【書評】伝え方は「順番」がすべて 分単位のコミュニケーションが心を動かす

こんにちは。3年生の勝元です。

今回は、一週間ほど前に図書館の新書コーナーでたまたま見かけた書籍についてご紹介しようと思います。

小沼竜太(2020)『伝え方は「順番」がすべて 分単位のコミュニケーションが心を動かす』光文社.

画像:https://www.amazon.co.jp/伝え方は「順番」がすべて-分単位のコミュニケーションが心を動かす-光文社新書-小沼竜太/dp/433404493X

著者の小沼竜太氏は、経営学者や経済学者というよりも「現場の人」といった経歴をお持ちの方です。”ゲームの宣伝屋”として「ペルソナ」「真・女神転生」シリーズや「Fate/Grand Order」など、数多くのゲームタイトルのプロモーションに携わったそうです。(裏表紙の紹介文より)

この著書の内容をまとめると、

①インターネットが普及した現代において、既存のマーケティングにおける「ターゲット」は意味をなさない

②商品の構造や文脈からテーマを理解し「何を伝えるのか」を決める

③爆発的に情報が拡散されていくことから、コンテクストは刻一刻と変化するため、「今この時点で」何を伝えるか(=伝える順番)が重要となる

ということだと思います。思います、というのは、私がこの書籍の内容をきちんと理解できている自信がないからです。特に印象深かったのは①のターゲットについてで、「新規・既存」「性別」「年齢」などの属性によるターゲットという概念はマス・マーケティング*のロジックとして誕生したもので、これらはインターネットの普及以降コミュニケーションの相手を考える概念としては不十分なものとなった、と言います。それよりも、受容者(発信する情報に興味を持ち、好意的に受け入れ、拡散してくれる人)を探すことが重要で、ターゲットを絞り込んでいくのは具体的なアクションの定義の時で良い、と。

* 本書では「マス・マーケティング」とされていますが、文脈的に「マスメディアしか情報伝達手段がなかった頃のマーケティング」くらいの意味合いかもしれません。

まず誰に何を伝えるかが決まらないとマーケティングは何も始まらないと思っていたので、この記載がある第一章を読んで私は面食らいました。ただ、読み進めていくうちに、この著者の指す「ターゲット」という言葉の定義がよくわからなくなってしまいました。「商品を購入してほしい人」なのか、「受容者であり、施策の時点で最初に話しかける人」なのか。

また、著者の実体験を踏まえた具体例とともに上記①〜③の解説をされていますが、その具体例から他の事例に応用できるビジョンがあまり浮かびませんでした。私の読解力が不足しているのかもしれませんが、なんとなく理論の抽象度と取り上げた例の具体性が噛み合っていない(理論が極めて抽象的なのに対し、唯一紹介されている事例が具体的すぎる)ように感じられました。

ただし、第一線で活躍されている方なだけあって、インターネットやその情報の広がり方のイメージは的確なのだろうことが伝わりました。意図しない層にも情報が渡りやすいこと、発信した情報がアーカイブとして残ることに注意しながらのプロモーションなどは、ゲーム業界に限らずどの企業でも参考にすべきだと思います。

ともかく、私には少し難しい著書だったようなので、この書籍を読んだことのある方、あるいはこの記事で興味を持って読んでみようと思った方は、ぜひ解説をしてくださると幸いです。

最近、無人販売所多くない?

こんにちは!3年の伊東です。

今回私が紹介するのは最近街中でよく見る、餃子の無人販売所です。様々な餃子無人販売所がある中で「餃子の雪松」を取り上げたいと思います。

無人販売所というと、田舎などでよく設置されている簡易型の野菜無人販売所のイメージが強いですが、最近はきちんと店舗が設けられていて無人で販売している形態が多く見られます。

創業昭和十五年、三代続く餃子専門店「餃子の雪松」は、長年受け継がれ多くの人から評判を受けてきたこだわりの野菜たっぷり餃子をより多くの人にたくさん食べてほしいという思いから、無人販売所を作り、店舗数の拡大が進んでいます。

