ウォッチッチ!

こんにちは!3年の大里です。

今回は最近流行している時計、ダニエルウェリントンについて分析していきます。
特に大学生の皆さんはこの時計を目にすることが多いのではないでしょうか。
2011年に誕生したもので、日本に上陸した途端、ファッション誌等で多く取り上げられ一躍ブームになりました。2年間で1億5000本も売れたと言われています。あまりにも爆発的に売れているのでなぜそうなったのか取り上げてみたくなりました。

まずターゲットとしては10〜20代の男女だと思われます。シンプルでユニセックスかつ洗練されたデザインが、万人受けするのではないかと感じました。

ポジショニングとしては、他の一般的な腕時計より随分低価格な割に高級感がある商品といったところだと思います。あまりお金はかけたくないが素敵な物が欲しいといったニーズに上手く応えていると思われます。

ここでこの商品を4Pに基づいて分析すると、
Product
シンプルでユニセックスなデザイン。誰にでも馴染みやすく、あらゆるシーンで使えると思われます。さらにベルトの交換も簡単にできるため、個人の好み・気分によって自由に変更できる点も魅力ですよね、ら様々なブランドとコラボしており、その限定品なども購入者の購買意欲を高めていると思います。

Price
2万円程と時計にしては非常に手を出しやすい価格。主なターゲット層と思われる10〜20代にとっては少し手を伸ばせば届く魅力的な価格設定だと感じました。

Place
日本上陸以降、様々な時計販売店で取り扱われるようになりました。一般的な時計販売店だけでなく、ファッション店でも売られています。もちろんインターネット上でも取り扱われています。

Promotion
ファッション誌で大きく特集されたり、ドラマで蛯原友里さんや石原さとみさんが使用したりしたことで話題になりました。さらに、芸能人や有名人にプレゼントし、インスタグラム等のSNSでクーポン付きの宣伝をしてもらうことでより一層認知度を高めています。クリスマスシーズンにはユニセックスなデザインであることを武器にペアセットをプロモーションしていました。

ダニエルウェリントンはプロモーションがものすごく上手くいった例だと思います。似たようなデザイン・価格の時計がいくつもあるにもかかわらず、頭一つ抜きん出ているのはプロモーション戦略が成功したからだと思いました。

参考:
https://freaksstore.com/m/store_topics/2015/06/-daniel-wellington.php
http://tokeimaster.com/archives/719
https://kinarino.jp/cat1/12221?page=2

素敵な香りのバスタイムを

こんにちは!趣味興味は浅く広く薄く、3年の出本です。

みなさんは、ショッピングモールや駅ビルで様々なものを見て聞いて匂って…様々なものを感じ取ると思います。
今回は匂いで近くにあると予想がつくお店、LUSHについてのマーケティング分析をしてみたいと思います。
LUSHはイギリスに本社を置く、カラフルな石鹸やシャンプー、リンス、化粧品や面白味のあるバスボムなどの入浴剤を生産販売しているブランドです。創始者が毛髪学者であり、彼のサロンで顧客との会話などにより顧客によいものをと考え、カタログオーダーによってビジネスを行い廃業し立て直したものが今のLUSHになっています。日本ではラッシュジャパンという株式会社が運営を行っています。

様々なチャリティや動物実験の反対、原材料へのこだわりなどLUSH独特の信念に沿って、商品は開発、生産されています。

まずは、STPで日本におけるLUSHを分析していきます。
日本での主なターゲットは、コスメやバスボムなどから20代から40代程度のおしゃれで流行に敏感な女性であると考えられます。商品をいくつか組み合わせて美しくラッピングしてあるギフトセットも販売されているため、様々なセグメントから選ばれることも考えられます。また、全成分がラベルに表記してあることでアレルギーや安全性に敏感な人にも受け入れられるでしょう。
他の会社の製品よりもやや割高なものの、他社製品にはない香りや使用感によって差別化ができるためリピーターなども獲得しやすいですし、実際に商品のページに行くとリピーターの書き込みなどを目にすることもあります。


