皆さん、こんにちは!3年の三瓶です。
先日政府の知的財産戦略本部によって新たなクールジャパン戦略が発表されました。内容としては、日本のアニメやゲームを基幹産業に位置づけ推進していくといったものです。
確かに日本の魅力であるアニメ・ゲームは一大産業であり、その経済効果は絶大です。そんな経済効果をもたらすアニメ・ゲームの楽しみ方として「聖地巡礼」が挙げられます。
「聖地巡礼」とは、アニメ・ゲーム・漫画の舞台や関連する場所に実際に行きくことです。こうした聖地巡礼は様々な作品の舞台でなされています。
聖地巡礼の具体例として「ゆるキャン△」について紹介します。「ゆるキャン△」は、山梨県や静岡県を舞台に、女子高生たちがキャンプに行く姿やその日常をゆるやかな雰囲気で描いた作品です。この作品は作中のゆるい雰囲気から癒しを与えてくれると人気作品となりました。またソロキャンプのブームと相まって人気を加速させました。
では、この作品が地域に与えた経済効果はどの程度だったのでしょうか。ここでは聖地巡礼に関連するイベントを紹介します。静岡県では「ゆるキャン△」の聖地巡礼を受け、2021年に県内でのスタンプラリーを開催しました。この結果、県内での経済波及効果は総計で4億1148万円となりました。また、この企画に参加した人は県内在住者が46.7%、県外在住者が53.3%であり、県内の在住者にとっても消費を行うきっかけとなっていることが伺えます。
また聖地巡礼を中心とした地域活性は、行政による介入が重要になります。アニメのコンテンツを使用する際には、制作委員会の許諾が必要ですが、行政が主導して介入することで、イベントの開催やグッズの企画を円滑に行うことができます。さらに、モデル地周辺の団体や事業者を巻き込みやすくなり地域全体で聖地巡礼の取り組みを行うことができるでしょう。
今回紹介した「ゆるキャン△」以外でも、多くの地域で聖地巡礼による地域活性化が行われています。皆さんも是非自分の好きな作品の聖地巡礼をしてみてはいかがでしょうか。
《参考資料》(最終確認日2024/05/29)
アニメ『ゆるキャン△』ポータルサイト (yurucamp.jp)
聖地巡礼の経済効果|アニメによる町おこしへの影響と成功事例 | studio.(スタジオドット)株式会社 (studiodot.co.jp)
国立大学法人山梨大学生命環境学部地域社会システム学科・山梨中銀経営コンサルティング株式会社経済調査部『「ゆるキャン△」が地域に与えた影響調査について』