ツイッターおにごっご!? ユーザー参加型キャンペーン

こんにちは。
3年の茨木です。

今回は、2015年に実施されたキリンホールディングス株式会社のユーザー参加型キャンペーンについて紹介します。

「淡麗グリーンラベル」は2002年に機能系発泡酒の「糖質70%オフ」発売を開始。「淡麗グリーンラベル」のブランド度は高い。しかし、2015年の春にリニューアルを実施の際に、「お客さまとブランドとの心の絆を深めるような、これまでにないコミュニケーション施策」の一貫として「ツイッターおにごっこ」を実施した。

キャンペーン概要は、キャンペーンサイトでログインした後、Twitterで「#イインダヨ」とツイートし、キリン「淡麗グリーンラベル」のキャンペーンアカウントから30分以内に「#グリーンダヨ」と返信されなければ、抽選で毎日100名に淡麗グリーンラベル350ml缶 6本パックが当たる。

『淡麗グリーンラベル』のブランドのミッションやビジョンは、商品名に入っている『グリーン』の言葉が示す通り、自然に触れた時に感じる心地よさを日常の中でも感じてもらえるブランドである。このコンセプトを起点にキャンペーンが始まった。

また、忙しい日常を過ごすみなさんの休息時間としてキャンペーンに参加し楽しんでもらうことと、ブランドの世界観を体験してもらうことができた。宣伝としてはもちろん、ハッシュタグを拡散してリアルタイムにユーザーと交流しながら、ゲーム感覚で楽しめるとても面白い企画である。

参考文献
https://cp.kirin.jp/green-dayo/

目指したのは、わかりやすいブランド体験 1万6,000名以上が参加した「ツイッターおにごっこ」――キリン「淡麗グリーンラベル」


https://www.trans-cosmos.co.jp/customercase/customer/kirin.html

 

エコな商品を選択したくなるには?

こんにちは!

3年の水谷です。

 

最近では様々なメディアでSDGsが取り上げられており、企業の活動の中でも、SDGsに関連した問題解決への取り組みがあります。

そこで今日は、「いろはす」を紹介したいと思います。

理由は、「いろはす」は身近にあるもので、私たち消費者に環境への配慮の行動のきっかけを作っているからです。またこれが、SDGsを構成している17の目標のうちの12番、「つくる責任、つかう責任」の達成に貢献している商品だと考えるからです。

 

2020年3月9日から、100%リサイクルペット素材を用いた、「い・ろ・は・す 天然水 100%リサイクルペットボトル」が全国で発売開始されました。なんと100%リサイクルペット素材でペットボトルができているという、とてもエコな商品ですね。メーカー希望小価格は、555ml/120円です。

 

また、同年4月2日から、「い・ろ・は•す 天然水 ラベルレス」を発売。メーカー希望小売価格は、1ケース560ml×24本入り2880円です。オンラインストアや全国のスーパー、ディスカウントストアなどで、ケース販売のみで販売されています。もちろん100%リサイクルペットボトル使用です。

実は、ゴミを分別する際に、面倒くさいと感じること第3位に「ペットボトルのラベルをはがすはラインクイン」しています。

ラベルレスで環境にやさしく、ユーザーフレンドリーなのが特徴です。

 

改めて、4P分析をすると、

Product:環境に配慮した良い商品

Price:通常のペットボトルよりも量が多く、競合より割安。

Place:スーパー、オンラインストア、コンビニエンスストアだけでなく、全国に展開する自販機などの幅広い販売チャネル

Promotion:CMやユニクロコラボキャンペーン

 

ただ環境に優しいだけでは、マイボトルの方が環境に優しいですし、売れないと思います。

しかし、「マイボトル持ってくのはめんどうだけど、環境に気を使いたい」という持った層にマーケティングミックスを活かして、ニーズを捉えているのではないでしょうか。

 

ちなみに、2009年に日本で初めてミネラルウォータブランド「いろはす」は誕生しました。

-「い・ろ・は・す」の名前の由来は、日本古来の「いろは歌」の最初の三文字と、健康と環境を志向するキーワード「LOHAS(ロハス)」を掛け合わせています。 やわらかな語感のひらがなの名で、国産の天然水であることを表現するとともにお客様に対して環境への配慮が具体的な行動となるきっかけを提案していく製品になるようにとの思いを込めています-とあるように、国産の天然水であることと、環境への配慮の具体的な行動のきっかけをコンセプトにしています。

 

これからの時代、企業は社会や環境に配慮した商品をつくることが求められ、消費者である私たちも考慮した上で購買する行動が主流になってくるのではないでしょうか。

みなさんも、身近に始められることから、行動にしてみてください!

