南大沢駅(首都大学東京 最寄駅)

他の皆さんと張り合うわけではないですが(笑)、四六時中マーケティング的なことを考えているというのはどういうことかを自分なりに実践してみたいと思う今日この頃。帰りの電車を待ちながら、そういえばと思ったのがこれでした。

 現在、首都大学東京の最寄駅は、京王相模原線「南大沢」です。ご存じの方もいると思いますが、昨年から、この駅名の下に、「首都大学東京 最寄駅」という札がつくことになりました。首都大としましては、ちょっとはブランド認知の向上につながるというところでしょう。


京王相模原線「南大沢駅」に首都大学東京の『副駅名標板』を設置(PDF)

 悪くないアイデアではありますが、この発想はそもそも昔のことを思い出させます。首都大学東京は、もともとは都立大学(を含む複数大学)でした。都立大学といえば、東急東横線「都立大学前」駅があります。すでに都立大学自体はありませんが、その名前=ブランドは残っているわけです。
 都立大はないのに、都立大学駅前が残っているのはなぜか。ウィキペディアによれば、名称変更の是非について、住民の3分の2の賛成が得られなかったからだとされます。その他、電鉄の以降もあったのだと思います。
 理由は何であれ興味深いのは、ブランドは、その名前を持っている企業や組織のものとは一概には言えない、ということです。もちろん、法律的にはその企業のものであることはいうまでもありませんが。


wiki 都立大学駅前

 マンションの値段をみても、都心からの距離の問題を含め、都立大学前は高いですね。。。都立大学前然り、あるいはもっと典型的には「コーク」然り、これらは企業や組織のものでもありますが、今では変更不可能なくらい、人々に受け入れられ、受容されてしまったブランドです。その変更は、大炎上の火種ともなります。企業や組織にとってはやっかいなところですが、逆に、ブランドの価値はそういうところにこそある、といってもいいのだろうと思います。


 

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