次にマーケティングミックスで考えてみます。

①製品政策
先ほどから書いている通りLUSHには信念があり、これに基づき生産販売しています。
製品面では、使用する合成物質は安全がきちんと確認されていることや、極力機械ではなくハンドメイドで作ること、過剰に包装をしないことや、実際に食べれる果物や野菜を原材料に使用するなどで他社の製品よりも使用者に満足感を与えるとしています。
他では見ないようなカラフルで凝った見た目にすることで店頭に並んだ際だけでなく、通販カタログでも目を引くことができます。
商品の品質だけでなく、全ての商品名にもこだわりがあり、その商品に使用している原料などを組み込んだチャーミングな名前が付けられています。これにより、商品1つ1つに顧客も愛着を持つことができるのではないかと、考えました。

②価格政策
このポイントも信念にもある通り、安く売ることにこだわるのではなく適切な値段で販売し、それにより適正な利益を得るとしています。実際、湯船に入れて使用するバスボムは安いもので1つ350円高いものだと750円とやや高めに値段が設定されています。これによって、ちょっと特別な商品と消費者は認知する事ができます。また、これにより贈物など購買者以外の人にも使用してもらうことが可能となり、認知度などを広げることができます。

③プロモーション政策
左の写真はLUSHの店頭です。このように外国の市場などのように店の外側に向けて商品をディスプレイすることで、近くにイル人の目を引くことができます。写真はバスボムですが、販売されている石鹸はチーズや大きいケーキのように塊でディスプレイされており、購入の際はカットし秤売りされます。店頭にはマガジンラックがあり、商品情報だけでなく、原材料や使い方などの様々な情報を記載したカラーカタログがおいてあります。LUSHを知らなくてもそのカタログを手に取り眺めることで商品やブランドに興味を持ってもらうことができます。
また、入浴剤などの商品は店頭で実演販売を行うことで、その商品の良さだけでなく店舗で売っているものが入浴剤などであることを知ってもらうことに役立っています。ただ、雑誌などの新製品コーナーなどでは取り上げられることがあるものの、広告などは打っていないので新規顧客に対しては受け身の体制であると思われます。

④流通政策
商品は日本にある工場で生産されて各店舗に運ばれて販売されます。店舗は既存の常設店舗だけではなく期間限定で大きな駅の構内や、ショッピングモールなどの特設店舗でも販売されます。ホームセンターやドラッグストアなどでは販売されていません。これはLUSHのブランド力を保持することに役立ちます。とはいえ、店舗の数はそこまで多くはないため、LUSHでは通信販売にも力を入れており、通販限定の商品などもあります。これにより、身近に店舗がないユーザーにも商品を届けることが可能です。ブランドホームページの各商品にはユーザーが意見を書き込める場所もあるため、商品を手に取ることができなくても使用した人の声などをみることができます。上記したカタログは通販で購入した商品と共に届くこともあるため、次につなげることにもなります。

このようにLUSHでは他のブランドとは異なる商品や独自のアピールポイントを持つことで他のブランドとの競合を避けることができているのではないかと思いました。

参照
LUSHのホームページ

家にあったLUSHの商品カタログ

忙しいあなたに時間を

こんばんは!3年の延対寺です。

今回取り上げる商品は「ルンバ」です。

お掃除ロボットとしてほとんどの人が知っているであろうこの商品は、どのように普及してきたのかを分析してみたいと思います。

 まず、どのような人をターゲットとしているのかを考えます。そうすると、独身あるいは夫婦共働きでなかなか家事に時間が割けない人、掃除機をかけるのも大変な高齢者などが考えられます。前者は「時間をお金で買っている」、後者は「サポートをお金で買っている」と言えます。これらの人がターゲットであると考えられます。

ポジショニングについてですが、掃除機とは違って買い替え需要ではなく、買い増し需要であるため、掃除機とはバッティングしにくい関係にあると考えられます。

  次に4Pを考えてみたいと思います。

この商品は掃除を自動でしてくれる、という元来の機能に加え、ピポポポーなどの音で掃除を開始するなどかわいらしい感じから、ペット感覚で扱う人も多く、このことも需要を生んでいると考えられます。

