日清のCMはなぜ独創的なのか?

はじめまして!3年の山口です。

みなさん、日清食品が発売している「カップヌードル」のCMをご存じですか?
まずはこちらをご覧下さい。

上は現在テレビ放送されている最新のCMで、下は2019年の末にテレビ放送されていたCMです。どちらも個性的で自由度がとても高いですよね。下のケイン・コスギさんが出演しているCMに至っては別の企業のCMのオマージュシーンまで入れており、これは大丈夫なのかと思わず笑ってしまいます(笑)

日清食品はこれ以外にも「カレーメシ」や「日清焼そばUFO」などの商品でも強烈な個性を持ったCMを生み出しています。
一体なぜこのようなCMを制作し続けるのでしょうか?

その大きな理由の1つとして、SNSの普及があります。

以下は総務省が発表しているデータに基づき制作した、10代と20代の平日のテレビ(リアルタイム視聴)の視聴時間およびインターネットの利用時間の推移を表したグラフです。

このグラフからもわかるように、年々若者の中ではテレビの視聴時間は減少し、その一方でインターネットの利用時間は増加しています。このような状況下では従来通りにテレビCMの出荷量が多いほど影響力があるとは言いがたく、むしろ多くの人々が利用しているインターネット上のSNSで、どう「バズる」かが重要となってきています。
日清食品ホールディングス宣伝部部長の米山慎一郎さんも「今は“何を”“どこで”伝えるかに考えの中心が シフトしています。そんな時代で注目すべきなのは、やはりSNSです。」とインタビューで語っています。

このように、日清食品は若者に対して「攻め」の視点でCM制作などのマーケティングを行っている一方、カップヌードルのパッケージデザインや味わいは大きく変えないという全世代に愛されるような「普遍性」も両立させて企業のブランディングを行っています。

SNSが普及し、企業側だけではなく消費者側もネット上の口コミやいいね・RTなどの行動を通じて発信を行ったり影響を持ったりすることができるようになったこの時代、マーケティングの在り方も確実に変化していると感じます。
今後も時代に沿ったマーケティングについて興味を広げていきたいです。

ご覧いただきありがとうございました!

ちなみに私はカップヌードルの中ではカップヌードル(定番の味)とトムヤムクン味が好きです。

【参考資料】
総務省「令和2年版 情報通信白書」(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd252510.html)(2020)
U22トレンド「売り上げ更新カップヌードル 若者つかむ『高コスパ』」(https://style.nikkei.com/article/DGXMZO58384840T20C20A4000000)(2020)
ORICON NEWS「『狂気じみてる』『尖っている』と反響多数、担当者が明かす日清食品CM戦略の秘密」(https://www.oricon.co.jp/special/54279/3/)(2020)
カップヌードル公式Twitter(https://twitter.com/cupnoodle_jp)
(全て最終閲覧日は2021年4月13日)