怖くないホラーゲーム??

こんにちは!3年の吉野です。

今回は株式会社カプコンより5月7日に発売された、今年で25周年を迎える有名ホラーサバイバルゲームシリーズ『バイオハザード』のナンバリングタイトル8作目である新作『バイオハザード ヴィレッジ』についてです。

同作品は昨年6月のオンラインイベントにて発表され、今年に入ってからトレイラームービーの公開や体験版の配信などが行われてきました。そのようなプロモーションの一環として今年の4月1日、シリーズ公式ツイッターから以下のような投稿がなされました。

タイトルに“ヴィレッジ“とあるように今作は村が舞台となっていることから、吉幾三氏の名曲『俺ら東京さ行ぐだ』を彷彿とさせる『俺らこんな村いやだ~』を国内向けイメージ向けテーマソングとして発表すること。また、某教育テレビを彷彿とさせる人形劇『バイオ村であそぼ♪』を配信することの2点が本作のプロモーションとして近日中に行われることを告知しました。

しかし、告知がなされたのは4月1日のエイプリルフールで、投稿本文にも「#エイプリルフール」というタグ付けがなされています。また、ホラーゲームである本作からは想像できないようなプロモーションでもあったため、当初はよくあるエイプリルフールに乗っかったネタ、つまりはウソのプロモーションだろう……と思われていました。

ところが23日、公式ツイッターとYouTubeチャンネルにてなんと吉幾三氏本人が歌う『俺ら東京さ行ぐだ』をアレンジしたイメージソング『俺らこんな村いやだLv.100』が公開されました。嘘かと思われたプロモーションがサプライズ的に実現され注目を集め、この動画は現在YouTube上において公開から1か月ほどで660万再生を記録しています。

さらに、同じく告知されていた人形劇も30日に公開。デフォルメされた本作の登場キャラクターの人形たちが作中とはかけ離れたゆるい雰囲気の下、本作は「こわくない」とアピールしています(とはいえ、人形劇は直接的な描写こそないもののブラックジョーク的な恐怖演出があるため閲覧には注意が必要です笑)。そして、人形劇の動画の最後は、この人形劇が前作『バイオハザード7 レジデントイービル』の非購入理由の調査において1位が「怖すぎるから」であったことを受けて作られた、という話で締めくくられています。バイオハザード ヴィレッジ×人形劇「バイオ村であそぼ♪」第1話 - YouTube

しかし、バイオハザードシリーズはジャンルとしてはサバイバルホラーであり、対象年齢区分も17もしくは18才以上となっています。なぜ、恐怖という感情とは程遠いイメージソングの作成や怖くないとアピールする人形劇といったプロモーションを行ったのでしょうか?

実は、本作は制作の段階から「怖くない」ことが意識されていたそうです。このように言うと語弊がありますが、本作ディレクターの佐藤盛正氏によると、本作の開発にあたり前作は“すべては恐怖のために”というコンセプトの下、恐怖を追求しすぎた故に幅広いプレイヤーに遊んでもらえるような作品とはならなかったということが反省点として挙げられたそうです。しかし、もちろん強いホラー要素が失敗だったというわけではなく、怖すぎると言われた前作は高い評価を得ており、カプコンから発売されたゲームソフト内で歴代2位の売上を記録しています。このように前作の恐怖感を期待している人も多く、単純に恐怖を抑えマイルドにするわけにはいかなかったのです。そこで今作は、前作のような強いインパクトを保持しつつ、多くの人に遊んでもらえる作品となるようホラーのバランスの調整に注意しつつ作られたといいます。結果として、佐藤氏曰く“『バイオハザード7』ほど、つねに緊張感を感じることはなくとも、ピークでは同等かそれ以上の怖さを味わってもらえる作品”を完成させることができたとのことです。よりたくさんの人が楽しむことができ、さらにホラー好きにも喜んでもらえる作品となったのです。

こういった「広く遊んでもらえるサバイバルホラーゲーム」を目指して開発された作品であるがゆえに、普段ホラーゲームをプレイしないような人たちからも興味を集めるようなプロモーションへとつながったのだと考えられます。

 

このような背景を知ると、プロモーション動画やゲーム本編を数倍お・・もしろく感じることができますね!!

