箱根駅伝のもう1人の勝者とは

みなさんこんにちは!3年の田中です

もう気づいたら 12 月ということで、1 年が終わろうとしています 。時が経つのがとても早く感じますね。

元旦といえばみなさん、何を思い浮かべますか?

そう!!箱根駅伝ですよね!!

箱根駅伝とは東京箱根間往復大学駅伝競走と言い、1920 年より毎年 1 月 2 日と翌 3 日の 2 日間にわたり行われる関東地方の大学駅伝の競技会(地方大会)です。関東学生陸上競技連盟が主催し読売新聞社が共催しています。

出場校は 20 校で、これとは別に出場校以外の競技者による関東学生連合チーム(オープン参加)が参加します。

コースは国道 1 号線、東京都千代田区大手町・読売新聞東京本社ビル前から、鶴見、戸塚、 平塚、小田原の各中継所を経て神奈川県足柄下郡箱根町・芦ノ湖までの往復で、往路 107.5 km、復路 109.6 km、計 217.1 km。1 月 2 日に東京から箱根への往路を、1 月 3 日に箱根から東京への復路を走るものとなっています。


↑往路

毎年学生たちによる熱いドラマが繰り広げられており、涙なしには見られないような正月の風物詩となっています。
駅伝なのでみなさん出場している大学や選手の順位や記録に関心を持たれると思いますが、 履いているシューズに注目して見たことはありますか?

ほとんどの方が関心を持つことはないと思います。近年シューズに面白い変化が見られたので是非紹介させていただきたいと思います。

まず例年はアシックスとミズノが 2 大勢力でした。17 年大会でも出場 210 人のうち、アシ ックスが 67 人(31.9%)、ミズノが 54 人(25.7%)、アディダスが 49 人(23.3%)、ナイキ が 36 人(17.1%)、ニューバランスが 4 人(1.9%)というデータが残っています。
2 大勢力といってもいろいろな企業のシューズが着用されていたことが分かると思います。 しかし 18 年大会ではナイキ(28%)とアシックス(26%)とナイキのシェア率が伸び、翌年の 2019 年に一気に 50%近いシェアを占め、2020 年は約 84%、さらに 2021 年の前々回大会 は約 96%にまで上りました。まさにナイキ一強時代の到来です。ではなぜこのような事態が起こったのでしょうか。

これは 2017 年に発売されたナイキの厚底レーシングシューズ「ナイキ ズーム ヴェイパー フライ 4%」の影響であると説明できます。

↑「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」ナイキより
これは当時できるかぎり薄底で軽量化を図るというシューズの常識を変えた革新的なシュ ーズでした。

この靴はマラソン(42.195 km)において人類史上初となる 2 時間切りを目指し て作成されました。世界記録保持者であるキプチョゲ(ケニア)の声を直で反映した結果、人 類史上初となる 2 時間切りを達成できたのです。詳しい効果などはかなり専門的な内容となってしまうので気になった方は独自に調べていただけると幸いです。(こちらに詳しいことが書いてあります https://www.runhack.jp/30358)

この効果はすぐに日本の長距離界に伝わり、長距離界の高速化が進んだのです。箱根駅伝のランナーにも広がった結果、ナイキが箱根駅伝出場ランナーのシューズをほぼ独占するという事態を呼んだのです。

これは常識だと思われていたことから、実際に使用する顧客の声をよく聞き潜在ニーズを見つけ出し、そのニーズに応えるというマーケティングの基本であると思います。ただ基本と思われていることを実際社会で活用し成功を収めることは大変難しく、ここまでの成果を実現したナイキはすごいなと感じました。

近年では少しずつ他企業さんも厚底シューズに手を出しシェアを得てきています。今年の 箱根駅伝ではどういった情勢になっているのか、ぜひ熱い戦いの裏でシューズにも着目し てみてください!!!

 

【参考文献】
・「ランニングの未来を変える」ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%発売 その秘密と
は? https://markmag.jp/2017/07/nikezoomvaporfly/104983

・「箱根駅伝」ナイキだけじゃない! 各メーカー最新シューズがそろい踏み

https://news.yahoo.co.jp/byline/wadasatoshi/20220104-00275829

・https://www.hakone-ekiden.jp/course/

Web3.0 ご存じですか?

こんにちは。3年の濱田です!

突然ですが、みなさんは「Web3.0」という言葉を聞いたことがありますか?
私はワードだけよく耳にしたりそういったタイトルの本を目にしたことはあったのですが、内容については全く知ろうとしていませんでした。

しかし、Web3.0に進出している企業も増えていて、社会のトレンドになりつつあります。このまま知らない訳にはいかないと思い、今回このブログの機会を借りて勉強させていただきました!

