高さには理由がある

こんにちは!阿部です!今回は大好きな「青の洞窟」のマーケティングについて書きたいと思います。

ここ、一度はInstagramやTwitterで見たことがありませんか?あのインスタ映えしそうなスポット、実は「青の洞窟」が協賛しているんです。

その「青の洞窟」は日清製粉から1995年に発売されているパスタソースや冷凍パスタ等のブランドで、「グルメのためのパスタ&パスタソース」をブランドテーマとして発売された商品です。背景には1980年代のイタリアンブームがあり、様々な本格パスタが日本中に浸透していった頃に立ち上げられた本商品は今でも家庭用パスタ界で存在感を現し続けています。

今回は2つのポイントに絞って今でも売れ続けている「青の洞窟」の秘訣に迫りたいと思います。

①ブランドイメージや世界観の構築が上手

初めて私がこのブランドに触れたのは小学生の時でした。赤や黄色といったパッケージが多いパスタソースのコーナーにひときわ青いコーナーがあり、パッケージの写真もおいしそうだったので購入をせがんだ記憶があります。

この「青色」は食品業界では異様なパッケージ色で、普通は食欲を刺激する赤や黄、緑色を用いるところを食欲減退、冷たいイメージのある青を使用しています。

しかし実際イタリアにある「青の洞窟(上部の写真)」は青い海の色が洞窟内で反射し、非常に神秘的な美しさを放っています。このように深遠なブルーを使い、洞窟のような奥深い味をイメージしたブランド名やパッケージを作り上げ、高級感・特別感を印象づけたことで40、50代をターゲットに取り込めました。

今現在は「欲深い大人の濃厚イタリアン」をテーマとして、パスタソースだけでなくペンネやラザニア、バーニャカウダソースも販売しており、前菜からメインまでを包括的に提案することで売り上げを伸ばすと同時にブランドイメージを確固たるものにしています。

 

②失敗した商品も再登場させる勇気

現在、冷凍パスタの売れ行きが好調な「青の洞窟」ですが、実を言うと2002年に一度冷凍パスタを発売しています。当時は冷凍ラザニアやリゾットもありましたが、通常のパスタより高価で売れ行きが伸びず、販売を停止していました。しかし2010年にブランドテーマ等を刷新し、改めてブランド認知が高められるような施策を行いました。そこで冷凍パスタやラザニアを再度販売したのです。この再販売では社会性の変化、消費者からの声も取り入れた商品開発が功を奏し、現在でも売り上げを伸ばし、ラインナップを広げています。

また、2018年には「GRAZIA(グラツィア)」シリーズという上位ブランドを展開し、同じ商品のリメイクをしています。例えば同じボロネーゼでも上位シリーズは素材のぎっしり感や高級感、味、ソースの量の増加等こだわった一品を提供しています。

このように一度失敗した商品をリメイクしたり、上位互換を出すというのは「売れる」という確信がなければできない戦略であり、日清製粉が非常にこのブランドを信頼し力を入れていることがわかります。

 

これ以外にも、2016年から青色のLED電球というノーベル賞にも選出された発明を使用したきれいなライトアップとパスタの提供を行うクリスマス限定イベントを渋谷・代々木公園で行っており、若者からの認知度も徐々に増えつつあります。Youtubeではプロのアレンジレシピも挙げられているので、一工夫で市販品とは思えぬ味と盛り付けができ、主婦の方へのアプローチもバッチリです。

このように自分が応援してきたブランドが売れて行くのは嬉しいことですね。今後はアクアパッツァ等のパスタ以外の商品展開も精力的に考えているそうなので非常に楽しみです。

最後になりましたが、ズワイ蟹のトマトクリームが一番おいしいので是非食べてください。一度食べれば他のパスタソースが眼中に入らなくなります。

ではまた次の投稿でお会いしましょう!