店舗は、間口やガラス面が大きく、外から店内が見え、看板も大きいという特徴をもった店づくりをしていて、比較的お客様が入りやすい店づくりになっています。店内は、購入方法をわかりやすく説明している動画が映し出されたモニターと沢山の冷凍餃子がぎっしりつまったショーケース、お金の回収箱が設置されているだけで、もちろん販売者は存在しません。そのため費用は基本ショーケースの電気代や店舗の賃貸費などの最低コストのみですみ、人件費などがかからないため、とても効率の良い運営方法が可能となります。とてもシンプルであるため、店舗の出店が決まってから1か月ほどでオープンすることができるそうです。

餃子の雪松は人件費がかからない無人販売と、工場に設備投資した生産力で利益を伸ばしており、2021年6月時点で約170店舗ありましたが、1年もしないうちに200店も増えているほど急激に店舗数を伸ばしており、展開エリアも北海道を除く、全国にまで広がりました。

無人販売所ときいて、私は単純に支払い方法や金銭トラブルについての大きな心配があるのではないかと思いました。店舗には防犯カメラが設置されている一方で、過去には実際に商品の盗難被害も出ています。しかしそれでも無人販売を続けられているのはちょっとした工夫がされているからだと考えられます。支払いする際、お金の回収箱に現金を入れることが多いのですが、ただお金を回収する箱を置いておくわけではなく、箱をお賽銭箱のデザインにすることで、神社でお賽銭をいれるときの気持ちを思い出し、悪いことをしてはいけない、お金を盗んではいけないという善意の気持ちを抱かせることで、盗難を防いでいるという工夫がされてます。ちょっとしたデザインの工夫だけで難しい販売方法、マーケティング方法が可能になると考えるととても魅力的です。

「餃子の雪松」のようなビジネスモデルに便乗した新規参入業者が次々と増えています。そのため、今後は店舗の設置場所や商品の味、クオリティなどで差別化していく必要があると考えます。また、このようなビジネスモデルの店舗が増えていることから、いずれはキャッシュレス、無人レジなどの設置が進みコンビニエンスストアなども無人販売所化していくのではないかと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

【参考文献】

・餃子 雪松(2022)公式ホームページ https://www.yukimatsugyoza.com/ (2022年11月9日アクセス)

・ITmediaビジネスONLiNE(2022) 増え続ける「ギョーザ無人販売所」はどうなる?ブームの次を見据えた“新たな戦略” https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2204/22/news037.html(2022年11月9日アクセス)

ストレスから解放するプログラム「NIKE塾」

こんにちは!3年の近藤です。

皆さんは最近運動をしていますか?高校の部活動以来運動をしなくなったという方も多いのではないでしょうか。私は所属していたダンスサークルを先日引退したばかりで、今後運動不足になることが心配です…。

実際、近年では若い世代の運動時間減少がみられており、さらに新型コロナウイルス感染症によりその減少は加速しているといわれています。また、自宅での学習の増加により肉体的・精神的ストレスを抱えやすい環境に置かれている若い世代も多くいると考えられます。

 

そこで今回は、このような環境をふまえてスポーツブランド「ナイキ」が立ち上げたプログラム「NIKE塾」について紹介します。

NIKE塾とは、日本の高校生を中心とした若い世代に向け、スポーツや体を動かすことを通じてストレスから解放し、ウェルビーイングの実現を目指すプログラムです。

授業や勉強の合間にできる短時間のシンプルなエクササイズ「スタディブレイク」を提案し、堀米雄斗選手(スケートボード)やRIEHATAさん(ダンサー)等のアスリートやアーティストをコーチとしたエクササイズ動画をYouTube内で公開しています。

 

またこれらの取り組みを身近に感じてもらうため、2022年9月には期間限定で「カラオケ館」の4店舗を自習室として開放しました。そこでは、から勉と言われるカラオケ店で勉強する日本独自の学生カルチャーに注目し、勉強セットやフードドリンクセットの配布を行いました。勉強の合間には先ほど紹介したスタディブレイクも実施し、非常に好評だったそうです。