価格についても前シリーズよりも安価なものを発売するなど、購入しやすさも考えられていると思います。

また広告についてもテレビ、新聞、雑誌のみではなく、人が多く集まるような交通広告(JR、地下鉄など)にまで範囲を広げています。この広告のおかげか、「お掃除ロボット」といえば皆さんは「ルンバ」を思い浮かべるのではないでしょうか。

流通チャネルでは、初めはこの商品が都市型製品である、ということを最も生かせる百貨店に一転集中し、徐々に家電量販店や通販、富裕層向けの雑誌などを利用し、拡販の下地が整ってからはロードサイドの家電量販店に広げていきました。

 このように見ていくと、ルンバはターゲットやポジション、広告や流通に至るまでうまく普及していくように工夫されているなと感じます。今回調べていて、自分もルンバが欲しいなと思いましたが、物が散らかりすぎてルンバが動けるスペースがないので、物を片付けてくれるロボットが欲しいです。

参考

http://www.yano.co.jp/opinion/121001.html

ガリガリ君のはなし。

こんにちは!高津戸です。
最近暑い日が多くなり、コンビニでアイスのショーケースを見る機会が増えたと感じます。その場で気付いた訳ではないのですが、赤城乳業さんはこの春に対象商品に関して値上げを行いました。そのことから「ガリガリ君」に対しては10円の値上げがなされました。そっと値上げをしておけばよいのにも関わらず、赤城乳業さんは堂々とCMにしてしまって、話題になりました。
そこで今回は、赤城乳業さんの「ガリガリ君」について分析していきたいと思います。
まず赤城乳業さんの市場で置かれている状況ですが、森永、ロッテ、グリコ、明治などの企業と比べるとシェアで対抗しているとは言えません。しかし「ガリガリ君」の人気は、他のアイスクリームと比べても高い人気を誇っています(http://image.itmedia.co.jp/makoto/articles/1406/25/l_yd_ice2.jpg)。まさに「ガリガリ君」は赤城乳業さんの一本矢であるといえます。
そして早速ですが、STPMに基づき分析をしていきたいと思います。
〇セグメンテーション・ターゲティング
 公式HPにもあるように、「ガリガリ君」は「子供が遊びながら片手で食べられるかき氷が、出来ないか?」という思いのもと作られた商品であるので、年齢によるセグメントに注目した商品であったと言えます。しかし今では、子供の時によく食べていて、現在は成人している方々にも人気を博し、自然発生的に老若男女から愛される商品になっています。子供の頃によく食べたという懐かしさや、ノスタルジーを感じられる商品であるのかもしれません。
〇ポジショニング
 他の製品と比べると、価格の安い位置(特別安い)におかれ、シャリシャリ(ガリガリ)したシャーベットのような食感、清涼感から夏に好まれやすい商品です(http://image.itmedia.co.jp/makoto/articles/1406/25/l_yd_ice7.jpg)。
〇マーケティング・ミックス
 ・製品政策
「ガリガリ君」は新商品がSNSや口コミで話題になるため、ふらっとお店に寄って、そこにあったから購入するというより、「ガリガリ君」を求めて、お店に行っているような気がします。また新商品プラス既存のソーダ味を置いていることから、製品ラインナップにある程度の幅があり(「ガリガリ君リッチ」もあることを考えると、深さもある、、?)、棚を十分に確保できているかなと思いました。パッケージに書かれているキャラクターについては、キャラクターとして確立しており、文房具などが売られているのを見たことがあります。キャラクターが確立していることによって、他のアニメやゲームなどとのコラボを容易にしていると思います。最近ではアーティストのGReeeeNさんとのコラボもありました。
あと忘れてはいけないのが、“当たり”がついていることですね。安さに加えて、エンターテインメント性があることが、子供からの人気の秘訣だと思います。
・価格政策
木の棒一本1円以下で作り、同じ形状のアイスを何本も作るため、コストは低くできている気がします。そのため販売価格も安価です。そして消費者としての自分たちからしても、高いとは思えません。それが「ガリガリ君」の長年のヒットの理由であると思います。
60円から70円への値上げが2016年4月1日にありましたが、消費者からは批判の声より、むしろ今まで値上げをせずによく頑張ってくれたという声の方が多かったらしいです。値上げによる影響はほぼ無さそうです。
・プロモーション政策
赤城乳業さんは過去に「ガリガリ君リッチ コーンポタージュ」、「ガリガリ君リッチ クレアおばさんのシチュー味」や「ガリガリ君リッチ ナポリタン味」など、氷菓子からしたら変化球的商品を出して、話題になりましたね。これが赤城乳業さんの成功要因であると思います。普通ではないものを出すことによって、今SNSが普及した世界では、分速的、秒速的に商品情報が拡散されます。これによって、ほとんど宣伝費をかけずにPR出来たのだと思います。
SNSが普及する前には、子供同士の会話になるような話題性のある商品の開発に努めていたそうです。こういったことから、話題性による口コミが宣伝に大きく貢献していることが分かります。
(あとは、TVCMのガーリガーリクンッ♪という音楽も有名ですね。)
・流通政策
販路としては、他の企業と違うベクトルで進めていました。当初、多くの企業が量販店を主に販路としていましたが、赤城乳業さんはコンビニエンスストアに目を付けました。コンビニエンスストアの店舗数が増えてくると、他の企業もそちらに移行してきました。そうなると赤城乳業さんは量販店にも手を出すようになります。
最後になりますが、赤城乳業さんが成功した大きな理由は、消費者の中で話題になるようなことをやってきたからだと言えると思います。調べてみると、マーケティングの有効性は見つかりますが、今「ガリガリ君」という商品がいい環境にいるようなので、特に改善すべき点は見つかりませんでした。
次回作は「ガリガリ君 スイカ」だそうです。これからどんどん暑くなる季節なので、ぜひ食べてみたいですね。
赤城乳業株式会社(http://www.akagi.com/
日本経済新聞2014/5/8記事
 東洋経済ONLINE 2014/8/31記事