【インターネット形態の歴史】
①Web1.0(1990年代半ば~2000年代前半)

PC上でテキストを読んだり、メールのやり取りをする「一方通行型のインターネット」。
「情報が閲覧」が主な目的。

②Web2.0(モバイルフォンの普及~)
双方向コミュニケーションのインターネット形態。
「情報の交換」が主な目的。
SNSの発展で誰もが情報発信できるようになった一方で、データの利用権限や収益はプラットフォーマーが所有する中央集権型。
データ管理のリスクも高くあった。

③Web3.0
プラットフォームを介さずに直接ユーザー同士が取引できる分散型インターネット。

【Web3.0に関連する要素】
・ブロックチェーンによる分散型台帳システム
特定の管理者を必要とせず、取引情報が無数のユーザーに共有されることで低コストで正当性が保証される。
改ざんやサーバーダウンといったリスクも分散される。

・DeFi(分散型金融)
ブロックチェーンのネットワーク上に構築される金融エコシステム
取引がすべてブロックチェーン上で行われるため、取引の内容を誰でも確認できる

・DAO
一定のルールを通じて平等な意思決定が行われる分散型自律組織。
意思決定の際の発言権は皆公平にある。(トークンの投票による貢献度合で決まる)

・NFT
代替不可能なデジタルトークン
コンテンツに唯一性を持たせる技術

ここまでWeb3.0を従来型と比較しながら見ていきましたが、具体的なイメージが付きにくいですよね。
そこで、現在どういった業界でWeb3.0が活用されているかを調べてみました。

《Web3.0×ゲーム》
Web3.0と親和性が高いと言われているのが、ゲーム業界です。
現在、仮想通貨などに使うブロックチェーンベースのゲームが話題で、世界中の人々が楽しむ作品も数多くあります!(中身は既存のゲームとさほど変わらないそうです)

特徴は、①ゲームデータの分散管理 ②ゲームの存在が消えてもキャラやアイテムは資産として残る ③稼ぐためのゲーム(ユーザー同士でのアセット取引)

企業のメリット
・サーバートラブルの心配がない
・多様なゲームプレイの仕様を提案できる
ex, ゲーム同士のコラボ/キャラやアイテムの使用範囲の拡大

ユーザーのメリット
・ゲームキャラやアイテム=仮想通貨などのトークンでできたアセット(資産)
⇒ゲームで稼いだ仮想通貨を換金して実生活に役立てたり投資したりすることもできる
・チートプレイができない

(事例)
▶️国際サッカー連盟FIFA
カタールワールドカップ2022に向けて、Web3.0ゲームのポートフォリオを発表

-「Altered State Machne」(AIで制御されたキャラクター同士で4対4のサッカーをプレイできる)などの選手育成ゲームや、公式デジタル資産収集などの4コンテンツが公開されました。(詳しくはリンクをご覧ください。)

https://coinchoice.net/fifa-world-cup-qatar-2022-web3-game/

https://www.alteredstatemachine.xyz/

 

《Web3.0×地方創生》
▶️美しい村DAO

起業支援のスタートアップスタジオである株式会社ガイアックスは、「日本で最も美しい村」連合加盟の静岡県松崎町および鳥取県智頭町と連携し、ブロックチェーン技術を活用したNFT販売プラットフォーム開発やDAO自走のためのコミュニティサポートを日本初の複数自治体で開始しました。

この連合DAOでは、リアル村民と同じように村民向けサービスが受けられるデジタル村民証や地域の魅力的な環境系コンテンツなどのNFTが販売されます。これらのNFTは、美しい村DAOに参加している地域や参加者により企画され、DAOの参加者により美しい村の世界観を満たすと認定されたものだけが販売許可されます。
ユーザーはNFTを購入することでDAOのメンバーとなり、美しい村の魅力を広げていく地方創生コンテンツNFTの企画を行うことができるという仕組みです。

ふるさと納税などの外からの応援とは違って、その場にいなくてもメンバーの一員として町興しに参加出来るという点が新しいと感じました。

(※ 環境系NFTとは、各地域が保有する森林、棚田、果実栽培などの自然環境をフィールドとして提供されるサービスやコンテンツを優先的に体験できる権利等を発行するものです。購入することで割引や追加オプションなどのインセンティブが得られ、販売収益を持ってサービスやコンテンツの運営、環境保全活動の維持を想定しているそうです。)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000513.000003955.html

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以上が、拙いもので恐縮ですがWeb3.0と活用事例の説明でした!

私自身、元々仮想通貨やインターネット技術に関する知識に明るくなく、Web3.0について未だ理解が浅く曖昧な部分も多くあります。しかしこうしたトレンドの変化は、ビジネスのあり方を大きく変える可能性が大いにあるため関心を持つべきであると思いました。

現段階でWeb3.0についての法整備が進んでいないことや利用には自己責任が伴うことなどから、完全な移行には時間がかかると思われます。今年の6月、日本政府は「経済財政運営と改革の基本方針2022」を閣議決定し、Web3.0の環境整備を本格化していく意志を示しています。

https://coinpost.jp/amp/?p=357026

(COINPOST『日本政府、Web3の環境整備を本格化 骨太方針を閣議決定』)

 

今のうちからWeb3.0の動向に注目し、将来のビジネスに活かすチャンスを探ってみてはいかがでしょうか?

長くなりましたが、最後まで閲覧いただきありがとうございました!