―参考―

バイオハザードシリーズ公式ツイッター :

https://twitter.com/bio_official

バイオハザードシリーズ公式YouTubeチャンネル :

https://www.youtube.com/user/biohazard/about
株式会社カプコン ミリオンセールスタイトル一覧 :

https://www.capcom.co.jp/ir/finance/million.html

『バイオハザード ヴィレッジ』舞台裏を佐藤ディレクターに聞く! “村ホラー”を追求して開発されたタイトル. 電撃オンライン :https://dengekionline.com/articles/78305/

ほっこり、おしゃれなパッケージデザイン

こんにちは!3年の白澤です。

さて、今回ご紹介するのはUCCの「BEANS&ROASTERS」シリーズのパッケージデザインです。

まず初めに、UCCはコーヒー、紅茶、ココアの輸入並びに加工、販売、缶コーヒー等の飲料の製造、販売や各種食材の仕入、販売を行なっている会社で、正式な会社名は「UCC上島珈琲株式会社」といいます。創業は1933年で兵庫・神戸を中心に展開しており、創業者の上島氏が開発した世界初のミルク入りの「缶コーヒー」が大ヒットを収めます。今では、コーヒー豆の卸売、家庭用のコーヒーの販売、「上島珈琲店」をはじめ様々な形態のカフェも全国に展開し、日本市場においては、業務用・家庭用・工業用の全てのレギュラーコーヒー市場でトップシェアを堅持しています。

そんなUCCですが、インスタントコーヒーのみならずドリンクにおいても様々なブランド展開を行なっており、「職人の珈琲」、「COLD BREW」、「上島珈琲店」といったラインナップがあります。その中で私が取り上げるのは「BEANS&ROASTERS」シリーズです。

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(UCC BEANS&ROASTRES ホームページより)

BEANS&ROASTERSは「ほっこり、おしゃれ。癒しのカフェの味わい」をコンセプトにし、そこにいるだけでほっとできて、おしゃれな気分にひたれる場所、をイメージして生まれたカフェブランドで、ラテ専門で飲料やコーヒーバッグを展開しています。飲料においては基本的な商品はリキャップ缶のカフェラテですが、2019年9月から「ミルク好きのためのラテ」を販売し始め、2020年春には「ストロベリーカフェ」、秋には「キャラメルラテ」を販売しており、今年4月12日より同シリーズの「ミルク好きのためのバナナラテ」を期間限定で販売しています。

BEANS&ROASTERSは、主にカフェに慣れ親しんだ若年層、特に女性をメインとしたターゲットとし、ターゲット層の飲用習慣に合わせてミルクを加えて引用することを想定した、ミルクとも相性のいい味覚設計になっており、コンビニやスーパーなど、身近で手に入ることが可能となっています。これらターゲット層に合わせたパッケージデザインに注目すると、コンセプトでもある「ほっこり、おしゃれ」といった雰囲気を感じ取れるデザインになっており、なんとなくかわいく、甘そうだなぁという感じがします。これらは売り場で映える色合いにし、手書き風のイラストで特徴をわかりやすく表現されていることでコンセプトや商品の特徴であるミルクリッチな味わいを強調することが出来ているのだと思います。BEANS&ROASTERSのメイン商品であるリキャップ缶のカフェラテは、最近パッケージをリニューアルしました。

(UCC BEANS&ROASTERS ホームページより)

新パッケージでは、味わいはそのままに、ミルクを注ぎ込むカップがパッケージ上部に配置され、中央部に分かりやすく味わいの特長をレイアウトしています。デザイン背景にはミルクとコーヒー感の調和を表現したグラデーションを用いることで、“ほっこり”とリラックスできるスマートなデザインにブラッシュアップされています。

パッケージと言えば、少し前にローソンのPB商品の新しいパッケージに批判が殺到していることがありました。こちらのパッケージもかわいいイラスト風で描かれていましたが、やさしさ、おしゃれさにこだわりすぎた結果、どういう商品かわかりづらいといった批判です。最近では改善され、内容物が大きく描かれたりするなど、修正されつつあるようです。

こうしたことからも、UCCのパッケージデザインは、コンセプトや味の特徴をターゲットとする消費者にわかりやすく、効果的に伝えるデザインになっていると考えました。皆さんも、もしコンビニなどで見かけた際は是非お手に取ってみてください!