22年9月25~30日の期間限定で「カラオケ館」を自習室として開放。東京(渋谷本店、池袋東口店)、大阪(なんば戎橋店)、福岡(天神本店)の3都市4店舗で実施した

 

このようにスポーツブランドであるNIKEは、「体を動かすことや広い意味でのスポーツは、学業に励む高校生のウェルビーイングの実現をはじめ、人生のさまざまなシーンをより豊かにすることにつながる」(ナイキジャパン)という考えのもと、日本特有の問題に向けた企画を行っています。

「スポーツが体に良いことは周知の事実ではあるものの、学生たちの多くは日々の忙しさにより、運動から遠ざかっているのが現状。しかし、ナイキは勉強とスポーツは両立できるものだと考えており、大切なのはその方法。スポーツは心身の健やかさを促し、勉強のパフォーマンスも向上することができると信じている」(ナイキジャパン)

 

現在日本では多くの企業がSDGs達成に向け活動していますが、それらを先導してきたナイキは環境関連だけでなく人間のウェルビーイングにも注目しました。今回のプログラムは、商品以外の価値を社会に提供したといえるでしょう。また、スポーツブランドとして日々変化する生活に対応し課題解決を目指すことで、顧客との関係性構築を図っていることが分かります。

今後も若い世代に向けたプログラムのために企業や教育機関と連携した取り組みを予定しているとのことなので、これからの動きにも注目してみたいと思いました。

 

今回のブログは以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

〈参考文献〉

NIKE塾 . Nike 日本

ナイキがなぜカラオケ店を無料開放? 異色すぎる高校生向け施策:日経クロストレンド (nikkei.com)

スポーツを通して日本の若い世代のウェルビーイングを目指すナイキの新たなプログラム「NIKE塾」

ニトリが始めたファミレス事業

こんにちは!3年の三島です。

 

今回は家具やインテリア用品小売業の大手であるニトリを取り上げたいと思います。

 

皆様はニトリでよくお買い物をしますか?私は大学に進学して一人暮らしを始める際に「とりあえずニトリで家具をそろえよう」と思いテレビボードやベッド、生活用品まで買いそろえました。シンプルで使いやすく、必要なものがほとんどニトリで揃ってしまう点がとても便利ですよね。しかし、そんな家具やインテリアを販売しているイメージが定着しているニトリが新たに始めた事業が飲食店の展開です。

(写真:ニトリダイニング みんなのグリル 成増店 https://bizspa.jp/post-634961/)

ニトリが始めたファミリーレストランがこの「ニトリダイニング|みんなのグリル」です。

 

ニトリは2021年3月に東京都足立区の店舗敷地内に第一号店を開店し、現在までに東京都と神奈川県を中心に全4店舗展開しています。コンセプトは“ご家族でも、おひとり様でも、気軽に楽しめる美味しさを。” 幅広い年齢層の方々に気軽に足を運んでいただけるお店を作りたい、という思いから生まれたそうです。

「ニトリダイニング みんなのグリル」のメニュー(出典:ニトリ)

そのコンセプトの通りステーキやグラタンなどのメニューを中心に低価格で提供しています。

 

では、コロナ渦において厳しい状況に立たされている飲食業界になぜ参入することになったのでしょうか?そこにはニトリならではの理由がありました。

 

1つ目の理由は来店頻度の向上です。ニトリは現在、家具からはじめ日用品、食器類、アパレルと分野を拡大しており、単なる家具やインテリア用品小売店ではなくなっています。様々な分野を取り扱うことで顧客が来店する目的作りを行っていると言えます。

2つ目の理由は衣食住全体での提案力向上です。ニトリダイニングではステーキ皿やナイフ、フォークなどの食器類はニトリで販売されているものを使用しています。また、今後展開していく店舗にはニトリのソファーなどの家具を利用することを検討しており、将来的にモデルショールームのような役割を果たすことが期待されています。ニトリは衣食住のすべてに関わり、消費者の生活に深く根ざすことを意図しているため本業の好調と合わせて飲食事業では利益を上げなくとも集客の役割だけを担える強みがあります。

 

今後、どのくらい店舗展開が広がっていくのか楽しみですね!私自身、この店舗を利用したことがないので機会があれば利用したいと思います。

現在、調布市(11/25)と川崎市(12/23)にそれぞれ新店舗がオープンする予定なので皆さんもぜひ足を運んでみてください!

