こんにちは。3年の伊藤です!
夏が近づき、暑い日が増えてきましたね。暑い日はのどが渇くので、すぐに冷たい飲み物が買える自動販売機はとても便利ですよね。
そこで今回は、自動販売機に関連して、コカ・コーラ社が行うサービス「Coke On」について紹介します。
「Coke On」とはコカ・コーラ社が2016年4月から開始した、スマホと自動販売機を連携するスマートフォンアプリのサービスです。「Coke On」に対応した自動販売機「スマホ自販機」であれば、自分のスマートフォンとBluetoothで接続することができます。そして、スタンプを15個貯めると、好きな製品と交換できるドリンクチケットがもらえます。スタンプを貯める方法として、
①接続した状態でドリンクを購入する
②様々なキャンペーンに参加する
③「CokeOnウォーク」で歩数目標を設定し、1週間の目標を達成する
の3つがあります。また、ドリンクチケットを友達からもらったり、キャンペーンに参加してもらったり、などなどいろいろな使い方があります。2018年7月時点で1000万件ダウンロードされる人気のアプリとなりました。
Coke Onを導入したことの成果として、自販機での売り上げが上がっているということがあげられます。「スマホ自販機」と非対応の自販機の売上を比べると、前者のほうが4~5%高いそうです。
また、自販機の利用者層にも変化がありました。自販機の主力製品が缶コーヒーであったため、今までは30~40歳代の男性の利用が多かったのですが、当サービス導入によって、学生など若年層の利用が増えました。
実際に私も友人に勧められ、つい最近利用し始めました。その際に実際にダウンロードしようと思ったのは、③で紹介したCokeOnウォークがお得だと思ったからです。「歩くだけでスタンプが貯まって、飲み物がもらえるんだったらダウンロードしてみよう」という感じです。
このCokeOnウォークのサービスは2018年4月から開始されました。近年の健康志向の高まりにも合致していて、とても興味深いサービスだと感じました。
「Coke On」のサービス全体として興味深いのは、自販機にスマホを接続する、ドリンクを買ったり歩いたりしてスタンプを集める、そのスタンプを使い製品をタダでもらう、、、という一連の行為が消費者に楽しい体験を提供し、それが成果につながっているという点です。
また、スマホ自販機は全国で27万台も設置されていて(2018年9月時点)、今まであまり身近には感じなかったIoTの活用が進んでいると感じました。コカコーラ社にとってとても重要なのは、自販機にスマホが接続されることによって、消費者の購買データを取得できる、ということです。全国で27万台もあるということは、それだけ多くのデータが集まり、マーケティングの際の強みになります。だから、無料で製品を提供しコストを増大させたとしても、行う価値のある施策だと考えます。そのうえ、「あとちょっとでスタンプが貯まるから自販機で飲み物を買おう」という購買の動機にも繋がり、強い販売促進活動であるとも言えます。以上のことは、デジタルマーケティングのよい事例であると考えます。
みなさんもCoke Onアプリを利用して、デジタルマーケティングに触れてみてはいかがでしょうか?
〈参考URL〉
https://c.cocacola.co.jp/app/howto/