参考資料

青の洞窟 Club (aodo.jp)

191025.pdf (nisshin.com)

2010年7月20日 専用WEBサイト「青の洞窟 Club」オープン!!〜会員登録で発売前商品をGET〜 | ニュースリリース | 日清製粉グループ (nisshin.com)

“家庭で楽しむイタリアン”日清フーズ「青の洞窟」シリーズ誕生の由来とは〈ブランドの造りかた〉(食品産業新聞社ニュースWEB) – goo ニュース

『青の洞窟 SHIBUYA』渋谷公園通り~代々木公園ケヤキ並木が青一色に染まる – ファッションプレス (fashion-press.net)

HIS 絶景「青の洞窟 イタリア・カプリ島」 (his-j.com)

one→any

こんにちは。3年の清水です。

今回はちょっとした文化(?)になりつつあるVtuber業界において、最近あった事例について述べようと思います。

日本のVtuber業界には「にじさんじ」と「ホロライブプロダクション」という二つの大きな事務所が存在しますが、今回紹介するのは「にじさんじ」の運営会社の海外進出についてです。

まず簡単に上記の二つについて述べようと思います。

「にじさんじ」はいちから株式会社が運営していた(これについては後程触れます)事務所であり、現代表取締役の田角陸さんが学生時代に起業しました。この運営会社は100名以上のタレントを抱える日本のにじさんじ事務所に加え、海外Vtuber事業やその他VR事業も取り扱っています。ソース画像を表示

一方「ホロライブプロダクション」はカバー株式会社が運営しており、配信システム開発と事務所運営、それらを利用したメディアミックス事業を取り扱っています。

以下本題に入っていきます。先ほど述べた最近の事例というのは、いちから株式会社が運営する「NIJISANJI EN」です。これはつい2週間ほど前に3名のライバーがデビューし始動したVtuberプロジェクトで、主に英語を用いて活動します。デビュー楽曲には日本で有名な「まふまふ」さんも携わるなど、それなりに力を入れていることがうかがえます。

一見するとただの海外進出に見えますが、これを取り上げたのには二つ理由があります。

一つ目はタイミングです。NIJISANJI ENは上記のように本当につい最近始動したばかりですが、ホロライブプロジェクトにも英語圏を対象にした分野があり、こちらは2020年9月にデビューしています。つまり、時期的に半年以上出遅れていると言えます。加えて、こちらは5人のライバーが所属し、youtube登録者数は一人が270万人、他のメンバーも100万人程います。まだ始動したばかりというのもありますが、現在の登録者だけで見れば非常に大きな差ができてしまっています。それでもNIJISANJI ENを始めたのは、フォロワー戦略を取ることができるからだと考えます。あまりVtuber事業が浸透していなかった地域において他企業に市場を開拓してもらうことで、自身が参入したときに受け入れられやすい環境ができています。ただ競合が少ないことでほぼチャレンジャー的な立ち位置になってしまうので、どう差別化していくかは課題になっていくと考えます。

二つ目はこれに合わせていちから株式会社が社名を変更したことです。この社名から「ANYCOLOR株式会社」に変更したので、先ほどいちから株式会社が運営「していた」と書きました。この経緯については企業HPや社長のnoteにも記載されています。起業した当初のサービス名をそのまま社名に使ったそうですが、由来が伝わりにくく後付けしていったそうです。そして親しみを持たれていることから変更を先延ばしにしていたのですが、エンタメ企業らしさのなさや海外からの親しみを得にくいなどの理由から社名変更に至ったということです。実際、海外進出するならこの名前の方が親しみを持たれやすい気がしますよね。見出し画像

これらを踏まえると、ANYCOLOR株式会社が海外事業をしっかり推し進めていこうとしているのが分かります。後発組としてどこまでのびていくのか注目ですね!

参照:

TOP | ANYCOLOR株式会社 (ichikara.co.jp)

いちから株式会社→ANYCOLOR株式会社へ、社名変更することになった理由。|Riku Tazumi (田角 陸)|note

カバー株式会社 | つくろう。世界が愛するカルチャーを。 (cover-corp.com)

ジャケットがエコバッグに?

こんにちは!3年の木崎です!
最近、暑い日と寒い日が交互にやってきてどのような服装をするか迷いますよね。そんな時にオススメしたい新商品があります。

それは、「エコバッグになるジャケット」です!

