全員参加型のリゾートホテル経営

こんにちは、3年の橋本です。最近TikTokでおもしろい活動をされている方を見つけたので、みなさんに紹介しようと思います。

私が今回紹介するのは「ど素人ホテル再建計画BUZZ RESORT」です。これは、沖縄の赤字ホテルの経営の再建を託された素人が、SNSをフル活用してホテルを運営していく、大赤字から黒字化への大逆転ドキュメンタリーリゾートホテル計画です。この企画に挑戦しているのは片岡力也さんという方で、世界中から注目を浴びる映像クリエイターで旅人です。赤字ホテルを再建するために、「みんなで作るホテル」を計画しました。主に使っているSNSはTikTok、Instagram、Twitter、YouTubeです。

この計画では、視聴者と意見交換がしやすいというSNSの特徴を活かして不特定多数の人から、アドバイスやアイデア、ホテルの名前、一緒に働いてくれる人、スポンサーといったあらゆるものを募集しています。視聴者が実際に経営に関われるというユニークさを売りにしているようです。ちなみにホテルの名前は視聴者に募集した結果「なかどまINN」から「BUZZ RESORT」に変更されました。この名前からもSNSに重点を置いていることがわかります。多くの企画が行われていますが、中でも気になった企画をいくつか紹介したいと思います。

1つ目は部屋制作です。ホームページを見たところ、「BUZZ RESORTのすべての客室は間取りが異なります。動画内で部屋のコンセプト案を募集し、集まった無数の案の中から視聴者全員参加型経営会議で採用し、フォロワー様による協賛で部屋を創り上げています。」と記載されており、部屋決めまでもがSNSの視聴者に委ねられていることがわかります。ドライフラワー部屋や宇宙部屋といった特徴的な部屋があり、部屋ごとにスポンサーや有名アーティストが制作を援助しています。どの部屋も魅力的で、何度行ってもまた来たいと思えるでしょう。

2つ目は学生無料部屋です。先日、学生が無料で泊まれる部屋が完成したみたいです。「創設の思い」としてホームページには、「ど素人が学生の頃は世界中を旅しておりました。-中略- 貴重な学生という期間をより充実した思い出にしてほしい。そんな思いから沖縄に学生無料部屋を開講いたしました。」と書いてあり、自分の過去と学生を重ねてこのようなサービスと提供していることがわかります。このサービスを行うためには資金が必要ですが、スポンサー企業20社から定額の資金援助がされています。このサービスを受けるにはホテル側が定める、スポンサーの協賛によるSNSに関連するミッションに挑戦することが条件であり、そこでスポンサーに還元されているように感じます。

また、この計画のSNS戦略のこだわりについて調べてみました。まず投稿を見て感じたのは、失敗をもコンテンツに変えていることです。貰ったクレームに対してSNSで回答したり、コンセプト部屋の制作で協力者とうまくいかない点などを視聴者に公開したりもしています。編集技術があるため、暗い雰囲気の動画にはならず、コメント欄でもポジティブな意見ばかり出ているように感じました。

このホテルはついに視聴者とスポンサーの協力のおかげで黒字化を達成したようです。SNSを最大限に活用すれば大赤字のホテルも黒字化達成できると知り、SNSの可能性を感じました。沖縄に行ったら利用してみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

(参考) BUZZ RESORT ホームページ

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