こんにちは!3年の白澤です。
さて、今回ご紹介するのはUCCの「BEANS&ROASTERS」シリーズのパッケージデザインです。
まず初めに、UCCはコーヒー、紅茶、ココアの輸入並びに加工、販売、缶コーヒー等の飲料の製造、販売や各種食材の仕入、販売を行なっている会社で、正式な会社名は「UCC上島珈琲株式会社」といいます。創業は1933年で兵庫・神戸を中心に展開しており、創業者の上島氏が開発した世界初のミルク入りの「缶コーヒー」が大ヒットを収めます。今では、コーヒー豆の卸売、家庭用のコーヒーの販売、「上島珈琲店」をはじめ様々な形態のカフェも全国に展開し、日本市場においては、業務用・家庭用・工業用の全てのレギュラーコーヒー市場でトップシェアを堅持しています。
そんなUCCですが、インスタントコーヒーのみならずドリンクにおいても様々なブランド展開を行なっており、「職人の珈琲」、「COLD BREW」、「上島珈琲店」といったラインナップがあります。その中で私が取り上げるのは「BEANS&ROASTERS」シリーズです。
(UCC BEANS&ROASTRES ホームページより)
BEANS&ROASTERSは「ほっこり、おしゃれ。癒しのカフェの味わい」をコンセプトにし、そこにいるだけでほっとできて、おしゃれな気分にひたれる場所、をイメージして生まれたカフェブランドで、ラテ専門で飲料やコーヒーバッグを展開しています。飲料においては基本的な商品はリキャップ缶のカフェラテですが、2019年9月から「ミルク好きのためのラテ」を販売し始め、2020年春には「ストロベリーカフェ」、秋には「キャラメルラテ」を販売しており、今年4月12日より同シリーズの「ミルク好きのためのバナナラテ」を期間限定で販売しています。
BEANS&ROASTERSは、主にカフェに慣れ親しんだ若年層、特に女性をメインとしたターゲットとし、ターゲット層の飲用習慣に合わせてミルクを加えて引用することを想定した、ミルクとも相性のいい味覚設計になっており、コンビニやスーパーなど、身近で手に入ることが可能となっています。これらターゲット層に合わせたパッケージデザインに注目すると、コンセプトでもある「ほっこり、おしゃれ」といった雰囲気を感じ取れるデザインになっており、なんとなくかわいく、甘そうだなぁという感じがします。これらは売り場で映える色合いにし、手書き風のイラストで特徴をわかりやすく表現されていることでコンセプトや商品の特徴であるミルクリッチな味わいを強調することが出来ているのだと思います。BEANS&ROASTERSのメイン商品であるリキャップ缶のカフェラテは、最近パッケージをリニューアルしました。
(UCC BEANS&ROASTERS ホームページより)
新パッケージでは、味わいはそのままに、ミルクを注ぎ込むカップがパッケージ上部に配置され、中央部に分かりやすく味わいの特長をレイアウトしています。デザイン背景にはミルクとコーヒー感の調和を表現したグラデーションを用いることで、“ほっこり”とリラックスできるスマートなデザインにブラッシュアップされています。
パッケージと言えば、少し前にローソンのPB商品の新しいパッケージに批判が殺到していることがありました。こちらのパッケージもかわいいイラスト風で描かれていましたが、やさしさ、おしゃれさにこだわりすぎた結果、どういう商品かわかりづらいといった批判です。最近では改善され、内容物が大きく描かれたりするなど、修正されつつあるようです。
こうしたことからも、UCCのパッケージデザインは、コンセプトや味の特徴をターゲットとする消費者にわかりやすく、効果的に伝えるデザインになっていると考えました。皆さんも、もしコンビニなどで見かけた際は是非お手に取ってみてください!
参考文献 日本を代表する大手コーヒー企業 UCCグループの直近業績を見てみる – コフィア<コーヒー情報・口コミサイト> (ism.fun) 5月23日閲覧
トップメッセージ | 企業情報 | コーヒーはUCC上島珈琲 5月23日閲覧
BEANS & ROASTERS (ucc.co.jp) 5月23日閲覧
UCC上島珈琲、「UCC BEANS & ROASTERSコーヒーバッグ」を発売: 日本経済新聞 (nikkei.com) 5月23日閲覧