無印良品について

こんにちは!3年の坂本七海です。

今回は皆さんご存知の無印良品についてマーケティング分析してみたいと思います。
無印良品は、株式会社良品計画によって「わけあって、安い」をキャッチフレーズとし、安くて良い品として開発されました。1980年に良品計画の母体の西友の自社製品の開発の経験を基に、ノーブランドの商品発想でつくられ、現在では国内だけではなく海外でも成功を収めています。

無印良品といえば、シンプルで使い勝手のよい品物がお手頃な値段で手に入るというイメージが変わらずに今でもしっかりと定着されている印象があります。

まず、主な顧客のターゲットとしては、20代から30代でシンプルで素材の良いものを求める消費者としていると考えられます。化粧品なども扱っているため、どちらかというと女性寄りかなと思います。また、無印良品の商品は誰もが使いやすいシンプルなデザインであるため、様々なセグメントから受け入れられ多くの顧客を惹きつけようとするマス・マーケティングで市場に対応しているとも言えます。
デザイン豊富な様々な商品が多く存在する現代の市場において、あえて素材の良さを活かしたシンプルなデザインの商品を提供し続けることで差別化を図っていると考えられます。

つづいて4Pについて分析していきます。
<製品政策>
無印良品の製品開発は、一貫して「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」という3つのコンセプトの下で行われています。「素材の選択」は、品質は変わらないのに、見栄えのために捨てられているもの。業務用の素材などを使用することで、顧客のニーズに合わせて低価格で質の良い商品を作る。「工程の点検」は商品本来の質に関係のないムダな作業を省いて必要な工程だけを活かして開発する。「包装の簡略化」は、地球の資源をムダにせず、ごみを減らすために過剰な包装をしない、まとめて一括包装にすることを心がける。このような3つのコンセプトで製品開発がされています。また、ネットアンケートなどを用いてお客様の声による商品開発も積極的にしていて、多くの商品がお客様の声によって改良・開発されているようです。