参考文献 日本を代表する大手コーヒー企業 UCCグループの直近業績を見てみる – コフィア<コーヒー情報・口コミサイト> (ism.fun) 5月23日閲覧

トップメッセージ | 企業情報 | コーヒーはUCC上島珈琲 5月23日閲覧

BEANS & ROASTERS (ucc.co.jp) 5月23日閲覧

“ほっこりおしゃれ。癒しのカフェの味わい。”が楽しめる『UCC BEANS & ROASTERS』ブランドから、ミルク好きのバナナラテ新登場!4月12日(月)より期間限定で新発売!|UCC上島珈琲株式会社のプレスリリース (prtimes.jp) 5月23日閲覧

UCC上島珈琲、「UCC BEANS & ROASTERSコーヒーバッグ」を発売: 日本経済新聞 (nikkei.com) 5月23日閲覧

“ほっこりおしゃれ。癒しのカフェの味わい。”が楽しめる『UCC BEANS & ROASTERS』ブランドから、ミルク好きのバナナラテ新登場!4月12日(月)より期間限定で新発売! | コーヒーはUCC上島珈琲 5月23日閲覧

「近くて便利」をデザインで伝えるには?

こんにちは!3年の山口です。

私は2月にこちらの展覧会を観に行きました。(筆者撮影)

新国立美術館で開催されていた『佐藤可士和展』です。
「誰それ?」って思う方も多いと思います。私もこの展覧会を知るまではそうでした。
しかし皆さん、ユニクロやTポイントのロゴマークはご存じだと思います。
そう、それらのロゴをデザインしたのが佐藤可士和さんなのです。

数々の有名な企業ロゴや製品などのデザインを手がけてきた佐藤氏ですが、今回はこちら、

(筆者撮影)
セブン-イレブンのプライベートブランド『セブンプレミアム』のデザインについて、ブランディングの視点を交えながら紹介していきたいと思います。

セブン-イレブンのブランディングプロジェクトは2010年に始まりました。当時の同社の会長、鈴木氏より「セブン-イレブンをもっと良くしてほしい」と依頼を受けた佐藤氏。打ち合わせの際、彼は何気なく「セブン-イレブンのお弁当は、どこの仕出し屋さんがつくっているのですか?」という言葉を発しました。その言葉にセブン-イレブンの社員は「『お弁当やおにぎり、惣菜などは全て自社工場で厳選された素材と品質管理のもと製造されている』という同社のこだわりが伝わっていない」と衝撃を受けたそうです。

なぜ伝わっていなかったのか?それは、ロゴもなく、容器もバラバラといった製品のデザインにありました。そこで佐藤氏は、1000種類を超えるPB商品のパッケージリニューアルに着手することになりました。

まずは製品のカテゴリーを整理し、そして統一性を持ったデザインフォーマットを作成、さらに全てのPB商品にロゴを付け、PBの存在感を増していきました。デザインの刷新により品質やイメージを高めたことで、売上は継続的に伸びていきました。パッケージデザインは3年ごとに大幅リニューアルされており、現在は「美味しさファースト」といったコンセプトのもと、全面写真を活かしたデザインが行われています。

パッケージデザインには色やロゴ、キャッチコピーなど、ブランドの要素が集約されています。また、パッケージデザインを成功させるには、自社そのものや製品の特徴を把握しているということがとても重要です。それらが明確なことを前提に、製品のデザインにもアイデンティティーを持たせ、強化していくことで、そのブランドに対する想起機能を高めることができます。セブン-イレブンのケースで言えば、「お弁当やおにぎり、惣菜などは全て自社工場で厳選された素材と品質管理のもと製造されている」という特徴をいかにパッケージデザインに表していくかが鍵となるのです。

また、市場での競争地位とデザインも大きく関係しています。
リーダーは嫌われないような守りのデザインを行って価格や流通の面で勝ち、チャレンジャーはリーダーとの差別化を行うために独自のデザインで価値を生み出していきます。そしてフォロワーはリーダーやチャレンジャーを模倣したデザインを行い、ニッチャーは個性を追求したデザインをブランド資産とし特定のセグメントにおいて独占状態を作り出します。これもセブン-イレブンをはじめとしたコンビニ各社PBのデザインを比較すると非常にわかりやすいです。

調べていく中で「その商品の広告を見たことのない人はいても、パッケージデザインを見たことのない人は、いないでしょう。」(小川、2020、p.194)という言葉にはっとさせられました。消費者の誰もが目にするからこそ、パッケージデザインには企業やブランドが伝えたいことを視覚的に詰め込む必要があり、そしてその善し悪しは企業やブランドの価値を大きく左右します。

私たちが日頃何気なく目にしているパッケージデザインには、デザイナーの創意工夫、そして企業やブランドの様々なメッセージが込められているのです!今回参考にした『売れるパッケージデザイン 150の鉄則』(小川、2020)という書籍はマーケティングとデザインの関わりをとてもわかりやすく解説してあるので、皆さんもお時間があればぜひ読んでみてください!