 

今回のブログはここまでです。お読みいただきありがとうございました!

 

<参考文献>

ニトリが密かにファミレスを始めた納得の理由(2022-10-27参照)

https://toyokeizai.net/articles/-/422694

飲食店は“大荒れ”なのに、なぜニトリはファミレスに参入したのか(2022-10-27参照)

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2104/18/news012_4.html

【公式】 ニトリダイニング|みんなのグリル(2022-10-27参照)

https://www.nitori-dining.jp/

 

「ドリルを売るには穴を売れ」

こんにちは!3年の保里です。

今日は私がマーケティングに興味を持つきっかけとなった本を紹介します。

佐藤義典著「ドリルを売るには穴を売れ」という本です!

画像:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%AB%E3%82%92%E5%A3%B2%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF%E7%A9%B4%E3%82%92%E5%A3%B2%E3%82%8C-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E7%BE%A9%E5%85%B8/dp/4413036239?asin=4413036239&revisionId=&format=4&depth=1

 

マーケティングの入門書として有名な本で、ご存じの方も多いかと思います。

タイトルの通り、顧客はドリルそのものを求めているのではなく、そのドリルを使用することで作ることができる穴を求めているのです。

抽象化すると、「顧客は商品そのものを求めているのではなく、その商品から得られる価値を求めている」ということです。これが大きな軸となって、マーケティングの基本的な理論が解説されています。

そして、その価値を顧客に届けることができるのがマーケティングであると考えられます。

私はこのようなマーケティングの本質を知り、マーケティングを深く学びたいと考えるようになりました。

さらにマーケティングの理論を踏まえて、章ごとに架空のレストラン再生物語が描かれています。非常に分かりやすく、楽しく理解することができます!

また、マーケティングは日常の中に溢れているということも実感できます。普段の生活において、マーケティングの観点を持つことも面白いと思います。

この本はマーケティングを全く知らない方々にぜひ読んでいただきたいです。

また、ゼミ生でも深く考えすぎてしまい、本質を見失ってしまうこともあると思います。その時にこの本を読むと、もう一度原点に立ち返って考えることができるのでおすすめです!

改めてマーケティングの面白さ・重要性を実感できる本なので、ぜひ読んでみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【参考】

佐藤義典.ドリルを売るには穴を売れ.青春出版社,2006,256p

 

旅に出てみませんか?

こんにちは!3年の吉尾です!

突然ですがみなさん、青春18きっぷをご存知ですか? 青春18きっぷとは12050円でJR全線の普通列車が5日間乗り放題となる大変お得な切符なのです。

ですが普通列車しか乗れない、5日間というスケール感がハードルとなって実際に購入したことがあるという方はなかなかいないのではないでしょうか。 私自身もその一人で、昔から青春18きっぷを使った旅に漠然とした憧れを抱きつつもなかなか挑戦できずにいました。ですが今年の夏、このポスターを見て僕の心に火がつきました。そのポスターを紹介している方のツイートがこちら。

何県のどこの駅かもわかりませんでしたが、青い空に美しい海、そして「ずっと乗っていても飽きないのは、同じ駅がひとつもないから。」というキャッチコピーに心を打たれた僕は

気づいた瞬間にはきっぷを購入していました(写真は使用後)。

後日調べてみるとJ Rはこのポスターに強いこだわりを持っているらしく、鉄道ファンの間では毎年どの駅が選ばれるか、どんなフレーズが生まれるかが関心事の一つになっているそうです。今回はせっかくなのでその中からいくつかファンの間でも人気の作品をご紹介したいと思います。