<価格政策>
無印良品は特別安い、高い、というわけではないが、消費者が気軽に手を伸ばせるくらいの価格帯であると思います。「わけあって、安い」ということをキャッチフレーズにしていますが、あまり価格政策は重視していないように感じます。

<プロモーション政策>
プロモーション政策では、製品政策で述べた3つのコンセプトが店内や商品パッケージに明確にわかるようにしてあり、ブランド・イメージが消費者の中で出来上がっていると考えられます。また、SNSや「MUJI passport」というスマホアプリを通して、顧客との関係をより近いものにしていると思われます。

<流通政策>
直営店やフランチャイズ店だけでなく、ファミリーマートなどにも商品供給をしていたり、ネットでの販売もしていたり、と幅広い流通チャネルを活用しています。特にファミリーマートのようなコンビニでも無印良品の商品が手に入るということは、より多くの消費者の目に入ることになり、ターゲット以外の消費者にも無印良品の商品を知ってもらうきっかけになると思います。

無印良品は、一貫したコンセプトによりブランド・イメージを構築し、ネットやスマホアプリなどを活用してより顧客のニーズに沿った製品を提供し続けることで、国内外問わず成長をしてきたと考えられます。

参考:http://www.j-mac.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2013/11/lecture_matsui.pdf
    http://ryohin-keikaku.jp/ryohin/

容量不足からの開放

こんばんは
3年の三浦です!

インターン情報が解禁されて焦り始めています、、、
3年生の皆さんがんばりましょう!

さて本題です
みなさん、iPhoneの容量がなくて写真を撮れなくて困ったことはありませんか?ちなみに私は以前困っていました。
できるだけ安くするため容量の小さなものを購入してこのケースに悩まされている人は多いことかと思います。

しかし、すごくいいアプリを見つけました!
「POOL」というアプリです
皆さんご存知でしょうか?

これはカメラロールに保存されている画像や動画をこのアプリをインストールするとすぐにアプリ内にダウンロードされ、そのまま保存してくれるというものです。
そしてその後、POOLに保存された画像はカメラロールから削除できます。
つまりその削除できた分だけ容量が空くという画期的なアプリです

さらにPOOLにはいくら保存しても容量はほとんど増えることはなく、画質を落とすこともありませんし、カメラロールにもう一度戻したい時はいつでも戻すことが可能です。

iPhoneが壊れてしまった、、、
大丈夫です!事前に30秒程度で登録をしておけば、違う端末からでもログインすることで一度POOLに保存した画像はいつでも再入手できます!

最初は画像だけで動画は数秒程度のものしか保存できないのですが、SNSで宣伝したり、友人に紹介することでどんどん動画の保存可能秒数を増やすことができます。それによってアプリは広まりますね!

レビューでも高評価で
「もともとiPhoneに入っていて欲しい」
「無料でこのクオリティはすごい」
など、絶賛です
容量不足で悩んでいる人々が数多くいる中で多くの人のニーズをしっかりと満たした素晴らしいアプリだとおもいます!
(ただ、一つ注意点が、
wi-fi環境でやらないとすごい通信かかってしまうみたいなので気をつけてください、、、)

もし容量不足で悩んでいる方がいらっしゃったら是非インストールしてみてください!

参考:http://app-field.com/pool-app

H&Mについてのマーケティング分析

こんにちは!二週連続の3年橋目です。

そろそろブログのネタに困ってくるころですが、今回はちょっと昔から私が注目していたH&Mについてマーケティング分析をおこなってみようと思います。

まずファストファッションという分野の企業は大きく二つに分けられます。その代表例は『ユニクロ』と『H&M』です。どちらの企業も価格帯が低い衣服を販売していることで有名ですがこの二つの企業は何が違うのかという部分を先に説明したいと思います。