コロナ禍でのリモートワークの増加により、ジャケットやスーツが主力商品である洋服の青山の売上高は大きく下がっていました。

その中でこちらの「エコバッグジャケット」が紳士服販売チェーンである洋服の青山から4月23日にオンラインストアで発売されました。

背中についているファスナーを開いて生地をしまうとジャケットはエコバッグに形を変えます。

また、生地は高い防シワ性と撥水加工を施されているので、ジャケットを詰める過程でシワが着くことがないし、ものを入れて水滴が付いてしまっても問題がないため安心してエコバッグとして使うことができます。

この商品があれば、寒くなったときにエコバッグからジャケットに形を変えて着ればいいし、暑かったら脱いでエコバッグに形を変えることで邪魔にならない、ということが可能になります。

また男性は出かける時にカバンを持ち歩かない事が多いので、レジ袋が有料化された昨今小さな出費がかさんでいるのでは無いでしょうか。こちらの商品を使えば、普段はカバンを持たずにジャケットを羽織り、帰りに買い物をする時に脱いで詰めて帰るということが出来ます。多くの男性の生活スタイルにあっているし、服の機能性を求めるビジネスマンの需要に見事にハマった商品だと考えます。

コロナによる不景気で厳しい業界がたくさんありますが、発想やアイデアで現状をよくしようとする姿勢を見習いたいです!

 

(参考資料)https://www.google.co.jp/amp/s/nlab.itmedia.co.jp/nl/amp/2104/23/news039.html 2021年5月25日閲覧

https://www.aoyama-syouji.co.jp/ir/finance/highlight.html 2021年5月25日閲覧

怖くないホラーゲーム??

こんにちは!3年の吉野です。

今回は株式会社カプコンより5月7日に発売された、今年で25周年を迎える有名ホラーサバイバルゲームシリーズ『バイオハザード』のナンバリングタイトル8作目である新作『バイオハザード ヴィレッジ』についてです。

同作品は昨年6月のオンラインイベントにて発表され、今年に入ってからトレイラームービーの公開や体験版の配信などが行われてきました。そのようなプロモーションの一環として今年の4月1日、シリーズ公式ツイッターから以下のような投稿がなされました。

タイトルに“ヴィレッジ“とあるように今作は村が舞台となっていることから、吉幾三氏の名曲『俺ら東京さ行ぐだ』を彷彿とさせる『俺らこんな村いやだ~』を国内向けイメージ向けテーマソングとして発表すること。また、某教育テレビを彷彿とさせる人形劇『バイオ村であそぼ♪』を配信することの2点が本作のプロモーションとして近日中に行われることを告知しました。

しかし、告知がなされたのは4月1日のエイプリルフールで、投稿本文にも「#エイプリルフール」というタグ付けがなされています。また、ホラーゲームである本作からは想像できないようなプロモーションでもあったため、当初はよくあるエイプリルフールに乗っかったネタ、つまりはウソのプロモーションだろう……と思われていました。

ところが23日、公式ツイッターとYouTubeチャンネルにてなんと吉幾三氏本人が歌う『俺ら東京さ行ぐだ』をアレンジしたイメージソング『俺らこんな村いやだLv.100』が公開されました。嘘かと思われたプロモーションがサプライズ的に実現され注目を集め、この動画は現在YouTube上において公開から1か月ほどで660万再生を記録しています。

さらに、同じく告知されていた人形劇も30日に公開。デフォルメされた本作の登場キャラクターの人形たちが作中とはかけ離れたゆるい雰囲気の下、本作は「こわくない」とアピールしています(とはいえ、人形劇は直接的な描写こそないもののブラックジョーク的な恐怖演出があるため閲覧には注意が必要です笑)。そして、人形劇の動画の最後は、この人形劇が前作『バイオハザード7 レジデントイービル』の非購入理由の調査において1位が「怖すぎるから」であったことを受けて作られた、という話で締めくくられています。バイオハザード ヴィレッジ×人形劇「バイオ村であそぼ♪」第1話 - YouTube

しかし、バイオハザードシリーズはジャンルとしてはサバイバルホラーであり、対象年齢区分も17もしくは18才以上となっています。なぜ、恐怖という感情とは程遠いイメージソングの作成や怖くないとアピールする人形劇といったプロモーションを行ったのでしょうか?

実は、本作は制作の段階から「怖くない」ことが意識されていたそうです。このように言うと語弊がありますが、本作ディレクターの佐藤盛正氏によると、本作の開発にあたり前作は“すべては恐怖のために”というコンセプトの下、恐怖を追求しすぎた故に幅広いプレイヤーに遊んでもらえるような作品とはならなかったということが反省点として挙げられたそうです。しかし、もちろん強いホラー要素が失敗だったというわけではなく、怖すぎると言われた前作は高い評価を得ており、カプコンから発売されたゲームソフト内で歴代2位の売上を記録しています。このように前作の恐怖感を期待している人も多く、単純に恐怖を抑えマイルドにするわけにはいかなかったのです。そこで今作は、前作のような強いインパクトを保持しつつ、多くの人に遊んでもらえる作品となるようホラーのバランスの調整に注意しつつ作られたといいます。結果として、佐藤氏曰く“『バイオハザード7』ほど、つねに緊張感を感じることはなくとも、ピークでは同等かそれ以上の怖さを味わってもらえる作品”を完成させることができたとのことです。よりたくさんの人が楽しむことができ、さらにホラー好きにも喜んでもらえる作品となったのです。

