未来のスター選手がNIKEに与えた損失

こんにちは。新三年の浅井です。

私はバスケットボールが好きで、アメリカのプロバスケリーグであるNBAやアメリカの大学バスケをよく観るのですが、日本ではあまり報道されないというのが現状です。しかし先日、アメリカの大学バスケの選手が日本のLINEニュースに載りました。しかしそれはあまりいいニュースではありませんでした。

https://www.wwdjapan.com/807535

こちらの記事にある通り現地時間の2月20日に行われた試合で、今年のNBAドラフトで上位指名されると予想されているデューク大学の一年生ザイオン・ウィリアムソン選手が、履いていたバスケットシューズの破損により試合開始わずか36秒で怪我をし、退場するという事件が起こりました。バスケットシューズが通常ではありえない破損の仕方をしていた上に、その試合が伝統の一戦だったということもあり、そのシューズのメーカーに批判が殺到しました。そのメーカーというのが日本でも有名なNIKEだったのです。

ナイキ ザイオン・ウィリアムソン Zion Williamson PG 2.5 ポール・ジョージ paul george バッシュについてコメント

 

 

 

←破損したシューズとザイオン     ウィリアムソン選手

 

この一件により、NIKEの株価は下落。試合の翌21日のニューヨーク株式市場では終値が前日比1.1%減、時価総額で11億ドル(約1200億円)もの損失となりました。

そもそもこのザイオンウィリアムソン選手は身長201㎝に対して体重が129㎏という規格外の体格をしており、シューズもそこに対応しきれなかったのではないかという意見もあります。NIKEにとっては少し不運な事故となってしまったと言えるのではないでしょうか。

しかし批判が収まることはなく、NIKEも声明を発表。「選手の一刻も早い回復を願うとともに原因の究明を急ぐ。」というものでした。

その3週間後、ザイオン選手はコートに復帰。29得点を挙げ勝利に貢献しました。復帰戦で履いていたシューズはなんとNIKE製でした。怪我の後、NIKEの担当者がザイオン選手の足を計測しなおしたそうです。

世界的な有名メーカーであってもたった一つの出来事で信頼が揺らぐということ、今の企業にはあらゆる批判に冷静かつ迅速に対処する対応力が必要ということがこの件を通してわかりました。

参考文献:https://hypebeast.com/jp/2019/3/zion-williamson-wears-nike-kyrie-4-for-his-return-game

https://hypebeast.com/jp/2019/2/nike-official-statement-zion-williamson-breaks-shoe-and-injures-knee