冬季限定チョコレート

こんにちは!3年の神田です。この季節になると季節限定のチョコレート商品が増えますよね!そこで今回は、なぜチョコレートには冬季限定商品が多いのか、また期間限定で販売するメリットについて考えていきたいと思います。

まず冬季限定のチョコレート商品にはどのようなものがあるのか調べてみると、ブルボンのルマンドやアルフォート、不二家のカントリーマアムやLOOK、グリコのポッキーなど、既存商品の冬季限定味が多いことが分かりました。しかし明治のメルティキッスはそのものが冬季限定商品であり、発売から25年というロングセラー商品であることから、今回はメルティキッスに焦点を当てて見ていきたいと思います。

〇Product

日本初の冬季限定チョコレートとして1992年に明治製菓から発売されたメルティキッスは、20~50代の女性をターゲットとしており、冬しか食べられないというプレミアム感を通して、チョコレート市場と売上拡大を目指しているということです。

また特長として「くちどけの良さ」が挙げられていて、ふつうのチョコレートよりも融点が低くなっており(25℃で溶け始め、35℃で完全に溶けてしまう)、夏では物流の途中で溶けてしまう可能性があるという点も冬季限定販売の理由となっています。

キューブ状で個包装、箱型パッケージである点などが類似している他社製品としては、ロッテの「winter’s tale」「ガーナ ウィンターキューブ」、不二家の「クリーミーLOOK」などがありますが、いずれも現在は販売されていません。

〇Price

参考小売価格は248円(税込)で、通年販売されている他のチョコレートよりも高い価格設定になっています。

〇Place

全国のスーパーやコンビニを中心に販売され、公式のオンラインストアはないものの、アマゾンや楽天などでも購入することができます。

〇Promotion

主にCMでのプロモーションを行っており、イメージキャラクターは、2011年以降は新垣結衣、それ以前には広末涼子や松嶋菜々子など全国的に知名度の高い女優が務めています。

以上のようにメルティキッスは、商品の特性上冬にしか販売できないということや、期間限定によるプレミアム感を出すという理由から冬季限定販売であるということが分かりました。

【平成元年、23年、25年、27年の家計調査(総務省統計局)の品目分類1世帯当たりの品目別/月別の支出金額を用いたグラフ ※家計調査は毎月8000世帯を調査】

またこのグラフからも分かるように、チョコレートは夏よりも圧倒的に冬のほうが消費数が多いため、冬に絞って販売することは非常に効果的であると考えられます。

しかし、期間限定の商品を定番として毎年販売し続けることによって、限定商品のメリットであるスノップ効果(希少性のあるものがほしいと思うこと)やバンドワゴン効果(売れている商品がほしいと思うこと)は薄れてきてしまうと考えられます。

 その中でメルティキッスは毎年、定番以外の新しい味やスティックタイプ、新食感のホイップスやピラミッドなどを発売しており、消費者を飽きさせない工夫を行っています。他社からも毎年新商品として様々なキューブ型チョコレートが発売されていますが、メルティキッスのようなロングセラー商品に成長するためには、季節限定という点以外の特別感を打ち出していく必要があると感じました。

 IMG_1259 https://i.gzn.jp/img/2007/11/08/melty_kiss_vs_winter_tales/mkvswt006_m.jpg

【参考】

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