こんにちは!三年の浅田です。
先週はブログをのせるのが一番遅かったので記事が連続してしまいました、、笑
今週のブログの内容はオブザベーション(観察法)についてです。
観察法とは、
統計に頼らず、観察によって人々の潜在ニーズを引き出し、それまで誰も気づかなかった視点から商品開発を行う手法
のことです。
この手法について『1からの商品企画』から読みとった内容をまとめます。
『1からの商品企画』の中の、
「デジカメがすっかり人々の手に行き渡り撮影が以前とは比較にならないほど手軽になりった。その影響で「写真を撮れば観察法」と勘違いしている人も多い。とある会社で「観察法を始めました」というので詳しくうかがったところ、自社商品の購入者から設置場所の写真を集め、「床に置いている人が一番多いことがわかりました」という「統計」をとるのに使用していたという笑えないエピソードがある。読者にはこの会社の何がまちがっているか、もうおわかりだろう。」
という部分ついて水越先生からの4つの問いに基づいてまとめたいと思います
1.最後の一文「読者には、この会社の何が間違っているか、もうおわかりだろう。」の答え。
2.続きの一文「統計的な事実に従っても潜在ニーズをうまく拾えず」という理由。
3.テキストに反して、「統計的な事実に従っても、潜在ニーズをうまく拾える」可能性の考察。
4.結局の所、観察法で何ができるのかについてのまとめ
「この会社」とは「自社商品の購入者から設置場所の写真を集め、統計をとるのに使用していた会社」のことです。この会社はこれを観察法だと言ってしまっていました。
統計をとる調査と観察法の違いは何でしょうか。
私は、消費者の行動のプロセスが見えるかどうかだと考えます。
統計はひとつの事実について多人数のデータを集めることができますが、商品が使用されたプロセス等は把握することはできません。
「この会社」は、商品が置かれている場所の写真を集めることしかしていません。写真からは消費者がなぜその場所に置いたかや、置き場所が決まるまでのプロセスが見えないため、観察法を実施したとは言えないと思います。
潜在的なニーズは本人でも気づかないようなニーズです。
統計は先ほど例の、「商品が置かれた場所」のようにひとつの事実しか読み取れないことが多いです。本人でも気づいていない点を、ピンポイントでひとつの事実として切り取ることはできないため、統計では潜在ニーズをうまく拾えないと思います。
しかし私は、「統計的な事実に従っても、潜在ニーズをうまく拾える」可能性はあると考えます。ひとつの統計ではそれは不可能だと思いますが、様々な項目を統計データとして集め、それらの項目のつながりや因果関係を考え、順序だてることによって、消費者の行動のプロセスを仮定することができると思います。そしてそのプロセスの中に潜在ニーズを拾うことができます。
しかし、利用者にアンケートをとるなどして統計データを集める場合には、細かい質問項目を考えたり、多くの統計データを読み取らなければならないため、観察法に比べるとかなり手間がかかることが予想されるため、観察法を用いたほうが良いでしょう。
人間は困ったことや、問題にも結構適応して生きていけるので、小さな問題点には気づかなかったり、時間を経つと忘れたりしてしまいます。
観察法は、そのような自分でも小さな問題を、発生した瞬間にとらえることによって、問題として認識することができます。
問題の認識によって潜在的なニーズを引き出せることができるのではないかと思います。
参考:http://liskul.com/wm_bouserw-4472