【参考文献】

https://liskul.com/web3-105103

LISKUL『web3(web3.0)とは?概要と注目される理由をわかりやすく解説』2022/11/30参照

https://paradigm-shift.co.jp/column/111/detail

PARADIGM SHIFT『ブロックチェーンゲームとは何か? 既存ゲームとの違いや活躍企業を紹介します』2022/11/30参照

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000513.000003955.html

PRTIMES『日本初、複数自治体の連合DAO「美しい村DAO」の開発に着手!』2022/11/30参照

https://coinchoice.net/fifa-world-cup-qatar-2022-web3-game/

CoinChoice『FIFAカタールワールドカップ2022に向けてWeb3.0ゲーム発表』2022/11/30参照

https://coinpost.jp/amp/?p=357026

COINPOST『日本政府、Web3の環境整備を本格化 骨太方針を閣議決定』2022/11/30参照

 

 

冷蔵庫からゲーム!? ピノのパッケージに込められた想い

こんにちは!3年生の金平です。

本日は「ピノ」についてとりあげたいと思います。

ピノといえば、森永乳業さんのロングセラー商品として、一口サイズのアイスを日本に定着させてきました。1970年代当時、日本ではカップやコーン、バーのアイスしか見られなかった中で、「新しいスタイルのアイスを提供したい」という想いから、ピノを開発したそうです。

調べているうちに、ピノのパッケージには、強い想いが込められていると感じました。そこで、今回は特にパッケージを利用したマーケティングに注目したいと思います。

【ピノパッケージの歴史】

現在のイメージのもととなる赤と白のピノカラーパッケージが初登場したのは、発売から約10年後の1986年です。


(画像:ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

その後、何度かパッケージのリニューアルを行い、2002年にポップで楽しいイメージのパッケージに変更されました。その約3年後の2005年には、パッケージはより一層楽しさ・ポップさを強めたものに、さらにその約5年後の2010年には、ピノが踊っているような、動きのあるデザインに変更されています。


(画像:ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

また、2018年には、「ピノ アソート(ピノガチャパッケージ)」シリーズを2つ使用してつくることができる個包装の「ピノ」専用ガチャ、「ピノガチャ」が誕生しました。


(画像:ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

こちらの商品は小さなお子様がいる家庭から人気を集めたそうで、現在2022年に行われているキャンペーンでも、よりデザイン性を強めたものが再度登場しています。

 

【2020年・2021年のパッケージキャンペーンからわかる、ピノの想い】

また、2020年には「かわいいパッケージ50」が登場しました。


(画像:ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

このパッケージでは、「50種類の“かわいい”パッケージで世界をもっと笑顔に!」をコンセプトに、「ゆめかわいい」「ぶさかわいい」「つよかわいい」など、多様なパッケージを通じて一人ひとりが感じる”かわいい”を応援しています。

そして、2021年は、「アイスと平和」をコンセプトに、「なかよしで行こう。」キャンペーンを行い、ピノを通して、人々が隣の人となかよくなることを応援しました。


(画像:ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

この期間のパッケージのふた裏には、

なかよしで行こう。

おなじことを楽しもう。違うことはもっと楽しもう。

誰かと素直に向き合うことは、いつだってすごくてれくさいけどそんなときは、いっしょにピノでも食べてみよう。

アイスは、心の壁をとかすのが得意だから。

平和はきっと、隣の人となかよしになることから始まる。

みんなの距離がはなれているいまだからこそ、同じアイスを食べている、たったそれだけの平和をもっともっと広げていくぞ。

(ピノふた裏メッセージから引用)

と記載されており、強いメッセージ性を感じます。新型コロナウイルス流行により、人と人の距離が遠くなってしまった当時であったからこそ、人の心に響くメッセージであったのではないかと思います。

ここからわかることは、ピノのパッケージは、「かわいい」「なかよし」などといった、時代の流れに沿ったコンセプトを掲げ、消費者にメッセージを届けているということです。

 

Twitter上には、これらのキャンペーン期間中にパッケージの写真を載せている方々が多くいました。

たとえば、「かわいいパッケージ50」の期間には、50種類全てのパッケージをコンプリートし、その写真をツイートしている方が、「なかよしで行こう。」の期間には、ふたの部分を利用した工作作品をツイートしている方などがおり、消費者の方々から大きな反響があったことがうかがえます。

 

世の中で大きな変化が起こる中で、その時人々が感じている不安や、流行しているものなど、時代に合わせたメッセージを素早くパッケージに取り入れる。その「時代への対応力」がピノの強みなのではないかと感じました。

【2022年の取り組みは!?】

次に、今年行われているパッケージを利用したキャンペーンを紹介します!

