世界一の平均観客動員数の秘密

こんばんは!3年の木村です。私はスポーツが大好きで、スポーツについての記事を見つけるとついつい読んでしまいます。最近読んだ記事の一つに、サッカー日本代表の香川真司選手が所属するドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントの話がありました。現在、ドルトムントは世界一の平均観客動員数を誇るビッグクラブです。しかし、かつて選手に過度な投資をし続けた結果、2005年に最大となる約220億円もの負債を抱えてしまったそうです。そこからわずか10年で世界のビッグクラブの仲間入りを果たすことができた要因の一つには、クラブ独自のデジタル戦略があったようです。今回はその戦略について紹介していきたいと思います。

広く普及したスマートフォンを使って、熱狂的なフットボール経験を世界中のファンに伝えるため、ドルトムントは専用スマホアプリや各種SNSでの公式チャネルを開発・運営してきました。専用スマホアプリに関してはトップチームはだけでなく、下部組織の試合に関する予定・実況・結果、クラブや選手がSNSを通じて発信した内容を閲覧でき、ネットラジオにも簡単にアクセスできるようになっています。つまり、アプリを立ち上げればクラブに関するあらゆる情報がリアルタイムで入手できるのです。試合当日の朝には試合開始までの残り時間の通知をおこなったり、その後の行動予定(スタジアム観戦orテレビ観戦orそれ以外)を選択させたり、当日のスタメン予想や試合結果の感想をサポーター同士で語り合えるようになっており、サポーターに丸一日ドルトムントを意識させる設計になっています。また、他のアプリではクラブの広報誌を購入することもできるそうです。

さらにホームスタジアムにはWi-Fiが完備されており、4万6000人以上が同時にウェブ接続できる容量を確保しています。これは世界トップクラスのWi-Fi環境だそうです。ただし、試合中はゲームに集中してほしいという観点から接続速度の低下を検討しています。この点から、クラブがサポーターに「熱狂的なフットボール体験」をしてもらうことを重視していることがわかりますね。

こうしたモバイル戦略の結果、2015年9月時点でツイッターのフォロワー数176万人、フェイスブックの「いいね!」数が1320万人、メールマガジン登録者数を34万人獲得しているそうです。また、当日のサポーターのモバイルサイト平均接続時間は108分から840分に拡大しました。その数は現在も増加しています。

以上のように、ドルトムントはクラブの熱狂的なサポーターを獲得するための独自のデジタル戦略をおこない、フットボールの「熱さ」をたくさんの人に伝えているのです。このように香川選手の活躍が世界中の多くのファンに知ってもらえるのは同じ日本人としてとてもうれしいですね!スポーツクラブのマーケティング戦略において、SNSなどが果たす役割はますます大きくなっていくのではないでしょうか。

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