 

以上です。長々と読んで頂きありがとうございました。

 

 

参考文献

https://j.cocacola.co.jp/info/faq/detail.htm?faq=17990

https://www.cocacola.co.jp/press-center/news-20200303-10

 

コロナが終わったら旅行に行きたい…

こんにちは、ハンです。

コロナ禍で自由に動けなくなった今…この状況が少しでも早く収まることを祈っています。

最近は暇なときいつか行きたい旅行の計画を立てながら楽しい想像をしています。そのなか、最も悩ましい部分の一つが「宿泊」です。今回はその宿泊提供サービスの一つ、Airbnbについて考えたいと思います。

Airbnbはもともと旅行客にベッドと朝食を提供しよう!というアイデアから始まった事業です。人がどのような場所にいてもを感じられるようにすることが大きな目標となっています。中でも所属(=Belonging)を通じて人々のつながりを作ろうとしているのです。

Airbnbの独特なマーケティングとして従来の4Pではなく<4C>という戦略を挙げられます。4Cはアメリカの経営学者、フィリップ・コトラーが提示した21世紀の新しいマーケティング戦略です。Airbnbは以下のように4Cを活用しています。

Co-Creation(共同創造):ホストを同業者として考え同じ目標を設定し、利益を最大にしています。ホストがお客さんによりいいサービスを提供する→サービスに満足したお客さんが今後もAirbnbを利用する→利益の増加の流れが生まれます。つまり、お客さん&ホスト&プラットフォーム全員がWin-Winする戦略であると考えられます。

Currency(通貨):IT時代のモノの価値には流動性があります。これを考慮し消費者のネット利用情報を活用することで変動価格制を採用しています。

Communal Activation(共同体活性化):ホテルとは異なってホストは様々な地域にいるため、有名観光地ではないためホテルがあまりない地域も活力を得て賑やかになっていきます。

Communication(コミュニケーション):ブランドイメージとして親しみやつながりを強調し、マーケティングにSNSを積極的に活用することによってコミュニケーションを図っています。

このような斬新な戦略がAirbnbを唯一無二のグローバル企業に成長させたのではないでしょうか。

<参考>

https://www.airbnb.jp/

https://wisdom.nec.com/en/innovation/2018020501/index.html

 

人種差別は日本にあるか?

こんにちは!3年の正路です。

最近、NIKEの新CMが話題になっているのを知っていますか?

そのCMがこちらです。

海外にルーツを持つ3人の少女がスポーツを通じて、学校や社会での人種差別や自分のアイデンティティについての悩みから解放される様子を描いています。CMには同じく海外にルーツを持つテニス選手の大坂なおみさんも出演しています。

このCMは11月28日に公開されたばかりなのですが、「感動した」「いいCMだった」と評価する声がある一方で、「日本人の多くが差別をしているように見える印象操作だ」「不愉快」と批判する声も上がり、一部では不買運動なども起こっているそうです。

ちなみにNIKEがこのような人種差別を批判する広告を打ち出したのは日本が初めてではありません。NIKEは2018年9月にも、NFL(アメリカンフットボール)で人種差別への抗議のために国歌斉唱時の起立を拒否したコリン・キャパニック選手を広告に起用しています。

この広告が打ち出されたのがその年のNFLが始まる直前だったこともあり、トランプ大統領などアメリカの保守派を中心に一時は大炎上しましたが、その炎上により広告は広まり、結果としてこの広告を支持するユーザーによってオンラインで驚異的な売り上げを記録したそうです。炎上を逆手に取った見事な戦略だと思います。

今回のCMもまた、アスリートのリアルな実体験に基づいて製作されたそうです。つまり、「日本人は差別をするという印象操作だ」という批判は的はずれということがわかります。

NIKEは差別を無かったことにする保守派の層よりも、差別から目を背けず立ち向かおうとする若い世代をターゲットに広告活動を行なっていると感じます。

このCMが炎上商法として成功するのか、それとも賛否両論で終わってしまうのか、その行く末を見守りたいと思いました。少なくともこれで売り上げが下がらないでほしい、と願うばかりです。

(参考)

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20201201-00210363/