世界の休日、日本の休日

まだ元気に働いてます、3年の中嶋です。ログイン出来なくてかなり遅れました、すみません。
そろそろゴールデンウィークですね
これといった予定もないのですが楽しみではあります。

さてみなさん、突然ですが
ゴールデンウィークの名前の由来はご存じでしょうか。

ご察しの通り、和製英語です。日本語に言い換えるなら「春の大型連休」というそうです。確かに間違っていません。ではこのゴールデンウィークという言葉はいつ頃から使われているのでしょうか。

日本文化いろは事典によれば、1951年に現在のゴールデンウィークにあたる期間に上映された映画「自由学校」が、正月やお盆時期よりヒットしたのを期に、より多くの人に映画を見てもらおうということで作られた造語だったという「日本映画界造語説」。もう1つは、大型連休の期間が最もラジオの聴取率の高い時間帯だったため「黄金週間」といわれていましたが、インパクトに欠けることから「ゴールデンウィーク」になったという「ゴールデンタイム説」です。どちらの説もはっきりとした確証はなく、はっきりとした由来は分かっていないそう。

さらにこの「大型連休」、実は世界共通のものではないのです。
日本人は働きすぎだと言われてきましたが、日本には祝日が年に15日あります。これは世界で3番目に多いのです。祝日が最も多いのはコロンビアとインドで18日、一方最も少ないのはメキシコで7日。しかし休みが多いと言われても実感のわかない人がほとんどだと思います。それは日本が一斉休業日を好むことに関係しているのです。ゴールデンウィークもその一例です。対して欧米諸国の休業日は基本自分で設定し長期休暇を楽しむいわゆる「バカンス」と呼ばれます。

ではなぜ日本にはこのようなバカンス制度がないのか。
興味深い文章があったので引用します。

 
 
「日本企業の経営者たちの多くは、『社会が動いているのに、自分の会社だけ長く休んでいるわけにはいかない』と考えるでしょう。ですが、フランスのバカンス期間はどの会社も同じですから、自分が休んでいるときは周囲のクライアントなども休んでいる状態。つまり、社会全体の動きが全てストップしている。だからこそ、バカンスが終わって仕事が始まっても、『自分だけ周囲から取り残されてしまう』ということは起こりません」
「長く働いたものが偉い」という旧日本式の価値観がいまだに労働者に根付いていることと、休暇取得に対する社会全体のコンセンサスが無い状況が、日本社会で長期休暇がなじみにくくい要因となっている。
 
 
バカンス制度を導入するメリットとして観光収益のアップや高速道路などのインフラ整備がみこまれ、労働者が長く休みを取っても最終的には社会にとってプラスの利益になると言われるようになってきました。しかし、日本にバカンスがないからといって良くないと言っているわけではありません。それこそ、社会全体が休暇モードになるゴールデンウィークという言葉を浸透させることで、日本人全体がその期間、娯楽やレジャーに消費をするようになります。さらにそれを狙った多くの企業が様々な企画をもって日本経済を潤わすようなサービスや商品を生み出していくのです。これが日本らしい経済の動きであって文化といえるのではないでしょうか。