【参考文献】
小川亮(2020)『売れるパッケージデザイン 150の鉄則』日系BP.
黒岩健一郎・水越康介(2018)『マーケティングをつかむ[新版]』有斐閣.
佐藤悦子(2013)『SAMURAI 佐藤可士和のつくり方 改訂新版』誠文堂新光社.
KASHIWA SATO『SEVEN ELEVEN』(https://kashiwasato.com/project/7173)(2021年5月21日閲覧).
GOETHE『セブン−イレブンのデザインに見るデザイン整理術【佐藤可士和の仕事】』(2021)(https://goetheweb.jp/lifestyle/art/20210219-design_organization)(2021年5月21日閲覧).
セブン-イレブン公式ウェブサイト『商品のご案内』(2021)(https://www.sej.co.jp/products/)(2021年5月21日閲覧).
ナチュラルローソン公式サイト『商品一覧』(2021)(https://natural.lawson.co.jp/recommend/commodity/index.html)(2021年5月21日閲覧).
ファミリーマート公式ウェブサイト『商品情報』(2021)(https://www.family.co.jp/goods.html)(2021年5月21日閲覧).
ローソン公式サイト『商品・おトク情報』(2021)(https://www.lawson.co.jp/recommend/)(2021年5月21日閲覧).

ホリエモン!!

こんにちは。3年の椿野です。

ちょっと、マーケティング事例を探すというのも少し飽きてきたので(笑)、初めて書評にチャレンジしたいと思います。

今回は、ホリエモンこと堀江貴文さんの「ゼロ〜なにもない自分に小さなイチを足していく」を紹介します。

この本は、堀江さんが大分県の田舎で生まれてから、上京・東大入学を経て、・ライブドアの経営、逮捕などのストーリーを描きながら、堀江さん自身が気づいたこと・感じたことについて、書かれています。

この本を読んでみた感想として、二つ感じたことがありました。

一つ目は、率直な感想として、堀江さんは全く悪い人ではなく、優しいけどシャイな一面もある、普通の人であると感じたということです。この本を読む以前の、自分の中にある堀江さんのイメージは、何となく悪い感じがするというか、向かうもの敵なしのような印象を持っていました。しかし、実際の堀江さんは、大分県の田舎で生まれ育ち、地元中高一貫校に入学したり、東大合格など、コツコツ努力を惜しまない人でした。また、少し、シャイな部分もあり、率直に弱点というか、そういう部分もあって、同じ人間なんだなぁと思いました。笑

もう一つは、堀江さんが思う、働くことの意味や価値観について、学ぶことができたということです。皆さんは、なんのために働くのかについて、考えたことはありますか。堀江さん曰く、「仕事とは自分で作り出すこと、能動的に取り組むプロセス」だそうです。堀江さんは、刑務所に収監されていた際に、紙袋を一日50折る仕事をしていました。最初のうちは、意外と難しく、30個しか作ることができませんでした。しかし、どうやれば効率を上げることができるかを考え、三日後には79個を折ることができました。堀江さんは、試行錯誤するうちに、ただ50個作るという与えられた仕事から、つくりだす仕事・自分の仕事に変化させたのです。この考え方は、僕たち大学生のアルバイトなどでも応用できると思います。与えられた仕事をただやっているだけでは、「仕事」ではなく「作業」であると堀江さんは言います。仕事に関するモチベーションの維持という面でも、非常に興味深いテーマでした。働くこと以外にも、この本では、お金や失敗、行動することの大切さなどについて、述べられています。まずは、小さな一歩を踏み出そうと、ノリが重要と堀江さんはいいます。たとえ、刑務所に収監されるという失敗を犯しても、ゼロに戻るだけで、マイナスにはならない。地道な一歩の足し算が大切だと説いています。「今の現状を変えたい」だとか、「何か新しいことに挑戦したい」と思っているあなた、是非、一読してみてはどうですか。

 

ディズニー×ブランド

こんにちは!3年の澤田です。

東京に出てきてからは月一ペースでパークに行くほどDオタの私が、今回はディズニーをテーマにマーケティングを見ていきます。

コロナの流行による度重なる緊急事態宣言や外出自粛の動きに日本一影響を受けたといっても過言ではない東京ディズニーリゾートですが、運営会社のオリエンタルランドは今もなお「大規模投資による体験価値の向上、インパクトの付与」(オリエンタルランド中長期計画より)の継続を掲げています。