こういった「広く遊んでもらえるサバイバルホラーゲーム」を目指して開発された作品であるがゆえに、普段ホラーゲームをプレイしないような人たちからも興味を集めるようなプロモーションへとつながったのだと考えられます。

 

このような背景を知ると、プロモーション動画やゲーム本編を数倍お・・もしろく感じることができますね!!

―参考―

バイオハザードシリーズ公式ツイッター :

https://twitter.com/bio_official

バイオハザードシリーズ公式YouTubeチャンネル :

https://www.youtube.com/user/biohazard/about
株式会社カプコン ミリオンセールスタイトル一覧 :

https://www.capcom.co.jp/ir/finance/million.html

『バイオハザード ヴィレッジ』舞台裏を佐藤ディレクターに聞く! “村ホラー”を追求して開発されたタイトル. 電撃オンライン :https://dengekionline.com/articles/78305/

ほっこり、おしゃれなパッケージデザイン

こんにちは!3年の白澤です。

さて、今回ご紹介するのはUCCの「BEANS&ROASTERS」シリーズのパッケージデザインです。

まず初めに、UCCはコーヒー、紅茶、ココアの輸入並びに加工、販売、缶コーヒー等の飲料の製造、販売や各種食材の仕入、販売を行なっている会社で、正式な会社名は「UCC上島珈琲株式会社」といいます。創業は1933年で兵庫・神戸を中心に展開しており、創業者の上島氏が開発した世界初のミルク入りの「缶コーヒー」が大ヒットを収めます。今では、コーヒー豆の卸売、家庭用のコーヒーの販売、「上島珈琲店」をはじめ様々な形態のカフェも全国に展開し、日本市場においては、業務用・家庭用・工業用の全てのレギュラーコーヒー市場でトップシェアを堅持しています。

そんなUCCですが、インスタントコーヒーのみならずドリンクにおいても様々なブランド展開を行なっており、「職人の珈琲」、「COLD BREW」、「上島珈琲店」といったラインナップがあります。その中で私が取り上げるのは「BEANS&ROASTERS」シリーズです。

ソース画像を表示

(UCC BEANS&ROASTRES ホームページより)

BEANS&ROASTERSは「ほっこり、おしゃれ。癒しのカフェの味わい」をコンセプトにし、そこにいるだけでほっとできて、おしゃれな気分にひたれる場所、をイメージして生まれたカフェブランドで、ラテ専門で飲料やコーヒーバッグを展開しています。飲料においては基本的な商品はリキャップ缶のカフェラテですが、2019年9月から「ミルク好きのためのラテ」を販売し始め、2020年春には「ストロベリーカフェ」、秋には「キャラメルラテ」を販売しており、今年4月12日より同シリーズの「ミルク好きのためのバナナラテ」を期間限定で販売しています。

BEANS&ROASTERSは、主にカフェに慣れ親しんだ若年層、特に女性をメインとしたターゲットとし、ターゲット層の飲用習慣に合わせてミルクを加えて引用することを想定した、ミルクとも相性のいい味覚設計になっており、コンビニやスーパーなど、身近で手に入ることが可能となっています。これらターゲット層に合わせたパッケージデザインに注目すると、コンセプトでもある「ほっこり、おしゃれ」といった雰囲気を感じ取れるデザインになっており、なんとなくかわいく、甘そうだなぁという感じがします。これらは売り場で映える色合いにし、手書き風のイラストで特徴をわかりやすく表現されていることでコンセプトや商品の特徴であるミルクリッチな味わいを強調することが出来ているのだと思います。BEANS&ROASTERSのメイン商品であるリキャップ缶のカフェラテは、最近パッケージをリニューアルしました。

(UCC BEANS&ROASTERS ホームページより)