その名も「ピノゲー」です。

この「ピノゲー」企画は、第一弾の「フタ裏ゲーム」、第二弾の「ピノガチャ」、第三弾の「ARゲーム」の3段階に分かれており、特に第三弾のARゲームはSNSを中心に話題になりました。


(画像:ピノゲー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

ピノゲーの公式アンバサダーは、ゲーム好きの若い世代から人気を集める高橋ひかるさんと、プロゲーマーの高橋名人の「ダブル高橋名人」が務めており、Youtubeでは

・【ピノゲー】おひろめ編

・ピノゲー通信「インタビューへん」

・ピノゲー通信「プレイへん」

・ピノゲー通信「バグへん」

・【ピノゲー】ダブル高橋名人登場編

の動画を視聴することができます。

若い世代から人気を集める高橋ひかるさんと、大人の方々から人気を集める高橋名人の組み合わせは、「こどもから大人まで楽しめる」というピノのコンセプトにぴったりだと感じました。

【第三弾「ARゲーム」では何ができる?】

第三弾のARゲームでは、箱をあけ、パッケージのふた裏部分にあるQRコードをスマートフォンやタブレットで読み込むことで、本格的なゲームを楽しむことができます。

遊べるゲームは全部で6種類です。


(画像:ピノゲー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

非常におもしろそうなものばかりなので、それぞれのゲームの説明、ぜひ読んでみてください。

ピノ公式Twitterでは、ピノゲー発売記念キャンペーンとして、指定のツイートをリツイートすることで、「ピノゲーあそべるスターターセット(ピノ6種類分)」を抽選で100名様にプレゼントしていました。リツイートによる効果だけでなく、当選した商品の写真を感想とともにツイートしている消費者も多くおり、企画の認知度向上を促したのではないかと考えられます。

 

また、ゲームが6種類あることの強みは、1種類でもゲームを体験してみて楽しいと思ってもらえれば、全種類体験してみたいという気持ちをかき立てることができる点だと思います。

「かわいいパッケージ50」企画と同様、「全種類コンプリートしたい」と思う消費者が多くいれば、リピート顧客獲得に繋がるかもしれません。

【最後に】

最後に、「ピノゲー」のキャンペーンコンセプトを紹介します。

 誰かが笑うとついつい自分も笑ってしまう、なんてことがよくあるように。

たのしい空気だって勝手に広がる力があるのかもしれません。

人から人にうつっていく目に見えないものに苦労して、たのしくない空気が続いた2年間だったから、次は笑顔がはやる1年にしたいと考えました。

今年のピノの目標は、たのしい気分を連鎖させること。

ピノをほおばるその口を、笑顔に変えていくために、アイスを食べる数分間をあそびのような時間にしていきます。
たのしい空気を生み出すのは、やっぱり笑顔だと思うから。

甘い?アイスだから甘いくらいでいいんです。

(https://www.famitsu.com/news/202209/29277502.html より引用)

このように、このキャンペーンには、新型コロナウイルス流行の中で、「人々の不安な気持ちを軽減したい」「人々に笑顔を届けたい」という想いが込められているのがわかります。

公式Twitterでは、「#笑顔を連鎖しよう」を使用して宣伝が行われているので、ぜひのぞいてみてください。

 

長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

(参考)

ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com) (2022/11/26参照)

ピノゲー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com) (2022/11/26参照)

オリジナルARゲームが遊べる特別パッケージのアイス“ピノ”が10月3日より期間限定で発売。『ぷよぷよ』とコラボした『ぷよぴの』など全6種のゲームが遊べる | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com (famitsu.com) (2022/11/26参照)

「ピノ」がゲームに!「ピノゲー」キャンペーン開始|森永乳業株式会社のプレスリリース (prtimes.jp) (2022/11/26参照)

SNSとデマの拡散性

こんにちは!3年の長田です。

急なのですが、私かなりのゲーマーで、1つのゲームを数年続けてしまうくらいなんです。特にSwitchで、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドがやめられなくて、楽しすぎてこれはゼルダの伝説の中での最高傑作だなと思います。見える世界どこにでも行けるしやり込み要素凄いし

ゼルダの伝説の話をし始めたら永久に私はしてしまうのでこれくらいにしておきます

この関連で、以前はSwitchの買い占め騒動ありましたが、最近はめっきり聞かなくなりましたね。日本人の多数がSwitch保持し始めたというか、普及してしまったのもあると思いますが……

ということで、今日はこの「買い占め」に関連した話をしたいと思います。

ここ数年、様々なものが品薄となり話題になりましたよね。Switchもそうですし、不織布マスクも一時期なくなって、その結果アベノマスクが配られたり

これは本当に、供給の面が追いついていないのもあると思います。Switchも生産台数が少なかったのが事実でした。

しかし、以前コロナ禍でトイレットペーパーが品薄になるという噂が少しあったのですが、これは完全なデマでした。在庫がしっかりあるから大丈夫だという、デマ否定の意見も飛び交っていたのですが、結果的に品薄になる時期があったようです。

この噂が広がったのはまずSNSでした。ある人が品薄になるという意見を発した結果、みんなが否定したのにも関わらずです。

 

つまり、デマだと分かっているけど買い占めが起きたということになります。

これが起きたのは、「デマだとは分かっているけど話題になっているし、それで買い占める人がいるから結局品薄になるだろう。だから買っておこう」という考えを持つ人が出てきたからです。みんなが買っているなら、私も買っておかなきゃ、という心理です。その結果、本当にトイレットペーパーは一時期品薄となってしまいました。マスクも同じことが言えそうですね。