こちらは2005年夏の作品。海をバックにした予讃線の風景なのですが、シンプルな言葉選びとどこか懐かしさを感じさせるノスタルジックな風景が旅情を誘います。

こちらは2014年冬の作品。18時16分という数字が目を引くだけでなく、「小さな改札をくぐった。大きな夕陽が迎えてくれた。」という対比表現は王道中の王道ですがやはり印象に残ります。

最後はこちら。みなさんの中には青春18きっぷを「18歳限定」だと思ってる方も多いのではないでしょうか。このポスターでは「冒険に、年齢制限はありません。」と謳うことでそういった誤解や先入観をうまく覆しています。

いかがだったでしょうか。J Rが青春18きっぷに強いこだわりを持って売り出していることがご理解いただけたと思います。私自身も東京から博多まで5日間の列車の旅に出かけたのですが、ポスターに採用されたような絶景にたくさん出会うことができました。みなさんもたまには都会の喧騒を離れて車窓の景色を楽しんでみませんか?

 

参考文献

発売40周年「青春18きっぷ」ポスターギャラリー

https://tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp/article/001613.html

 

「推し活」を利用した宣伝方法

こんにちは!3年の有吉です!

今回は「推し活」を利用した企業のプロモーションについて紹介したいと思います。

近年「推し活」という概念が広まっていっています。

水越(2022)は、応援消費を「苦境の人や企業を消費で支援する動き」(p.2)と定義しており、2011年の東日本大震災をきっかけに広く使われるようになりましたが、その後、2020年の新型コロナウイルスの流行に伴い、再び注目されるようになりました。推し活も応援消費の一部と言えます。

「推し活」という言葉は、2021年の新語・流行語大賞にもノミネートされるほど、現代の人々に馴染んだ言葉となっています。

そんな「推し活」は消費者が楽しむだけでなく、企業側が推し活を楽しむ人たちへ向けた活動を行っています。

今回紹介するのが、常盤薬品工業株式会社の商品「眠眠炭酸 パープルミッション」のプロモーション方法です。

キャンペーンの名前は「眠眠炭酸が“紫・パープル”担当の方を応援します!キャンペーン」といったものです。

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画像元 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000242.000000263.html

このキャンペーンは、名前の通り、紫・パープルをイメージカラーとして活動している個人、団体(アイドル、歌手、俳優…ジャンルや2次元3次元は問わない)に対して眠眠打破Twitter公式アカウントの該当する投稿を

①推しの名前(グループに所属していればグループ名も)

②推しへの愛(応援メッセージなど)

③#眠眠炭酸パープル

の三つを記載して、引用リツイートすることで、自分の推しに「眠眠炭酸 パープルミッション」が差し入れといった形でプレゼントされ、また推しを紹介した人の中から抽選で100名にも同じ「眠眠炭酸 パープルミッション」がプレゼントされるといったものです

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画像元 https://twitter.com/minminTV/status/1546313354096295937

実際のツイートを見て分かる通り、このツイートに対し1988件の引用リツイートがされており、実際に推しからの投稿によりプレゼントを受け取った内容のツイートもされています

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画像元 https://twitter.com/INTERNETjp/status/1563119070429319169

このように、消費者側は、自分の推しへの思いを語ることで、推しにプレゼントをすることができ、推されている方も、ファンからの応援を感じることができます。そして何より企業は、新商品である「眠眠炭酸 パープルミッション」への注目度を高めることが出来た、関係者皆がwin-winの関係になったキャンペーンであると考えます。

時代とともに変わっていく消費者の行動に上手に対応しながら、企業は今後プロモーション活動を行なっていくことが必要だと感じる取り組みでした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

参考文献

水越康介(2022)『応援消費』岩波新書

PR TIMES 発売記念!メンバーカラーが紫色の方&ご紹介者様に最大合計1万本をプレゼント!「眠眠炭酸が“紫・パープル”担当の方を応援します!キャンペーン」開催 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000242.000000263.html (最終閲覧日2022/10/22)

 

ペーパークラフト

みなさん、こんにちは!