新パッケージでは、味わいはそのままに、ミルクを注ぎ込むカップがパッケージ上部に配置され、中央部に分かりやすく味わいの特長をレイアウトしています。デザイン背景にはミルクとコーヒー感の調和を表現したグラデーションを用いることで、“ほっこり”とリラックスできるスマートなデザインにブラッシュアップされています。

パッケージと言えば、少し前にローソンのPB商品の新しいパッケージに批判が殺到していることがありました。こちらのパッケージもかわいいイラスト風で描かれていましたが、やさしさ、おしゃれさにこだわりすぎた結果、どういう商品かわかりづらいといった批判です。最近では改善され、内容物が大きく描かれたりするなど、修正されつつあるようです。

こうしたことからも、UCCのパッケージデザインは、コンセプトや味の特徴をターゲットとする消費者にわかりやすく、効果的に伝えるデザインになっていると考えました。皆さんも、もしコンビニなどで見かけた際は是非お手に取ってみてください!

参考文献 日本を代表する大手コーヒー企業 UCCグループの直近業績を見てみる – コフィア<コーヒー情報・口コミサイト> (ism.fun) 5月23日閲覧

トップメッセージ | 企業情報 | コーヒーはUCC上島珈琲 5月23日閲覧

BEANS & ROASTERS (ucc.co.jp) 5月23日閲覧

“ほっこりおしゃれ。癒しのカフェの味わい。”が楽しめる『UCC BEANS & ROASTERS』ブランドから、ミルク好きのバナナラテ新登場!4月12日(月)より期間限定で新発売!|UCC上島珈琲株式会社のプレスリリース (prtimes.jp) 5月23日閲覧

UCC上島珈琲、「UCC BEANS & ROASTERSコーヒーバッグ」を発売: 日本経済新聞 (nikkei.com) 5月23日閲覧

“ほっこりおしゃれ。癒しのカフェの味わい。”が楽しめる『UCC BEANS & ROASTERS』ブランドから、ミルク好きのバナナラテ新登場!4月12日(月)より期間限定で新発売! | コーヒーはUCC上島珈琲 5月23日閲覧

「近くて便利」をデザインで伝えるには?

こんにちは!3年の山口です。

私は2月にこちらの展覧会を観に行きました。(筆者撮影)

新国立美術館で開催されていた『佐藤可士和展』です。
「誰それ?」って思う方も多いと思います。私もこの展覧会を知るまではそうでした。
しかし皆さん、ユニクロやTポイントのロゴマークはご存じだと思います。
そう、それらのロゴをデザインしたのが佐藤可士和さんなのです。

数々の有名な企業ロゴや製品などのデザインを手がけてきた佐藤氏ですが、今回はこちら、

(筆者撮影)
セブン-イレブンのプライベートブランド『セブンプレミアム』のデザインについて、ブランディングの視点を交えながら紹介していきたいと思います。

セブン-イレブンのブランディングプロジェクトは2010年に始まりました。当時の同社の会長、鈴木氏より「セブン-イレブンをもっと良くしてほしい」と依頼を受けた佐藤氏。打ち合わせの際、彼は何気なく「セブン-イレブンのお弁当は、どこの仕出し屋さんがつくっているのですか?」という言葉を発しました。その言葉にセブン-イレブンの社員は「『お弁当やおにぎり、惣菜などは全て自社工場で厳選された素材と品質管理のもと製造されている』という同社のこだわりが伝わっていない」と衝撃を受けたそうです。

なぜ伝わっていなかったのか?それは、ロゴもなく、容器もバラバラといった製品のデザインにありました。そこで佐藤氏は、1000種類を超えるPB商品のパッケージリニューアルに着手することになりました。

まずは製品のカテゴリーを整理し、そして統一性を持ったデザインフォーマットを作成、さらに全てのPB商品にロゴを付け、PBの存在感を増していきました。デザインの刷新により品質やイメージを高めたことで、売上は継続的に伸びていきました。パッケージデザインは3年ごとに大幅リニューアルされており、現在は「美味しさファースト」といったコンセプトのもと、全面写真を活かしたデザインが行われています。

パッケージデザインには色やロゴ、キャッチコピーなど、ブランドの要素が集約されています。また、パッケージデザインを成功させるには、自社そのものや製品の特徴を把握しているということがとても重要です。それらが明確なことを前提に、製品のデザインにもアイデンティティーを持たせ、強化していくことで、そのブランドに対する想起機能を高めることができます。セブン-イレブンのケースで言えば、「お弁当やおにぎり、惣菜などは全て自社工場で厳選された素材と品質管理のもと製造されている」という特徴をいかにパッケージデザインに表していくかが鍵となるのです。