SNSで拡散されたことは、TwitterInstagramに慣れている人達にとってはデマだとわかることも多いですが、「デマだ」「デマだ」とその話題を拡散する人と、本当に信じている人によって、Twitterなどにおいて1単語のみがトレンド入りしたりします。(例えば、ウクライナとロシアの問題から、何かある度に# 第三次世界大戦 がトレンド入りしたり)

そのため、SNS1人でもデマを信じる人がいて、どんな形であれ話題になったら、先程言ったような商品品薄への道ができてしまうのかもしれません。

(オイルショックの際の品薄に関しては、これはSNSは関係ありませんが、結局どこかで品薄になるというようなことを言い出した結果、買い占めが起こり、値段も高騰するという道を辿っています。)

買い占め以外にも、現在はSNSなどで根拠も何もない陰謀論なども蔓延っていたりします。

これに関しても、みんなそれが嘘だと信じているし否定するけど、極少数の信じている人達が「自分はそれを知っている特別な人間である」という思い込みをしてしまうようです。加えて、それまでの価値観、世界観を変えさせられるような事実を知ると誰かと分かち合いたくなるそうです。

結果的にやはりトレンドや話題からは無くならないし、そこからまた新たに信じる人が出てきてしまうのだと思います。

拡散性や普及率も高いことから、世界中の人と繋がることができるSNSですが、だからこそ、世界を巻き込んでデマが飛び交ったり、社会を変えてしまうようなことが起きてしまうのかもしれません。なかなか数人の力では変えることは出来ないですが、知っておくだけでも変わることはあるかもしれないです。

今日は以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

異世代のマッチングで社会に多くのメリットを

こんにちは、3年の池田です!

突然ですがみなさん、「異世代ホームシェア」を知っていますか?

異世代ホームシェアとは、高齢者が若者に自宅の一室を無償・あるいは低価格で提供する代わりに、若者の居住者は高齢者と夕食を共にするなどのルールを守って暮らすという取り組みです。

この異世代ホームシェアは1990年代後半にスペインで始まり、その後2000年前後でフランス、オランダなどのヨーロッパ圏に広がりを見せました。特にフランスは、2003年に猛暑により独居高齢者を中心に約15000人もの人々が熱中症で亡くなったという事件を機に活動が活発化し始めました。
今回特にフランスの事例を取り上げ、その効果と、日本においての異世代ホームシェアについて話していきたいと思います。

まず、フランスの異世代ホームシェアの内容について詳しくご紹介します。この取り組みはフランスのNPO法人のLa Paris Solidaire(パリソリデール)が発足し、シニアと若者のホームシェアを推進するために始まりました。今回紹介するのは特にパリソリデールの中でもensemble2générations(以下、E2G)という団体の取り組みについて話します。

この事業の目的は、金銭面を気にする学生と手助けを必要とする高齢者をマッチングすることで、どちらのニーズも満たすだけでなく、共同生活を通じて他者への心遣いの中に喜びを見出してもらい、2世代間の絆を育むことされています。

対象となる若者の条件は、18~30歳で、住居を探しており、慎み深く熱心な性格で、進んで手伝いをし、お年寄りに親近感を持っていることと定義されています。一方、対象となるシニアの条件は、60歳以上で、空き家部屋があり日常生活の中で誰かの存在と手助けを必要とし、若者に移住先を提供できる意欲があることと定義されています。

学生は申し込みをする際に、自分の経歴、学校の場所、入居希望の期日などに合わせて候補となっている受け入れ先の中から希望を出すことができます。その後E2Gのスタッフがシニア宅を訪問し、推薦する学生の経歴を一緒に確認し、どのような手伝いをしてもらいたいのかを決めていきます。

最適なマッチングが決まったら、両当事者に契約書などが送られます。入居前に対面することも可能になっています。また、入居後もE2Gは定期的に追跡調査を行い、契約の継続や解除の判断を行います。

特徴的なのは、シニアの希望に応じて「無料住居」、「経済的住居」、「連帯住居」の3つの形式を用意している点です。それぞれの形式の特徴は以下の通りです。

会費として、「無料住居」と「経済的住居」は390ユーロ、「連帯住居」は300ユーロを毎月払うこととなっています。
金額に応じて3つの形式が設けられていることは、金銭面が気になる学生にとっては、とても助かるのではないかと感じました。

また、この取り組みによって、両当事者は大きなメリットを得ることができます。

【シニアのメリット】
①空いている部屋を貸すことで収益を得られる
②若者と一緒に住むことで、新たな知識や経験を得られる
③防犯の面で安心である
④若者の手助けとして社会貢献できる

【若者のメリット】
①比較的低廉な賃料で、設備や立地など、質の高い居住空間を借りられる
②一人で住むより京都らしい知恵や知識を得られる
③外出時、帰宅時に声をかけてもらえることで精神的安心感を得られる
④シニアを見守ることで社会貢献できる