しかし、セグメント別売上高の、テーマパーク業前年比66%減、ホテル業56%減を見てわかるように人数制限によるチケットの収益や県外からのゲスト減によるホテルの収益の激減があり、前記した方針を保っていくためにオリエンタルランドは「ゲスト一人当たりの売上高向上」を最新の方針に掲げ、追加的収益を目指しています。

日頃からディズニーの新情報チェックを欠かさない私がこの方針の一環として注目したのが”コラボ商品”です。コロナ禍に陥ってから、アディダス、PAUL&JOE、ZuCCa、サダハルアオキなど、有名アパレルブランドやパティシエとコラボしたパーク内限定のグッズやグルメを販売しています。

調べないと知る由もないので「コラボ?知らなかったんだが…」という人も多いのではないでしょうか。コラボを広告しない理由として、コストをかけないこともありますが、チケット争奪戦が毎週行われている今の状況で、ディズニーのマーケティングターゲットになるのはチケット争奪戦に勝った私のようなディズニーが大好きな人たち、もしくは行きたくてたまらない人たちなので、そこを念頭においてグッズとグルメのマーケティングを見ていきます。

過去のデータを見ると、周年グッズやイベントグッズなどの新商品や期間限定商品、つまりプレミアムがある際の売上が高いことが見て取れます。これは上記のターゲットによくあらわれる特徴なので、コラボによってプレミアムを与えることで販売促進できます。

https://www.tokyodisneyresort.jp/tdl/goods/

また、グルメにおいても期間限定やイベントのプレミアム付きのメニューを高級レストランで販売し、もともと食べ歩きが多いことや食事に時間を費やしたくないゲストが多い中でそのようなレストランにうまく客引きすることで使用額を高めています。また、パンのような食べ歩きできたり持って帰れたりできるコラボメニューもあり、さらなる消費を促しています。

Dégustation (Saya, Chocolat Pralin, Rosé)

https://www.tokyodisneyresort.jp/treasure/tdlspecialfoods2021/

実際、グッズは売り切れが出たり、レストランは常に予約がいっぱいだったり、買うのに30分以上並ぶこともあり、データからも1人当たりの売上が上がっていることがわかります。

開発に大・大・大規模投資をしているのでそれを補うためにまだまだグッズやグルメのマーケティング強化は続いていくと思われます。これからも楽しみです!皆さんもチェックしてみてくださいね!

いつの日かまた夢の国で多くのゲストの笑顔が見られる日を願ってこの記事を締めたいと思います。

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/20170427_22.html

オリエンタルランド中長期計画、財務情報

DIORの新作リップは名品でした

こんにちは、3年の浅倉です!

前回のブログ同様、私の大好きなコスメについて紹介したいと思います。今回取り上げるのは、DIORから4月28日に新発売された「ルージュ ディオール フォーエバーリキッド」というリップです。

この商品はディオール史上初、高密着で高発色をかなえる「マスクプルーフ」処方のリップです。軽やかな付け心地で心地よさを妥協することなく、最高に鮮やかな発色と美しい仕上がりを長時間楽しむことができ、時代に適応した新たな名品となっています。カラーバリエーションは全11色です。

夏にむけてメイクを変えるために、新しいコスメの購入を考えている女性が多いですが、やはり購入に大きな影響を与えるのが、いかにマスクにメイクが付着しないかという点です。特に唇はマスクに擦れやすく、リップメイクをしない女性も増えています。そのため「マスクプルーフ」というキャッチフレーズで販売されたこの商品は、非常に魅力的に見えるでしょう。DIORのリップは高発色で良い製品が多く、そのDIORが満を持してマスクプルーフを打ち出してきたということで、期待も高かったと考えられます。 広告としては、YouTuberやインスタグラマー、インフルエンサーに提供され、SNS上には数々のレポートが投稿されました。これに加え、実際に購入した一般の人が絶賛している投稿もあり、非常に注目を集めた商品となりました。 また、緊急事態宣言が発表されて販売店舗が減少し、オンラインでの購入が増加しているため、色選びが難しくなっています。少しでも似合う色を見つけられるように、DIORではこの11色を、最近の流行であるパーソナルに合わせた3つに分けて紹介しています。ウォーム・クール・ニュートラルに分類することで、実際に商品を試せなくても色の想像がしやすいように工夫されている点でも、消費者に良い印象を与えることができたでしょう。

価格は4950円と少々高めで、デパコスとしては妥当な設定がなされています。気軽に購入できる価格ではないですが、この価格を支払うだけの価値がある商品だと感じました。私も実際に店舗で試してみたのですが、色落ちしにくくマスクにつかないという機能性に加え、色やパッケージも可愛く、メイクが楽しみににくくなったこの時代でも、女性としての自分のモチベーションをあげることができる素晴らしい商品だと感じました。みなさんもぜひ試してみてください!