また、市場での競争地位とデザインも大きく関係しています。
リーダーは嫌われないような守りのデザインを行って価格や流通の面で勝ち、チャレンジャーはリーダーとの差別化を行うために独自のデザインで価値を生み出していきます。そしてフォロワーはリーダーやチャレンジャーを模倣したデザインを行い、ニッチャーは個性を追求したデザインをブランド資産とし特定のセグメントにおいて独占状態を作り出します。これもセブン-イレブンをはじめとしたコンビニ各社PBのデザインを比較すると非常にわかりやすいです。

調べていく中で「その商品の広告を見たことのない人はいても、パッケージデザインを見たことのない人は、いないでしょう。」(小川、2020、p.194)という言葉にはっとさせられました。消費者の誰もが目にするからこそ、パッケージデザインには企業やブランドが伝えたいことを視覚的に詰め込む必要があり、そしてその善し悪しは企業やブランドの価値を大きく左右します。

私たちが日頃何気なく目にしているパッケージデザインには、デザイナーの創意工夫、そして企業やブランドの様々なメッセージが込められているのです!今回参考にした『売れるパッケージデザイン 150の鉄則』(小川、2020)という書籍はマーケティングとデザインの関わりをとてもわかりやすく解説してあるので、皆さんもお時間があればぜひ読んでみてください!

【参考文献】
小川亮(2020)『売れるパッケージデザイン 150の鉄則』日系BP.
黒岩健一郎・水越康介(2018)『マーケティングをつかむ[新版]』有斐閣.
佐藤悦子(2013)『SAMURAI 佐藤可士和のつくり方 改訂新版』誠文堂新光社.
KASHIWA SATO『SEVEN ELEVEN』(https://kashiwasato.com/project/7173)(2021年5月21日閲覧).
GOETHE『セブン−イレブンのデザインに見るデザイン整理術【佐藤可士和の仕事】』(2021)(https://goetheweb.jp/lifestyle/art/20210219-design_organization)(2021年5月21日閲覧).
セブン-イレブン公式ウェブサイト『商品のご案内』(2021)(https://www.sej.co.jp/products/)(2021年5月21日閲覧).
ナチュラルローソン公式サイト『商品一覧』(2021)(https://natural.lawson.co.jp/recommend/commodity/index.html)(2021年5月21日閲覧).
ファミリーマート公式ウェブサイト『商品情報』(2021)(https://www.family.co.jp/goods.html)(2021年5月21日閲覧).
ローソン公式サイト『商品・おトク情報』(2021)(https://www.lawson.co.jp/recommend/)(2021年5月21日閲覧).

ホリエモン!!

こんにちは。3年の椿野です。

ちょっと、マーケティング事例を探すというのも少し飽きてきたので(笑)、初めて書評にチャレンジしたいと思います。

今回は、ホリエモンこと堀江貴文さんの「ゼロ〜なにもない自分に小さなイチを足していく」を紹介します。

この本は、堀江さんが大分県の田舎で生まれてから、上京・東大入学を経て、・ライブドアの経営、逮捕などのストーリーを描きながら、堀江さん自身が気づいたこと・感じたことについて、書かれています。

この本を読んでみた感想として、二つ感じたことがありました。

一つ目は、率直な感想として、堀江さんは全く悪い人ではなく、優しいけどシャイな一面もある、普通の人であると感じたということです。この本を読む以前の、自分の中にある堀江さんのイメージは、何となく悪い感じがするというか、向かうもの敵なしのような印象を持っていました。しかし、実際の堀江さんは、大分県の田舎で生まれ育ち、地元中高一貫校に入学したり、東大合格など、コツコツ努力を惜しまない人でした。また、少し、シャイな部分もあり、率直に弱点というか、そういう部分もあって、同じ人間なんだなぁと思いました。笑