また、ホームシェアを体験した方の感想として、85歳の男性の、「若者との共同作業を通じて自分が若返ったように感じた」という声や、学生の「自分にとって素晴らしい経験で、将来に希望が持てるようになった。礼儀作法も学ぶことができた。」との前向きな声が上がりました。

この取り組みは、世代の違うターゲットの相互のニーズを満たした、上手いマッチングサービスだと感じました。

では、日本ではどうなのでしょうか。正直なところ、私は日本でこのような取り組みが行われているという情報をあまり耳にしたことがありませんでした。しかし調べてみると、日本でもいくつかの場所で「異世代ホームシェア」が行われていました。しかし、フランスでは2017年時点で2400人もの学生に住居を提供するという実績があるのに対し、日本ではどの取り組みもあまり成功していないというのが現状でした。

要因は心理的要素と物理的要素の2つが考えられます。
心理的要素は、高齢者をサポートするのは本当の家族の仕事であるという考え方が根強いということです。特に都市部では近所付き合いというものすらなくなりつつあるため、他人が高齢者のサポートをするという考えが薄いということが挙げられます。
物理的要素は、日本はホームシェアをできるほど住居が広くないということです。アメリカと比較すると日本の住居は半分ほどの大きさであり、そもそも人を住まわせられるスペースがないということが挙げられます。

しかし、こうした課題はあるものの、この取り組みを成功させられれば、両当事者だけではなく、導入したまちにもたくさんのメリットがあると考えます。例えば、空き家化を防げたり、地方においては若者が増えることによりまちが活性化し、活気が戻ったりするということです。様々な障壁はありますが、今後国をあげてこうした取り組みを行い、現在直面する少子高齢化に付随する問題の解決に繋がればいいなと思います。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

【参考文献】
若者と高齢者、2世代間の絆を育む――フランスの異世代ホームシェア/藤谷和廣 – SYNODOS
異世代間交流が盛んな高齢者×学生ホームシェアという住居共有の実現を考えてみた〜実例と課題〜 | マムレ日記 (christiansths.com)

全員参加型のリゾートホテル経営

こんにちは、3年の橋本です。最近TikTokでおもしろい活動をされている方を見つけたので、みなさんに紹介しようと思います。

私が今回紹介するのは「ど素人ホテル再建計画BUZZ RESORT」です。これは、沖縄の赤字ホテルの経営の再建を託された素人が、SNSをフル活用してホテルを運営していく、大赤字から黒字化への大逆転ドキュメンタリーリゾートホテル計画です。この企画に挑戦しているのは片岡力也さんという方で、世界中から注目を浴びる映像クリエイターで旅人です。赤字ホテルを再建するために、「みんなで作るホテル」を計画しました。主に使っているSNSはTikTok、Instagram、Twitter、YouTubeです。

この計画では、視聴者と意見交換がしやすいというSNSの特徴を活かして不特定多数の人から、アドバイスやアイデア、ホテルの名前、一緒に働いてくれる人、スポンサーといったあらゆるものを募集しています。視聴者が実際に経営に関われるというユニークさを売りにしているようです。ちなみにホテルの名前は視聴者に募集した結果「なかどまINN」から「BUZZ RESORT」に変更されました。この名前からもSNSに重点を置いていることがわかります。多くの企画が行われていますが、中でも気になった企画をいくつか紹介したいと思います。

1つ目は部屋制作です。ホームページを見たところ、「BUZZ RESORTのすべての客室は間取りが異なります。動画内で部屋のコンセプト案を募集し、集まった無数の案の中から視聴者全員参加型経営会議で採用し、フォロワー様による協賛で部屋を創り上げています。」と記載されており、部屋決めまでもがSNSの視聴者に委ねられていることがわかります。ドライフラワー部屋や宇宙部屋といった特徴的な部屋があり、部屋ごとにスポンサーや有名アーティストが制作を援助しています。どの部屋も魅力的で、何度行ってもまた来たいと思えるでしょう。

2つ目は学生無料部屋です。先日、学生が無料で泊まれる部屋が完成したみたいです。「創設の思い」としてホームページには、「ど素人が学生の頃は世界中を旅しておりました。-中略- 貴重な学生という期間をより充実した思い出にしてほしい。そんな思いから沖縄に学生無料部屋を開講いたしました。」と書いてあり、自分の過去と学生を重ねてこのようなサービスと提供していることがわかります。このサービスを行うためには資金が必要ですが、スポンサー企業20社から定額の資金援助がされています。このサービスを受けるにはホテル側が定める、スポンサーの協賛によるSNSに関連するミッションに挑戦することが条件であり、そこでスポンサーに還元されているように感じます。

また、この計画のSNS戦略のこだわりについて調べてみました。まず投稿を見て感じたのは、失敗をもコンテンツに変えていることです。貰ったクレームに対してSNSで回答したり、コンセプト部屋の制作で協力者とうまくいかない点などを視聴者に公開したりもしています。編集技術があるため、暗い雰囲気の動画にはならず、コメント欄でもポジティブな意見ばかり出ているように感じました。

このホテルはついに視聴者とスポンサーの協力のおかげで黒字化を達成したようです。SNSを最大限に活用すれば大赤字のホテルも黒字化達成できると知り、SNSの可能性を感じました。沖縄に行ったら利用してみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

(参考) BUZZ RESORT ホームページ

【書評】伝え方は「順番」がすべて 分単位のコミュニケーションが心を動かす

こんにちは。3年生の勝元です。

今回は、一週間ほど前に図書館の新書コーナーでたまたま見かけた書籍についてご紹介しようと思います。

小沼竜太(2020)『伝え方は「順番」がすべて 分単位のコミュニケーションが心を動かす』光文社.

