地方創生のモデルケース 馬路村

こんにちは!3年の三瓶です。

都市部への人口流入が進む中で、政府は様々な政策を打ち出しています。その一つが、「地方創生」です。今回は地方創生のモデルケースとして馬路村が行っている事業を取り上げ、紹介したいと思います!

馬路村は人口約850人の高知県の東部にある小さな村です。村の96%が森林ということから林業で栄えていましたが、昭和20~30年にかけて次第に林業は衰退していきました。その結果、人口は村からどんどん流出していきました。馬路村は新しい産業への転換を求められたのです。

そこで馬路村が注目したのは「ゆず」でした。

これは高知県でのゆず消費量が高かったことに起因しています。しかし、他自治体も同様にゆずの生産をはじめ、県内でのゆずの供給量が過多になってしまいました。そのため、馬路村はいち早く県内だけではなく、県外にも販路を伸ばすことになります。

県外でのPRは最初こそ難航するものの、「村自体を売り込む」ことで徐々に売り上げを伸ばしていきました。馬路村の「田舎感」つまり「自然しかなく何もない」というイメージを押し出してPRすることで、消費者に商品への愛着を持ってもらうことに成功しました。

実際にどのような商品があるのでしょうか。代表的な商品として2つ紹介します。

一つ目は「ごっくん馬路村」というゆずドリンクです。(画像右)この商品は蜂蜜とゆず果汁を使用しており、ゆずの清涼感と蜂蜜の甘さが非常にバランスの良いです。

二つ目は「ぽん酢しょうゆ ゆずの村」です。(画像左)この商品は1988年に西武百貨店が開催した「日本の101村展」で金賞を受賞し、馬路村発展のきっかけとなりました。我が家では常備しています。鍋やサラダ、焼き魚など幅広い料理で大活躍してくれます。

また紹介したように馬路村ではゆずそのものを売るのではなく、ゆずの加工品を取り扱っているという点もポイントです。これにより、有機栽培でゆずの見栄えを気にせず生産することができます。

現在馬路村では年間30億の売り上げを誇っており、地方創生のモデルケースとして様々な分野から注目されています。個人的には、田舎感を売り出し「村のブランド化」を進めたことが成功の鍵なのではないかと思っています。最近では化粧品の開発にも力を入れており、今後の動向が楽しみです。通販でも購入できるのでぜひ買ってみてください。

【参考】(2024/05/01確認)

“地元愛”が成功の秘訣 ゆずの村おこし、年商30億円|特集|NECネクサソリューションズ (nec-nexs.com)

ユズで村おこし:人口900人で年間30億円稼ぐ村 | nippon.com

ゆず 馬路村農協【公式通販】 (yuzu.or.jp)