゃとかありました。他にも最近広島カープという野球チームを応援するカープ女子といったワードも流行りました。彼女たちがなぜ縁もゆかりもない広島の野球チームを応援するかというと弱すぎてかわいそうという心が働くからだそうです(笑)。本来ならばマイナスの意味合いをもつ感性が母性本能をくすぐるのでしょうか。まあなんにせよ機能性による発展に限界も感じられてきたこの頃では感性マーケティングは今後重要な位置付けになってくると思います。

 

天野春果『僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ』小学館/2011

こんばんは。上川です。

久しぶりのブログですが、今回は前々から読みたいと思っていたこの本について書いてみたいと思います。

みなさん、この本知っていますか?たぶん多くの人が、え?なにこの題名!と思うのではないでしょうか。バナナと算数ドリル。共通点があるようには思えませんよね。そして、さらに驚くのがこの本の内容です。

この本は、プロサッカークラブ、川崎フロンターレのプロモーション部部長である天野さんが、川崎フロンターレというチームをどのようにして発展させてきたか、について書かれています。サッカーとバナナと算数ドリル。さらに混乱してきます。

                                

実はこれ、天野さんによって行われた、フロンターレというチームが”サッカーの試合以外”でも地域と関わるためのプロモーションのほんの一部なんです。

Jリーグが1993年に出来たばかりのころ、チームは企業の所有物のようなもので、川崎市にあったクラブも地域との関わりはなく2001年には本拠地を東京に移したこのクラブは有名選手を集めることで集客をしていました。そんな川崎市に2つ目のJリーグチームとしてフロンターレが参入したのは1999年。フロンターレは富士通の傘下にあり、当時は前者と同じように企業色の強いクラブでした。しかし、前者に比べると資金も選手層の厚さも違い、結果や観客動員数においても思うような結果が残せずにいました。

そこで、天野さんはフロンターレを企業主体ではなく地域色の強いクラブにすることを志します。地域色の強いクラブとは、ホームタウンにある個人経営の商店などにスポンサーになってもらい資金を出してもらうことなどが挙げられますが、何よりも大きいのは地域に根差したクラブであるということです。

スポーツクラブにとっての主な顧客はチームを応援しサポートしてくれる地域住民なのです。
天野さんは、地域の企業にスポンサーになってくれるように頼みに行きますが、どうせ企業クラブだとなかなか相手にしてもらえませんでした。しかし、天野さんは根気よく通い続け、店頭に選手のポスターを貼ってもらったり、試合開催時にコラボイベントを行ってもらうことに成功しました。本来はサッカーをすることが仕事の選手たちも自ら商店街への挨拶回りや地元の小学校へと赴き、小学生たちとの交流を行うようになりました。

このような地域との関わり合いの一つに、地元のバナナ卸売業者や小学校の校長先生なども含まれます。これこそが、サッカーとバナナ・算数ドリルをつなぐものなのです。

(算数ドリルを作るまでの経緯が詳しく書かれているページがあるので、ぜひ見てみてください!)

天野さんは顧客である地域住民を楽しませるために、毎試合多くのイベントを開催しています。
スポーツクラブの人気というものは、有名選手がいるか、強いチームかなどに影響されることが多く、スポーツイベントは一時的であり非日常としてとらえられます。しかし、天野さんは試合以外の日常生活にもクラブと地域が関わる機会を生み出し、フロンターレを川崎市民にとっての“日常の中の非日常”という存在にすることに成功したのです。

今回は、スポーツのクラブチームという少し特殊な企業の話ではありましたが、マーケティングにおいてもやはり顧客とのコミュニケーションは重要な役割を果たしていて、いかにして顧客から求められるものを作りあげるのか。または必要と思わせるのか、Sカレにもつながることがあるのかな、なんて思いました。
そんなSカレの各チームのページです!

ダンボールチーム→ https://m.facebook.com/La.branch.tmu

絆Tシャツチーム→ https://m.facebook.com/syuto.tsyatu

キットパスチーム→ https://m.facebook.com/kitpas.tmu

就活ノートチーム→ https://m.facebook.com/jhnotebooks.tmuダンボールチーム→https://m.facebook.com/La.branch.tmu

絆Tシャツチーム→https://m.facebook.com/syuto.t
いいね!をしてもらえるとみんなとても喜ぶのでぜひお願いします(^^)ダンボールチーム→https://m.facebook.com/La.branch.tmu