もう一つは、堀江さんが思う、働くことの意味や価値観について、学ぶことができたということです。皆さんは、なんのために働くのかについて、考えたことはありますか。堀江さん曰く、「仕事とは自分で作り出すこと、能動的に取り組むプロセス」だそうです。堀江さんは、刑務所に収監されていた際に、紙袋を一日50折る仕事をしていました。最初のうちは、意外と難しく、30個しか作ることができませんでした。しかし、どうやれば効率を上げることができるかを考え、三日後には79個を折ることができました。堀江さんは、試行錯誤するうちに、ただ50個作るという与えられた仕事から、つくりだす仕事・自分の仕事に変化させたのです。この考え方は、僕たち大学生のアルバイトなどでも応用できると思います。与えられた仕事をただやっているだけでは、「仕事」ではなく「作業」であると堀江さんは言います。仕事に関するモチベーションの維持という面でも、非常に興味深いテーマでした。働くこと以外にも、この本では、お金や失敗、行動することの大切さなどについて、述べられています。まずは、小さな一歩を踏み出そうと、ノリが重要と堀江さんはいいます。たとえ、刑務所に収監されるという失敗を犯しても、ゼロに戻るだけで、マイナスにはならない。地道な一歩の足し算が大切だと説いています。「今の現状を変えたい」だとか、「何か新しいことに挑戦したい」と思っているあなた、是非、一読してみてはどうですか。

 

ディズニー×ブランド

こんにちは!3年の澤田です。

東京に出てきてからは月一ペースでパークに行くほどDオタの私が、今回はディズニーをテーマにマーケティングを見ていきます。

コロナの流行による度重なる緊急事態宣言や外出自粛の動きに日本一影響を受けたといっても過言ではない東京ディズニーリゾートですが、運営会社のオリエンタルランドは今もなお「大規模投資による体験価値の向上、インパクトの付与」(オリエンタルランド中長期計画より)の継続を掲げています。

しかし、セグメント別売上高の、テーマパーク業前年比66%減、ホテル業56%減を見てわかるように人数制限によるチケットの収益や県外からのゲスト減によるホテルの収益の激減があり、前記した方針を保っていくためにオリエンタルランドは「ゲスト一人当たりの売上高向上」を最新の方針に掲げ、追加的収益を目指しています。

日頃からディズニーの新情報チェックを欠かさない私がこの方針の一環として注目したのが”コラボ商品”です。コロナ禍に陥ってから、アディダス、PAUL&JOE、ZuCCa、サダハルアオキなど、有名アパレルブランドやパティシエとコラボしたパーク内限定のグッズやグルメを販売しています。

調べないと知る由もないので「コラボ?知らなかったんだが…」という人も多いのではないでしょうか。コラボを広告しない理由として、コストをかけないこともありますが、チケット争奪戦が毎週行われている今の状況で、ディズニーのマーケティングターゲットになるのはチケット争奪戦に勝った私のようなディズニーが大好きな人たち、もしくは行きたくてたまらない人たちなので、そこを念頭においてグッズとグルメのマーケティングを見ていきます。

過去のデータを見ると、周年グッズやイベントグッズなどの新商品や期間限定商品、つまりプレミアムがある際の売上が高いことが見て取れます。これは上記のターゲットによくあらわれる特徴なので、コラボによってプレミアムを与えることで販売促進できます。

https://www.tokyodisneyresort.jp/tdl/goods/

また、グルメにおいても期間限定やイベントのプレミアム付きのメニューを高級レストランで販売し、もともと食べ歩きが多いことや食事に時間を費やしたくないゲストが多い中でそのようなレストランにうまく客引きすることで使用額を高めています。また、パンのような食べ歩きできたり持って帰れたりできるコラボメニューもあり、さらなる消費を促しています。

Dégustation (Saya, Chocolat Pralin, Rosé)

https://www.tokyodisneyresort.jp/treasure/tdlspecialfoods2021/

実際、グッズは売り切れが出たり、レストランは常に予約がいっぱいだったり、買うのに30分以上並ぶこともあり、データからも1人当たりの売上が上がっていることがわかります。

開発に大・大・大規模投資をしているのでそれを補うためにまだまだグッズやグルメのマーケティング強化は続いていくと思われます。これからも楽しみです!皆さんもチェックしてみてくださいね!

いつの日かまた夢の国で多くのゲストの笑顔が見られる日を願ってこの記事を締めたいと思います。

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/20170427_22.html

オリエンタルランド中長期計画、財務情報

DIORの新作リップは名品でした

こんにちは、3年の浅倉です!