参考文献

DIOR | DIOR(クリスチャンディオール)| メイクアップ(化粧品・コスメ)

#令和の就活ヘアをもっと自由に

こんにちは!3年の池谷です。
今は就活の時期真っ只中ということで、就活に関するトピックを取り上げたいと思います!

P&Gのパンテーンでは、2018年より、「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」というブランドイメージのもと、「就活ヘア」や「地毛証明書」をテーマに、一人一人の個性を考えるプロジェクトを行なっています。今回は、そのプロジェクト内の広告で私が印象に残ったものを2つご紹介したいと思います!

まず、2019年10月に公開された広告です。

日本の就職活動では、髪を黒く染めたひっつめ髪がスタンダードですよね。そんな日本の就活生がそれぞれの個性を発揮した自分らしい髪型で就職活動を行うことを応援する広告を打ち出しました。それが、「#令和の就活ヘアをもっと自由に」プロジェクトです。このプロジェクトでは、“髪から始まるもっと自由な就職活動”に賛同する139の賛同企業を募っています。調べてみると、私でも知っている有名な企業がたくさん賛同していました!

次に紹介するのは、2020年の秋から公開されている動画です。
この「#PrideHair」プロジェクトは、元就活生のLGBTQ+の方々の体験談から、自分らしさを表現できる就職活動について考えるというものです。

「#令和の就活ヘアをもっと自由に」や、「#PrideHair」等のこのプロジェクトのハッシュタグはTwitterで大きく話題になり、私もTwitterでこの広告を知りました!

私の主観的なイメージですが、様々な企業から出されているシャンプーやリンス類の広告は、女優の方が長い綺麗な髪をなびかせている、そんな印象があります。そんな中、パンテーンのこのキャンペーンでは商品の宣伝は全くしていません。直接商品の宣伝をしていないこの広告は、ソーシャルマーケティングに当てはまると考えます。企業に社会的責任が求められている現在、社会問題に向き合っているこの広告は非常に興味深いです。就活生はもちろん、今の社会のルールや固定観念に疑問を持った人も印象に残る、強いメッセージ性のあるものになっています。

一人一人の個性がある髪型の就活生を街中で見かける未来もそう遠くないかもしれないですね!ここまで読んでいただきありがとうございました。

【参考文献】

https://pantene.jp/ja-jp/hair-we-go

https://agenda-note.com/about/id=2089&pno=1

https://www.google.co.jp/amp/s/www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/pantene/amp/

 

お、いいじゃん、花を買おう!

こんにちは、3年の町田です!
5月9日は母の日でしたが、皆さんはどのように過ごしましたか?カーネーションなどの花束を花屋で買ってプレゼントした人もいるのではないでしょうか。
今回は先日テレビで見た、ある花屋のインストア・マーチャンダイジングについて紹介します✿


(エキュート品川店 公式ホームページから引用)

「青山フラワーマーケット」という花屋はご存知ですか。名前を聞いてピンとくる方は多くないかもしれませんが、国内外に117店舗ありそのうち100店舗以上が駅ナカ・駅チカのビルに多く店舗を構えています。都立大南大沢キャンパスの近くだと、多摩センター駅や橋本駅近くのショッピングビルの中にもあります。

ここで、皆さんが花屋で花を購入する時を思い浮かべてください。
部屋に日常的に花を飾って、潤いある豊かな暮らしを営んでいます!といった人もいるかもしれませんが、そう多くはいないでしょう。(少なくとも私は、そんなお洒落な暮らしは送っていません…)
多くの人は母の日や父の日といった季節のイベントや、誕生日や結婚式といった記念日などの“特別な日”に、「〇〇の花を、〜〜くらいのサイズの花束で買おう」といった“目的を持って”購入する場合が多いと思います。花・花束は製品関与は低くとも、購買状況関与は高くなりやすい商品であると言えるでしょう。