まずユニクロについては『規模の経済』という言葉がキーになってきます。規模の経済とは「生産量の増大に伴い、原材料や労働力に必要なコストが減少する結果、収益率が向上すること」と定義されています。ユニクロにおいては毎年あまり変わらないフリースを世界規模で大量に生産するため価格を抑えられているということになっています。

次にH&MをはじめとするZARA、Forever21などのファストファッション企業のキーになる言葉は『速度の経済』というものです。速度の経済とは「商品の開発,生産,販売,流通,物流の回転速度を上げることによって得られる経済的効果」と定義されています。このことは流行に合わせた服を少量作り、流行の間に売り切ってしまい、また次の商品を売っていくということです。

たしかにユニクロのおいてある服はあまり変わらないのに対して、H&Mの服は次店に行ったときには全然違う商品に変わっているということを私も感じたことがあります。

ここからはSTPMに基づいた分析をしてみたいと思います。

・セグメンテーション、ターゲティング

H&Mではおしゃれ自体には興味があり、高額でなければ商品を購入してもらえる消費者層をターゲットににしている。深く調べてみるとH&Mは、そのターゲットをトレンドをおいかけるアーリー・アダプターではなく、それにあこがれるアーリー・マジョリティを中心に、レイト・マジョリティのごく一部をカバーするマジョリティでもクリエイティブよりに設定したとある。
特に“トレンドにとても敏感なアーリー・アダプターにあこがれる層”というのがポイントであり、つまり、アーリー・アダプターとマジョリティの合間にあるキャズム(溝)を的確にとらえ、それを価格の大改造によってうめ、市場のニーズを掘りおこしたということも重要である。

・ポジショニング

ここでは他社との差別化をどう位置づけるかということだが、一つ目にファストファッションブランドということで大きく全体のファッションブランドとの差別化は図られていると考えられる。とはいってもファストファッションの市場は近年かなり大きなものとなっている。そこで二つ目にファストファッションブランドのなかでも速度の経済を生かしたトレンドに敏感で、ファッショナブルなブランドとしてユニクロなどほかのブランドと大きく差別化されていると考えられる。この二つのポジショニングでH&Mは大きく成功したと私は分析する。

・マーケティングミックス(4P)

製品政策
H&Mの製品政策は簡潔に説明すると高級ブランドの模倣品を低価格で製造し販売するというものである。このような形態の企業では基本的に自らトレンドを作りはしない、いかに高級ブランドの商品に似たものを低価格で再現し、低価格でトレンドの服をほしがっている消費者に販売するかが大事になっている。

価格政策
速度の経済の理論に基づき、速度そのものが顧客にメリットを与えるという効果、回転速度を上げることによって競争優位を築くことを可能にし他社よりも価格優位に立っていると考えられる。
 またH&Mは自社工場を持たず、世界の800を超えるメーカーに生産を委託している。為替や物流などを勘案して、その時点で最適なメーカーを選択し、大量生産を行う。この速度の経済の中に大量生産という規模の経済のメリットを取り入れることで世界的な大企業になったと分析する。

プロモーション政策
広告、雑誌、PRイベント、ファッションショー、コレクションなど、すべてのコミュニケーションに一貫したメッセージを持たせてあり。H&Mの広告は、他のライバル他社と間違いようがないほど、H&Mのスタイルを貫いている。H&Mが掲げる、”fashion and quality at the best price”を表現すべく、あたかも高級ブランドの一角であるようなコミュニケーション戦略と、実際に店舗に出向いて見る価格の安さとのギャップに、H&Mの巧みなブランド戦略が秘められていると分析されている。
出所 http://www.harudesign.com/review/review42.html
また日本では日本人の特性、トレンドにあった店舗作り、商品販売をプロモーションしている。

流通政策
H&Mは安く商品を作れる世界中の国から低価格な海運で商品を運んでいる。これはユニクロも同じであるが、ZARAはスペインの自社工場で生産し、コストのかかる空運で商品を各国の店舗に運んでいる。ZARAは流通の速度(トレンドへの対応の速度)を重視していることがわかる。たしかに日本でのZARAはそこまで低価格というイメージは私も持っていない。
H&Mではインターネットが普及した今日、オンラインストアというものをいち早く重視し世界各国の消費者に商品を流通させた。それまではヨーロッパのトレンドがアメリカや日本に伝わるのには時間がかかったが、グローバル化が進んだ現在ではその時間がほぼなくなっているのでオンラインストアは爆発的な成長の一角を担ったと考えられる。