前回のブログ同様、私の大好きなコスメについて紹介したいと思います。今回取り上げるのは、DIORから4月28日に新発売された「ルージュ ディオール フォーエバーリキッド」というリップです。

この商品はディオール史上初、高密着で高発色をかなえる「マスクプルーフ」処方のリップです。軽やかな付け心地で心地よさを妥協することなく、最高に鮮やかな発色と美しい仕上がりを長時間楽しむことができ、時代に適応した新たな名品となっています。カラーバリエーションは全11色です。

夏にむけてメイクを変えるために、新しいコスメの購入を考えている女性が多いですが、やはり購入に大きな影響を与えるのが、いかにマスクにメイクが付着しないかという点です。特に唇はマスクに擦れやすく、リップメイクをしない女性も増えています。そのため「マスクプルーフ」というキャッチフレーズで販売されたこの商品は、非常に魅力的に見えるでしょう。DIORのリップは高発色で良い製品が多く、そのDIORが満を持してマスクプルーフを打ち出してきたということで、期待も高かったと考えられます。 広告としては、YouTuberやインスタグラマー、インフルエンサーに提供され、SNS上には数々のレポートが投稿されました。これに加え、実際に購入した一般の人が絶賛している投稿もあり、非常に注目を集めた商品となりました。 また、緊急事態宣言が発表されて販売店舗が減少し、オンラインでの購入が増加しているため、色選びが難しくなっています。少しでも似合う色を見つけられるように、DIORではこの11色を、最近の流行であるパーソナルに合わせた3つに分けて紹介しています。ウォーム・クール・ニュートラルに分類することで、実際に商品を試せなくても色の想像がしやすいように工夫されている点でも、消費者に良い印象を与えることができたでしょう。

価格は4950円と少々高めで、デパコスとしては妥当な設定がなされています。気軽に購入できる価格ではないですが、この価格を支払うだけの価値がある商品だと感じました。私も実際に店舗で試してみたのですが、色落ちしにくくマスクにつかないという機能性に加え、色やパッケージも可愛く、メイクが楽しみににくくなったこの時代でも、女性としての自分のモチベーションをあげることができる素晴らしい商品だと感じました。みなさんもぜひ試してみてください!

参考文献

DIOR | DIOR(クリスチャンディオール)| メイクアップ(化粧品・コスメ)

#令和の就活ヘアをもっと自由に

こんにちは!3年の池谷です。
今は就活の時期真っ只中ということで、就活に関するトピックを取り上げたいと思います!

P&Gのパンテーンでは、2018年より、「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」というブランドイメージのもと、「就活ヘア」や「地毛証明書」をテーマに、一人一人の個性を考えるプロジェクトを行なっています。今回は、そのプロジェクト内の広告で私が印象に残ったものを2つご紹介したいと思います!

まず、2019年10月に公開された広告です。

日本の就職活動では、髪を黒く染めたひっつめ髪がスタンダードですよね。そんな日本の就活生がそれぞれの個性を発揮した自分らしい髪型で就職活動を行うことを応援する広告を打ち出しました。それが、「#令和の就活ヘアをもっと自由に」プロジェクトです。このプロジェクトでは、“髪から始まるもっと自由な就職活動”に賛同する139の賛同企業を募っています。調べてみると、私でも知っている有名な企業がたくさん賛同していました!

次に紹介するのは、2020年の秋から公開されている動画です。
この「#PrideHair」プロジェクトは、元就活生のLGBTQ+の方々の体験談から、自分らしさを表現できる就職活動について考えるというものです。

「#令和の就活ヘアをもっと自由に」や、「#PrideHair」等のこのプロジェクトのハッシュタグはTwitterで大きく話題になり、私もTwitterでこの広告を知りました!

私の主観的なイメージですが、様々な企業から出されているシャンプーやリンス類の広告は、女優の方が長い綺麗な髪をなびかせている、そんな印象があります。そんな中、パンテーンのこのキャンペーンでは商品の宣伝は全くしていません。直接商品の宣伝をしていないこの広告は、ソーシャルマーケティングに当てはまると考えます。企業に社会的責任が求められている現在、社会問題に向き合っているこの広告は非常に興味深いです。就活生はもちろん、今の社会のルールや固定観念に疑問を持った人も印象に残る、強いメッセージ性のあるものになっています。

一人一人の個性がある髪型の就活生を街中で見かける未来もそう遠くないかもしれないですね!ここまで読んでいただきありがとうございました。

【参考文献】

https://pantene.jp/ja-jp/hair-we-go

https://agenda-note.com/about/id=2089&pno=1

https://www.google.co.jp/amp/s/www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/pantene/amp/