画像:https://www.amazon.co.jp/伝え方は「順番」がすべて-分単位のコミュニケーションが心を動かす-光文社新書-小沼竜太/dp/433404493X

著者の小沼竜太氏は、経営学者や経済学者というよりも「現場の人」といった経歴をお持ちの方です。”ゲームの宣伝屋”として「ペルソナ」「真・女神転生」シリーズや「Fate/Grand Order」など、数多くのゲームタイトルのプロモーションに携わったそうです。(裏表紙の紹介文より)

この著書の内容をまとめると、

①インターネットが普及した現代において、既存のマーケティングにおける「ターゲット」は意味をなさない

②商品の構造や文脈からテーマを理解し「何を伝えるのか」を決める

③爆発的に情報が拡散されていくことから、コンテクストは刻一刻と変化するため、「今この時点で」何を伝えるか(=伝える順番)が重要となる

ということだと思います。思います、というのは、私がこの書籍の内容をきちんと理解できている自信がないからです。特に印象深かったのは①のターゲットについてで、「新規・既存」「性別」「年齢」などの属性によるターゲットという概念はマス・マーケティング*のロジックとして誕生したもので、これらはインターネットの普及以降コミュニケーションの相手を考える概念としては不十分なものとなった、と言います。それよりも、受容者(発信する情報に興味を持ち、好意的に受け入れ、拡散してくれる人)を探すことが重要で、ターゲットを絞り込んでいくのは具体的なアクションの定義の時で良い、と。

* 本書では「マス・マーケティング」とされていますが、文脈的に「マスメディアしか情報伝達手段がなかった頃のマーケティング」くらいの意味合いかもしれません。

まず誰に何を伝えるかが決まらないとマーケティングは何も始まらないと思っていたので、この記載がある第一章を読んで私は面食らいました。ただ、読み進めていくうちに、この著者の指す「ターゲット」という言葉の定義がよくわからなくなってしまいました。「商品を購入してほしい人」なのか、「受容者であり、施策の時点で最初に話しかける人」なのか。

また、著者の実体験を踏まえた具体例とともに上記①〜③の解説をされていますが、その具体例から他の事例に応用できるビジョンがあまり浮かびませんでした。私の読解力が不足しているのかもしれませんが、なんとなく理論の抽象度と取り上げた例の具体性が噛み合っていない(理論が極めて抽象的なのに対し、唯一紹介されている事例が具体的すぎる)ように感じられました。

ただし、第一線で活躍されている方なだけあって、インターネットやその情報の広がり方のイメージは的確なのだろうことが伝わりました。意図しない層にも情報が渡りやすいこと、発信した情報がアーカイブとして残ることに注意しながらのプロモーションなどは、ゲーム業界に限らずどの企業でも参考にすべきだと思います。

ともかく、私には少し難しい著書だったようなので、この書籍を読んだことのある方、あるいはこの記事で興味を持って読んでみようと思った方は、ぜひ解説をしてくださると幸いです。

最近、無人販売所多くない?

こんにちは!3年の伊東です。

今回私が紹介するのは最近街中でよく見る、餃子の無人販売所です。様々な餃子無人販売所がある中で「餃子の雪松」を取り上げたいと思います。

無人販売所というと、田舎などでよく設置されている簡易型の野菜無人販売所のイメージが強いですが、最近はきちんと店舗が設けられていて無人で販売している形態が多く見られます。

創業昭和十五年、三代続く餃子専門店「餃子の雪松」は、長年受け継がれ多くの人から評判を受けてきたこだわりの野菜たっぷり餃子をより多くの人にたくさん食べてほしいという思いから、無人販売所を作り、店舗数の拡大が進んでいます。

店舗は、間口やガラス面が大きく、外から店内が見え、看板も大きいという特徴をもった店づくりをしていて、比較的お客様が入りやすい店づくりになっています。店内は、購入方法をわかりやすく説明している動画が映し出されたモニターと沢山の冷凍餃子がぎっしりつまったショーケース、お金の回収箱が設置されているだけで、もちろん販売者は存在しません。そのため費用は基本ショーケースの電気代や店舗の賃貸費などの最低コストのみですみ、人件費などがかからないため、とても効率の良い運営方法が可能となります。とてもシンプルであるため、店舗の出店が決まってから1か月ほどでオープンすることができるそうです。