しかし青山フラワーマーケットではこういった目的買いではなく、製品関与や購買状況関与が低い顧客が自宅用に買ったり、または衝動購買をするように促すインストア・マーチャンダイジングを行なっています。


(フレル・ウィズ自由が丘店 公式ホームページから引用)

写真からも分かるように、店舗では内装やカゴは焦茶色で統一しており、花は種類ごとや色ごとにまとめて配置されています。私が実際見に行ったミウィ橋本店では、ピンク色の花束・ブーケの下にピンク色のクロスを敷くことで一層色のインパクトを強めていました。
これによって強い刺激要因を形成し、消費者の注意を花に向けることで製品関与を高め、購入を促すことが可能になっています。

他にも外観に気を遣った取り組みとして、店内には花を保管するための冷蔵庫を設置していません。そのため生花を早く売り上げる必要があるので、既にブーケとして加工された花束を販売しています。これによってたまたま仕事終わりなどで駅ナカ・駅チカに立ち寄った人も製品を手に取りやすく、購入しやすいようになっています。
ミウィ橋本店でも、駅ビルに入ってきた人やエスカレーターを降りてきた人が店頭の花とブーケに惹きつけられ、そのまま入店していく人が多くいました。また購入にまでは至らなくても、様々なブーケを手に取って見る人もいました。これは普通の生花ではできない消費者行動ですよね。
また、花瓶がなくても飾れるミニブーケや、それを入れるのに適した小さめのグラスを販売することも、消費者が自宅用に気軽に花を購入したり、衝動購買をすることに繋がっています。

駅ナカ・駅チカといった立地条件を生かし、外観に気を遣って消費者を刺激し、目的買いだけでなく衝動購買を促すインストア・マーチャンダイジングをしていることが分かりました。実際に店舗で見て、私も部屋に花を置きたくなったので、まずは花を置くスペースを作るための模様替えから始めます!^^

【参考】
がっちりマンデー!!(TBS放送、2021年5月9日放送)
青山フラワーマーケット公式ホームページ https://www.aoyamaflowermarket.com/category/SHOP/ (最終閲覧日:2021年5月11日)

近所で買える無印良品

皆さんこんにちは!3年の小堀です。
近頃は急に暑くなり始め、早くも夏バテしそうな勢いですが、頑張っていきたいと思います。

 

さて、本日はふらっと立ち寄った近所のローソン店内が変わり果てていたということをご紹介します。
まずは、こちらの画像をご覧ください。

(著者撮影)

こちらはローソンに入って最初に目につく棚となりますが、なんと、棚一面が無印良品の商品で埋め尽くされています。無印良品ではおなじみのカレーをはじめとした食品に加えて、小物や雑貨、靴下などの衣類まで毎日のくらしに必要な幅広い商品を取り扱っていました。

 

実は、無印良品は過去にファミリーマートとタッグを組み、その期間は1980年代初頭から約40年も続きましたが、売り上げが伸び悩んだことで、2019年1月末にこっそりと終了しています。そうした中、2020年6月より無印良品の商品を実験的にローソン店頭で販売し始め、順調に店舗数を拡大し、今年5月末までに100店舗となる予定だそうです。では、無印良品はローソンに乗り換え、どのような戦略を狙っているのでしょうか?

(公式サイトより)

まず、考えられるのが、無印良品の世界観を体験してもらうということです。無印良品の店舗に足を運ぶ顧客は、圧巻の品揃えと垣間見えるコンセプトのもとで、商品を見て買い物を楽しんでいるそうです。つまり、最初にお見せした画像のように、商品をただコンビニに並べるのではなく、ローソンの棚一面を無印良品の商品で固めることで、無印良品の世界観を体験してもらいたいという狙いがあると考えられます。この点はファミリーマートとタッグを組んでいたときの反省点も生かしていることでしょう。

 

そしてもう一つが、販路の拡大です。今般の新型コロナウイルスを背景にリアル店舗では休業が相次ぎました。そのため、無印良品は昨年からAmazonや楽天での販売を開始し、自社以外での販路拡大路線が続いています。コンビニ販売もその一貫と考えられ、アフターコロナでは、わざわざ遠くの自社店舗まで足を運ばず、身近なコンビニで気軽に購入する層が増えることを想定しているのではないでしょうか。

 