3年の田中です。

 

今回のブログではペーパークラフトについて紹介したいと思います。

ペーパークラフトとは、紙を素材として立体物を作成する立体模型・立体構造物の総称です。

狭義のペーパークラフトとは、設計の元になるキャラクターや動物、乗り物、建物などを紙で設計後、形を決めて平面に展開し、絵付けをして仕上げ線や糊代をつけ、一般の人が作成できるように仕上げたものを言います。

広義のペーパークラフトとは、上記を含み、さらに飛び出す絵本などの設計ベースになる紙製POP-UP構造や、紙製で具体的な動きや音を出せるギミック、紙製のオペラグラスや扇子など紙を素材としたノベルティをも含む、紙製立体構造物の総称を言います。

 

このペーパークラフトをコロナ禍でうまく活用した業界があります。

鉄道業界です!コロナ禍の影響で外出自粛を掲げられ、鉄道利用する客も大幅減少してしまった鉄道業界ですが、そのなかで鉄道に興味を持ってもらいながらおうち時間を有意義に使ってもらえるようそれぞれの会社が運用している車体のペーパークラフトやぬりえ、折り紙など無料で配信する企画を計画、実行しました。

↑完成後の模型

↑この状態から切り取り組み立てる

この中でも特にペーパークラフトは子供がいる家庭に人気を博し、鉄道をもとから好きな人に限らず関与が薄かった人(子供)にも楽しんでもらえたようです。

コロナ禍により通信システムが発展しオンラインでいろいろなことが済んでしまう社会が形成され、交通手段として鉄道を利用する人が減少してしまうことが容易に考えられる中、車体に興味をもって鉄道を利用してくれるであろう若い芽を育てたことは鉄道会社にとって大きくプラスに働くのではないかなと考えます。だからこそ車体に興味をもって乗車してくれる人(いわゆる鉄道オタク)の行動が近年問題視されているので早急に策を講じる必要があると思います。実際に行われている具体的な策を先週橋本君がブログで紹介してくれているのでぜひ一度ご覧ください。

ペーパークラフトは個人的に昔から好きでしたが企業が自社の売り上げ向上のために用いていたことを知って非常に驚きました、ペーパークラフトは実際にやってみるととても面白いので是非皆さんもやってみてください。

【参考文献】

https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1246654.html

http://www.j-papercraft.com/whatis

広まりつつある変わったお仕事

こんにちは!3年の長田です。

最近寒いし、毎日雨降ってますよね。私が外出する時はほぼ100%で雨降ってるか、外出た瞬間に雨振り出すんですけど、狙い撃ちされてるような気になります。

そんな憂鬱な気分の中で、ネットを見ていたら最近は変わった仕事があるなぁ、と思うようなものがあったのでここで紹介したいと思います。

皆さんは、何かを代行してもらったことありますか?

例えば

宿題が終わらないから、頭が良い友達に解いてもらう

仕事に行けなくなってしまったから、代わりに他の人に出てもらう

ホコリに弱いから、エアコン掃除を業者の方にしてもらう

宿題に関してはあまり良い印象抱かないし、頼みたくないって私は正直思うのですが、これってお互い同意の上で知人間で行う分には、お礼を軽くしたりとかで済むし、アルバイトの代行とかも、自分から他のアルバイトさんに頼んでその人が代わりに働くだけなので良くあることですよね。

私も体調不良で行けなくなってしまった時は何回か代行してもらうこともありました。

今回取り上げるのは、そういった「代行業」の様々な形態です。

近年は、副業がかなり当たり前になりつつあり、自分のスキル自体を売り物にしたり、短時間でできる作業などを請け負うといった仕事が増えています。

「ココナラ」という自分のスキルで、200種類以上の様々な分野の仕事を募集して受注することができるサービスがあります。

ざっと見ると、本当にごく一部ですが、こんなに様々な仕事があります。

Web系に関しては600,000円とか書いてますよ……Webデザイン学んでる身からしたら夢しかないです。一件数十万の世界……こういう自由な世界に生まれて良かったなとつくづく思います。