ピストルを売らずに弾を売る

こんばんわ。大倉です。

現在、ゼミの方では主に大学横断の商品企画プロジェクトであるSカレに取り組んでいます。(もちろん宣伝も兼ねているのですが…)
先日、中間発表が行われ、絆工房の笠原さんからアドバイスをいただきました。そのアドバイスの中で特に気になったのが、ビジネスモデルを構築するにあたってのひとつの考え方としてタイトルにもあげた「ピストルを売らずに弾を売る」というお言葉をいただきました。
解釈が正しいのかはわかりませんが、自分なりにこの言葉を噛み砕き、このようなビジネスモデルの事例を考えてみたところ、思いついたのがインクジェットプリンターでした。
プリンター本体の機器を損をしてでも低価格で販売することで、初期の段階で利益を得るこができなくても、まずはプリンターユーザーの母数を獲得し継続的に利用してもらうことで、最終的には消耗品であるインクカートリッジを売り、利益をあげる。
鉄砲と弾やプリンターとインクカートリッジだけではなく、ゲーム機本体とゲームソフト、携帯電話と通信料、最近ではネスレのコーヒーメーカーとそれ専用のカプセルといったようにこのような関係は世の中にたくさん散らばっています。
このようなビジネスモデルは剃刀の会社であるジレット社が剃刀を替え刃と本体とに分け、本体を低価格で販売し、替え刃を継続的に自社で購入してもらうことで成功をおさめたということによりジレットモデルと言われるそうです。
調べれば調べるほど、このビジネスモデルに対する意見は賛否両論わかれていました。
個人的には、すばらしい考え方だと思います。まず、消費者目線では、初期費用をおさえられたことで、高価であるために、購入を迷ってる顧客も含め、多くの人に購入するようになり、結果的に購入し、実際に利用しなければ得られなかった製品の品質の良さを知ることができます。
このような方法によって消費者の間に普及しなければ生まれなかった経済効果もあると思います。
企業目線では、自社製品を安く販売することで消費者を囲い込み、自然と自社で継続的に購入してもらうという仕組みを作り出しています。
ジレットモデルの逆の考え方としてアップル社がiTunesで楽曲を低価格で購入できることを売りにアップルの製品を購入するように促すという仕組みが確立しています。
つまり、どちらにせよ、本体と付属品のどちらかを魅力があるものとして顧客から購入意欲を引き出すことで、自然ともう一方も必要となってくるため、継続的に利用してもらえるという仕組みが完成しています。
ゼミの活動の方でも12月に行われる本番の冬カンに向けて取り組んでいるところですが、ぜひ、笠原さんのアドバイスを生かし、今回調べたジレットモデルとまではいかないかもしれませんが、明確なビジョンが見えるビジネスモデルを取り入れた商品企画になるように頑張っていきたいです。
画像引用元: 

バーチャル広告の可能性

こんにちは。小山です。
プロ野球のシーズンが終わり、心にぽっかり穴ができたような気分です。また来年のプロ野球開幕まで我慢ですね…。

現在、2015年11月では新しい野球の国際大会”プレミア12”が開催されていますが、スポーツの世界大会では現在当たり前といっていいほど「バーチャル広告」が扱われています。

2009年に開催されたWBC第2回大会の決勝でイチロー選手が劇的な勝ち越しヒットを打った際、米国の球場で行われているのにも関わらず、日本企業の広告が何故出ているのか?、といったことで話題になりました。この日本企業の広告が「バーチャル広告」となっています。

「バーチャル広告」の仕組みを簡単に説明すると、
”もともと何もない無地の広告スペースがあり、映像を送る過程でそれぞれのニーズに合わせた広告を差し込む”
といった流れになっています。
日本企業の広告が映っているのは日本で放送されているからであって、韓国で放送されている映像にはおそらく韓国企業の広告が映っていることでしょう。

この技術は野球のみならずプレミアリーグなどの欧州サッカーを放送する際にも使われていて、当たり前の技術になっています。
この技術によって、広告の枠を売る側はより多くの企業に向けて枠を売ることができ、また広告の枠を買う側にとってもより効果的に広告効果を得られるので良いことだと思います。

(ちなみに何故日本の球場やスタジアムはバーチャル広告を採用しないのか?調べても何も出てきませんでした…。個人的にはこれには大きな広告会社が一枚噛んでいるのでは?と疑いつつあります、、、)

しかしこの「バーチャル広告」、こういったスポーツ等の大きなイベントには用いられることは多いですが、一般的な日常的な目線で見ると全くと言っていいほど普及していません。これは人々が日々暮らす中で”バーチャル”というものと距離を置いて(近づきたくても近づけない)生活しているからだと思います。その一つの要因として挙がられるのは、やはりお金ではないでしょうか。世間の人々が”バーチャル”に対して持っているイメージは複雑で難しくて高級、といったものでしょう。

ですが最近その”バーチャル”のイメージを覆すものが生まれました。
それがこの”Milbox(みるボックス)”です。

→Milbox amazon リンク

この商品は価格が1000円とだいぶ低く価格が設定されていて、使用方法も組み立て式段ボールにスマホを組み込むだけというシンプルなものとなっています。
また、スマホを組み込んでいるのでインストールするアプリによって様々なバーチャルを体感できるのもこの商品の特徴です。
丈夫で軽く、気軽に持ち運べるといった商品の特性は、「どこでも簡単にVR(バーチャルリアリティ)体験を」といった商品コンセプトにしっかり結びついています。

まだ開発されたばかりで細かいところにはまだ手が届いていないように見受けられますが、最近はさらにタッチインターフェースを搭載したものも開発中とのことです。
またバーチャルと広告、という点では今年3月にトヨタ自動車が新しい広告ツールとしてこの商品を採用していました。バーチャルを利用することで製品価値の理解促進を狙っているそうです。

このようにバーチャルはゲームやアトラクションだけでなく、新しい広告ツールとして最近注目されています。
今の世の中は、看板やCMに限らず、メールやウェブまでいたる所に広告が散らばって増え続けています。
近い未来、今までのように看板やCMのような”そこにある”枠がなくなってしまったら、次に目をつけられるのはバーチャルのような”そこにない”枠の広告なのかもしれません。

→Milbox(みるボックス) 公式サイト