餃子の雪松は人件費がかからない無人販売と、工場に設備投資した生産力で利益を伸ばしており、2021年6月時点で約170店舗ありましたが、1年もしないうちに200店も増えているほど急激に店舗数を伸ばしており、展開エリアも北海道を除く、全国にまで広がりました。

無人販売所ときいて、私は単純に支払い方法や金銭トラブルについての大きな心配があるのではないかと思いました。店舗には防犯カメラが設置されている一方で、過去には実際に商品の盗難被害も出ています。しかしそれでも無人販売を続けられているのはちょっとした工夫がされているからだと考えられます。支払いする際、お金の回収箱に現金を入れることが多いのですが、ただお金を回収する箱を置いておくわけではなく、箱をお賽銭箱のデザインにすることで、神社でお賽銭をいれるときの気持ちを思い出し、悪いことをしてはいけない、お金を盗んではいけないという善意の気持ちを抱かせることで、盗難を防いでいるという工夫がされてます。ちょっとしたデザインの工夫だけで難しい販売方法、マーケティング方法が可能になると考えるととても魅力的です。

「餃子の雪松」のようなビジネスモデルに便乗した新規参入業者が次々と増えています。そのため、今後は店舗の設置場所や商品の味、クオリティなどで差別化していく必要があると考えます。また、このようなビジネスモデルの店舗が増えていることから、いずれはキャッシュレス、無人レジなどの設置が進みコンビニエンスストアなども無人販売所化していくのではないかと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

【参考文献】

・餃子 雪松(2022)公式ホームページ https://www.yukimatsugyoza.com/ (2022年11月9日アクセス)

・ITmediaビジネスONLiNE(2022) 増え続ける「ギョーザ無人販売所」はどうなる?ブームの次を見据えた“新たな戦略” https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2204/22/news037.html(2022年11月9日アクセス)

ストレスから解放するプログラム「NIKE塾」

こんにちは!3年の近藤です。

皆さんは最近運動をしていますか?高校の部活動以来運動をしなくなったという方も多いのではないでしょうか。私は所属していたダンスサークルを先日引退したばかりで、今後運動不足になることが心配です…。

実際、近年では若い世代の運動時間減少がみられており、さらに新型コロナウイルス感染症によりその減少は加速しているといわれています。また、自宅での学習の増加により肉体的・精神的ストレスを抱えやすい環境に置かれている若い世代も多くいると考えられます。

 

そこで今回は、このような環境をふまえてスポーツブランド「ナイキ」が立ち上げたプログラム「NIKE塾」について紹介します。

NIKE塾とは、日本の高校生を中心とした若い世代に向け、スポーツや体を動かすことを通じてストレスから解放し、ウェルビーイングの実現を目指すプログラムです。

授業や勉強の合間にできる短時間のシンプルなエクササイズ「スタディブレイク」を提案し、堀米雄斗選手(スケートボード)やRIEHATAさん(ダンサー)等のアスリートやアーティストをコーチとしたエクササイズ動画をYouTube内で公開しています。

 

またこれらの取り組みを身近に感じてもらうため、2022年9月には期間限定で「カラオケ館」の4店舗を自習室として開放しました。そこでは、から勉と言われるカラオケ店で勉強する日本独自の学生カルチャーに注目し、勉強セットやフードドリンクセットの配布を行いました。勉強の合間には先ほど紹介したスタディブレイクも実施し、非常に好評だったそうです。

22年9月25~30日の期間限定で「カラオケ館」を自習室として開放。東京(渋谷本店、池袋東口店)、大阪(なんば戎橋店)、福岡(天神本店)の3都市4店舗で実施した

 

このようにスポーツブランドであるNIKEは、「体を動かすことや広い意味でのスポーツは、学業に励む高校生のウェルビーイングの実現をはじめ、人生のさまざまなシーンをより豊かにすることにつながる」(ナイキジャパン)という考えのもと、日本特有の問題に向けた企画を行っています。

「スポーツが体に良いことは周知の事実ではあるものの、学生たちの多くは日々の忙しさにより、運動から遠ざかっているのが現状。しかし、ナイキは勉強とスポーツは両立できるものだと考えており、大切なのはその方法。スポーツは心身の健やかさを促し、勉強のパフォーマンスも向上することができると信じている」(ナイキジャパン)

 

現在日本では多くの企業がSDGs達成に向け活動していますが、それらを先導してきたナイキは環境関連だけでなく人間のウェルビーイングにも注目しました。今回のプログラムは、商品以外の価値を社会に提供したといえるでしょう。また、スポーツブランドとして日々変化する生活に対応し課題解決を目指すことで、顧客との関係性構築を図っていることが分かります。

今後も若い世代に向けたプログラムのために企業や教育機関と連携した取り組みを予定しているとのことなので、これからの動きにも注目してみたいと思いました。

 

今回のブログは以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

〈参考文献〉

NIKE塾 . Nike 日本

ナイキがなぜカラオケ店を無料開放? 異色すぎる高校生向け施策:日経クロストレンド (nikkei.com)

スポーツを通して日本の若い世代のウェルビーイングを目指すナイキの新たなプログラム「NIKE塾」