この中でも、不思議なものもあります。

ゲームのレベル上げ代行

友達、恋人代行

レベル上げって、ゲームの楽しい要素何じゃないの友達代行ってなんぞや、それは友達なのかとか思ってしまうのですが、最近ってこういう類が凄く増えているんです。

友達代行に関しては、正式に企業の生業にしているところもあります。

こちらの株式会社ファミリーロマンスさんは、結婚式代理出席、家族代行、お叱り代行、レンタル執事、リア充アピール代行(!?)など一風変わった代行サービスを提供しています。

リア充アピール代行に関しては、SNSに載せる写真に一緒に映ってくれるサービスだそうです。

ですが、こういったお仕事が消えずにあるということは、需要があるということ。

まず、コロナ禍で人と会えないから、会話したい、誰かに会いたいと思う人もいたでしょうし、誰もが今利用しているようなSNSでは、極端な言い方をすれば、(情報アカウントとかはまた別かもしれませんが)自分の人生は充実しているんだ、と周りに写真を見せて承認欲求、自己顕示欲を満たす人が多いです。

だからこそ、周りからよく思われたい、自分の人生をアピールしたい、という気持ちを逆手にとったビジネスも生まれるのだと思います。現代ならではの新しいビジネスだな、と興味深く思いました。

一般人だけでなく、これはねずみ講関連や、詐欺系ビジネスをしている人のInstagramアカウントにも利用される可能性があるのが個人的な懸念点です。そういったアカウントは、「自分が稼げてる」「高いもの買えます」「仲間が沢山います」といったことをアピールするように、ブランド品の写真や、沢山の人と一緒に写った写真などがよく載せられていると思います。それを見て自分からそういった人に近づいてしまうような方も一定数存在しています。

ですので、企業、個人事業に関わらず、そういった代行サービスを提供するところは、提供される側に問題点がないのかなどを吟味した上で契約することなどが必要になってくると考えました。

ここまで紹介してきましたが、現代は1つの収入源より、2つ以上の収入源があった方がいい、なんてことも言われる世の中です。自分のスキルや、ちょっとした得意なことを仕事とすることもできるので、もし気になる人がいれば自分から仕事をする側になってみるのはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ミュージシャンに革命!!聴ける名刺サービス

皆さんお久しぶりです。水越ゼミ3年の小川です。

今回僕が紹介するマーケティングサービスは「聴ける名刺」です。

近年、デジタル化が進み名刺もデジタルのものが出てきました。そしてそのWeb名刺の進化版とでもいうべき商品がこの「聴ける名刺」です。

聴ける名刺 | リコスタ (recosta.online)

このサービスはゲーム音楽(Final Fantasy Pixel Remaster等)やスーパーの店内BGM、ミュージシャンサポートなど幅広く手掛けるトランペット奏者Re:Coda氏によって立ち上げられました。

ミュージシャンにも名刺は存在しておりましたがそれはあくまで連絡手段でしかなかったのです。しかし名刺に再生ボタンがついていればそのミュージシャンがどのような演奏をするかを知ることができます。

web名刺という強みによって、レイアウトも自由に変更が可能であり音源も追加料金を払えば複数アップすることが可能でミュージシャンは多様なジャンルを演奏できることを顧客にアピールできます。

またSNSのリンクも掲載可能で従来の名刺ならばSNSのQRコードやIDを貼っても検索する手間があったのですが名刺のページからすぐにSNSアカウントに飛ぶことができるので直近の活動やライブについてもすぐに知ることができます

名刺を登録するとこのように楽器ごとに名刺一覧のように出てくるので急遽欠員が出たりした場合ここから音源を聞いて直接ミュージシャンに依頼するといったような使い方ができるのもこのサービスの大きな魅力の一つです。

自分のウェブサイトを作るのはレイアウトや専門知識をようするため非常にミュージシャンにとって参入コストが高いが自分の音がどんな風であるかを知ってもらいたいという人に届いてほしい。とRe:Coda氏はおっしゃっていました。

これからもっと多くの人が登録するようになると思うので皆さんもイベントや録音などミュージシャンが必要な時はぜひこちらのサイトでミュージシャンを探してみてください。

P.S. 僕の音源もそのうちここに乗ります。上がったらブログで宣伝するので是非聞いてください。