今回は、東京マラソンのマーケティングを考えていきます。
こんなにも注目を浴び人気を博した理由はどこにあるのでしょうか。
1.「目的」は何か
・日本の首都である”東京”で、トップアスリートから市民ランナーまでが一堂に会して走る日本最大規模のマラソン大会を開催すること
・大規模であり注目を浴びる大会で、東京の観光名所を巡るコースを設定することで、都外・国外に対する観光PRを行う
・参加者や観光客が現地まで足を運ぶことと、その前後における消費による経済効果を期待
・東京マラソンを開催することで、ランニングというスポーツに興味を持ってもらうことでスポーツメーカーや、他のマラソン大会を誘発しスポーツ振興を図る
2.「顧客」は誰か
・トップアスリートも出場するような大会で走ってみたいと思っていたランナー
・フルマラソンを走ってみたいとは思っていたが、参加に踏み切れずにいたランナー
・東京マラソンが開催されるまで走ることに興味はなかったが、多くの市民ランナーが出場しているのを見て、新たな趣味作りや健康維持のため、東京マラソンに出場することを目標にマラソンを始めたランナー
・沿道での応援やボランティアをすることで、ランナーを支えたい人
3.顧客に対して、どのようにアプローチしたのか
・トップアスリートも参加するような大会に参加するチャンスが誰にでも与えられていているという点や、東京の中心地を走ることができる点というのは他のマラソン大会にはない、東京マラソン独特の魅力
・開催が近づくと、毎日多くのテレビ番組で取り上げられ、これも大きな宣伝効果を生み出している
・認知度や人気の高さから数多くのスポンサーがついており、大会関連グッズが販売される点、参加賞として記念Tシャツがもらえる点、完走するとメダルがもらえる点などは、ランナーにとって参加する意義の1つにもなる
ランナーだけではなくボランティアも募集と同時に定員に達するほどの人気であり、これは「する」・「見る」スポーツだけでなく、「支える」スポーツという形を提案し、それに対して興味を持つ人が非常に多いことも示しています。最初はボランティアとして参加し、後にランナーとして参加する人もいるのかもしれませんね。
参考HP: