ゲーム内看板をかけた戦い

3年の小林です。

今回はゲームを通じた企業活動の例として、『「PUBG MOBILE」企業対抗戦』について紹介します。

PUBG MOBILEとは元々絶大な人気を誇ったPCゲーム「PUBG(PlayerUnknown’s Battlegrounds)」のスマホゲームアプリ版で、広大な戦場で100名のプレイヤーが最後の1人になるまで生き残りをかけて戦うバトルロワイヤルゲームです。スマホ版もPC版に負けず全世界6億ダウンロード数を突破するなど、リリース当初から多くのユーザーに遊ばれています。

そんなPUBG MOBILEですが、人気ゲームである事から一般ユーザーだけでなく多くの企業にも注目される存在となっています。

画像の通り、PUBG JAPANは2018年から企業対抗戦を開催しており、様々な業種の企業が参加しています。初めは元々のPC版での対抗戦だったこともあり、参加企業はパソコンメーカーや部品メーカーが中心でしたが(計40社が参加,優勝はバンダイナムコ)、2019年からはモバイル版での開催になった事もあり芸能事務所やJA、市役所に至るまで非常に幅広い業種の企業が大会に参加するようになっています。昨年はコロナの影響もあってオンラインでの開催となりましたが、過去最多の110社が参加するなど大盛況を見せました(優勝はフジみらい)。

 

何故こんなにも多くの企業がこの企業対抗戦に参加するのでしょうか。

企業の関心を集めている理由は企業名のアピールの場としての活用とゲーム内看板への企業ロゴ掲出権にあります。

まず参加企業には参加特典として「特設サイトへの企業名の露出」の権利が与えられます。特設サイトへの一般ユーザーのアクセス数がそれ程多いものなのか不明瞭なため、これ自体がどれ程のPR効果を持つのかは疑問ですが、そもそもYouTubeやTwitchでの配信が行われており参加している企業のプレイ中の様子を順番に見ながら解説が行われるという方式から、参加していること自体が企業名のPRになります。更に、優勝チームには大会終了後企業のPRタイムが与えられ、視聴者に自社の宣伝を行うことが出来ます。

もう1つ興味深いのが「ゲーム内看板への企業内ロゴ掲出の権利」です。戦場での生き残りを争う本ゲームですが、戦場には多くの町が存在しており、それぞれの町の名前を示した看板なども建てられています。優勝チームには、大会終了後一定期間それらの看板に企業のロゴを掲出する権利が与えられ、ゲームユーザーへの企業名のPRとなります。たかがゲーム内の看板と思われるかもしれませんが、敵をいち早く見つけ索敵する事が肝になるバトルロワイヤルゲームではゲームの性質上、ユーザーはゲーム内の自身の周りのあらゆる所を注視し続ける必要があり、このゲーム内看板もユーザーの目に多く触れる事になる為、十分なPR効果を期待することが出来ます。

↑実際に2020大会優勝のフジみらいの企業ロゴがゲーム内看板として用いられた様子(https://twitter.com/macpubgfuyumi/status/1328555897623252992?s=20 参照)

 

これらの理由から、この企業対抗戦は自社の認知度を上げるPRの場として多くの企業の関心を集めています。今年も「PUBG MOBILE企業対抗戦2021 SEASON1」として7月にオンラインで開催が決定しているので、ご都合が合えば是非ご覧になってみてください。

 

参考:「PUBG企業対抗戦 in TGS」開催。40企業入り乱れてのドン勝バトル、果たして勝者は!? – TGS2018 (1) | マイナビニュース (mynavi.jp)

「PUBG MOBILE 企業対抗戦 2020」開催レポート 株式会社フジみらい、過去最多出場110社の頂点に|RAGEのプレスリリース (prtimes.jp)

PUBG MOBILE 企業対抗戦 2021 SEASON1 – PUBG MOBILE JAPAN

 

 

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