このように、無印良品は、一度諦めたコンビニとのタッグに再チャレンジし、時代に合わせた販路ならびに販売設計を行っています。特に食品系に関しては需要があると感じ、ローソンに無印の商品が置かれてから数日で品切れになるというケースも見られました。また、ローソンとの商品の共同開発も行っていくとのことで、今後の動向にも随時注目していきたいです。

(著者撮影)

【参考文献】
無印良品公式サイト

舞台はファミマからローソンへ!コンビニの「無印販売」は成功するか|ダイヤモンド・チェーンストア オンライン

ファミマ、「無印良品」の販売終了|日本経済新聞

ローソンが「無印良品」の取り扱い開始、生活雑貨を最大500品目販売|FASHIONSNAP.COM

近所で買える暮らしの良品。ローソン限定店舗で「無印良品」を展開中!|ローソン公式サイト(ローソン研究所)

出版社系漫画アプリNO.1の秘訣

こんにちは。3年の小林です。

突然ですが皆さん、漫画は読まれますか。僕は漫画が好きで昔からよく読んでいるのですが、今回はそんな漫画業界で近年勢いがある“漫画アプリ”に関する話題を取り上げます。一口に漫画アプリと言ってもその種類・数は非常に多岐に渡りますが、そんな中で私が注目したのは「少年ジャンプ+」です。

 

「少年ジャンプ+」は2014年から集英社が配信を開始したアプリサービスで、そのサービス内容は「週刊少年ジャンプ」等集英社が発行する漫画雑誌の電子版の定期購読サービス、過去に「週刊少年ジャンプ」に連載されていた人気漫画の掲載、「少年ジャンプ+」オリジナル作品の掲載等があります。

今回、私が調べた中でジャンプ+のサービスには他の漫画アプリのサービスと比較して特徴的な点が2つ見られました。

 

1つ目は、フリーミアムの「フリー」部分の大きさです。

まず前提として、殆どの漫画アプリは「基本無料・一部課金コンテンツあり」という「フリーミアム」の形式でサービスを行っています。今回着目したのは、その無料部分です。キャンペーンを除き、小学館の「サンデーうぇぶり」では各漫画の第1話~3話まで無料、講談社の「マガポケ」では各漫画の初期エピソード(3~5話分)無料といったように、多くの漫画アプリでは各漫画の第1話から数話分を無料で公開し、それ以降を有料アイテムや広告閲覧(回数制限あり)によって読むことが出来るシステムを採っています。

それに対し、「ジャンプ+」では「初めて読む漫画は1回限り全話無料」としており、無料でその日のうちに第1話~最新話までを読むことが出来るようになっています。この点について細野編集長は「まずは漫画を多くの人に読んでもらうことが大切だと考えた」と説明しています。課金分や広告からの収入に頼るよりも、まずは「面白いマンガが載っている場所だという認識」を広める狙いがあります。

 

2つ目は、ユーザーと共に価値創造を行うシステムです。

ジャンプ+は昨年11月、「インディーズ連載枠」を創設しました。これは集英社が配信している別のアプリサービスである「ジャンプルーキー!」においてアマチュアのユーザーが投稿した漫画作品の中から「ジャンプ+連載争奪ランキング」で1位を獲得した作品が、ジャンプ+で実際に連載されるというシステムです。

この企画の特徴は、誰でも作品を投稿する事ができ、ランキングは読者による閲覧回数で決まるという点です。つまり、アプリのユーザーが自らの手で新たな作品を作り出し、他のユーザーが自身の手で連載される作品を決め、集英社は作者に原稿料を支払うというユーザーと出版社との連載作品の「共創」の形がここには出来上がっています。これからのデジタル時代のマーケティングにおいて重要とされる「顧客との価値創造」が意識された取り組みだと感じました。

 

以上の様に、「ジャンプ+」では「ジャンプは真っ先に新しいことをやろう」というジャンプの気風に沿った革新的な取り組みが為されています。その甲斐もあって、現在出版社系漫画アプリでアクティブユーザー数はNO.1であり、「SPY×FAMILY」や「怪獣8号」といった人気作も次々生み出しています。皆さんも是非お気に入りの作品を探してみてください。

 

参考:少年ジャンプ+|人気オリジナル連載が全話無料!の最強WEBマンガ誌 (shonenjumpplus.com)

漫画アプリ「少年ジャンプ+」に“個人連載”枠 ネームチェックなし、読まれた分だけボーナスも – ITmedia NEWS

目標は鬼滅超え。大ヒットを生み出す「少年ジャンプ+」 SPY×FAMILY・怪獣8号 – Impress Watch