こんにちは!3年の神田です。
今回は、数年前に話題となったものの、最近はあまり耳にしない「ブルーライトカット機能付き眼鏡」についてJINSの製品を例に調べてみました。
ブルーライトカット眼鏡は一般的に、PCやスマートフォンの液晶画面から発されるブルーライトをカットする機能を持つ眼鏡です。表面にざらつきがあることや、カット率が上がるほどレンズが色づくため視界が悪くなるという問題点があります。
○product
2011年9月に発売された「JINS
PC」は、2015年10月に「JINS SCREEN」に名称を変更し、その際に製品ラインの大枠が2種類から3種類に変更されました。変更前に比べ、目的に合わせてカット率を選択できるようになりました。製品ラインには、フレームとレンズがセットになった
(1)Daily use カット率25%(フレーム5種)
(2)heavy use 38%(4種)
(3)Night use 60%(2種)※ただしレンズカラーはブラウン
の3種類に加え、カスタマイズ(好きなフレーム+¥5000でブルーライトカットレンズに変更可)があります。発売当初は度なしの製品のみでしたが、2012年5月に度付きの製品も発売されました。
製品にはざらつきが気にならず透明度の高いクリアレンズを使用し、最軽量モデルは13.2g、ハイコントラスト機能でカットと視界のクリアさを両立、さらに超軽量弾力素材「TR-90」使用、といった特徴があります。またブルーライトだけでなく、紫外線も99%カットされ、普段使いに適した機能となっています。
○price
度なし製品は一律¥3000+税で、名称変更前より900円値下げされました。度付き製品は¥3000に加えて、レンズの種類や度数によって追加料金が設定されています。
○place
300以上の国内店舗に加え、中国や台湾にも進出しており、オンラインストアもあります。
○promotion
公式HPには、ブルーライトカット眼鏡の累計売上本数が700万本を超え、国内No.1であることや、「ブルーライト研究会認証制度」認証第一号を獲得したこと、企業や学校の福利厚生の一環としての普及状況や、インタビューなどが掲載されています。
2012年には「JINS
PC」、名称変更した2015年には「JINSSCREEN」のCMが放映されました。
私自身JINS PCがJINS
SCREENに名称変更していたことを知らなかったのですが、これは発売当初に比べてプロモーションが弱くなっているからではないかと感じました。競合のZoffと比較すると、ブルーライトカット眼鏡の発売はJINSが半年ほど早い上に、製品ラインも1種類多く、最大カット率も10%高い。さらに価格も(度なしで比較すると)1000円ほど低く設定されています。
このように競合に勝っている点も多く、スマートフォンがさらに普及したいまこそ、プロモーションに力を入れるべきだと考えます。
また、JINS/Zoffともに、実際に使用した客からの評判の良さをアピールしていますが、ブルーライトカット眼鏡は通常の視力補正眼鏡とは違い必需品ではなく、まずは手に取ってもらえるような仕組みが必要です。しかし店舗で試着するだけでは効果を実感することは難しいため、一定期間お試しができるサービスなどを実施したり、CMではなくPCやスマートフォンの広告に力を入れたりして、認知度を上げるべきだと考えます。ターゲットである「液晶画面を見る人」は年々増加しているため、プロモーションを強化する価値は大いにあると思います。
[参考]
https://www.jins.com/jp/
http://www.zoff.co.jp/
http://airoplane.net/2012/05/31/jins-pc-zoff-pc-war.html