最後にH&Mはファッションブランドにイノベーションを起こしたのである。これまでの既存のやり方とは全く違うやり方で世界トップの売り上げを誇るファッションブランドになったのである。これからもマーケティング分野からの視点でもファッションブランドからの視点でもH&Mの企業戦略は見離せないはずだ。

参考記事
http://toyokeizai.net/articles/-/34844

https://www.wwdjapan.com/business/2013/09/28/00007121.html

電力自由化市場ってこんな前からあったのね!

中嶋です、こんにちは!
私の弱みは計画性の無さです。
大反省、、、

さて、電力自由化市場って最近話題ですね
でもこの言葉最近生まれたわけじゃないんですよ!

てことでテーマは

電力自由化市場

そしてこれを深く調べていくにあたって
次の3つのキーワードを挙げます。

【電力自由化】

従来自然独占とされてきた電気事業において市場参入規制を緩和し、市場競争を導入すること。何度もの電気事業法の改正をもとに1995年からすでに始まっており、資源エネルギー庁が段階を踏んで進めてきた。

【電力安定供給】

電力の需要と供給のバランスが取れていること。(電気の周波数を安定させるために必要で、電力がたくさんあれば消費電力の節電を気にせずに電力を使用できるわけではない)

                                                  

【電力システム改革】

小売及び発電の全面自由化、また広域系統運用*の拡大、そして法的分離の方式による送配電部門の中立性*の一層の確保の3改革構成

 

*広域系統運用の拡大

地域を超えた電気のやり取りを可能にする

*法的分離の方式による送配電部門の中立性の一層の確保

電力会社の送配電部門を別の会社に分離することで、送配電ネットワークを公平に利用できるようにする。公正な競争環境を整備するためには、送配電ネットワーク部分を中立的な共通インフラとして開放する必要があり、そのためには送配電部門の中立性を確保することが重要である。
上記①~⑤のポイントに注目したい。

電力自由化・電力安定供給というキーワードの出現

一般家庭向けの電力自由化は日本では最近になってからであるが、なぜ日本は欧米に遅れをとったのか?

「電力自由化」の再注目

「電力自由化」の伸び

「電力システム改革」の伸び

「電力自由化」のキーワードと比べて記事数が多すぎるようにみえないか?

「電力システム改革」減速と「電力自由化」「電力安定供給」との反比例関係

なぜ「電力システム改革」は減少し、「電力自由化」「電力安定供給」が増えるのか

アウトレットモールの歴史

こんばんは!浅田です。
歴史分析最終発表用のブログです!

テーマ
アウトレットモールの歴史

選定理由
SCが続々と新設していることに気がつき、どう変化しているんだろう?と疑問を持ち、このテーマにしました。その中でも新しい業態であるアウトレットモールに焦点を当てて、歴史分析を行いました。

キーワード

アウトレット:多少傷のついた商品,季節外や旧型の商品,売れ残り品,またはその販路。本来は出口,はけ口の意味。
アウトレットストア:通常の使用に耐えうるこうした商品を値引き価格で販売する小売店

アウトレットモール(パーク):ショップが大規模な敷地に集積したもの。1980年代のアメリカ合衆国で発展し,1990年代に日本に進出した。


グラフデータ

グラフデータから、「アウトレットモール」というキーワードの検索数は、二つの波  (オレンジ、青)があることがわかります。
誕生、2つの波、衰退の4つの段階に分けて歴史をまとめました。

製品ライフサイクル

抜粋記事

①導入期

1993年に日本初のアウトレットモールが神戸で誕生した。1992年頃から、ローコスト経営の前提となる土地、テナント料の下落もあり、アウトレットストアが各地に増加していた。[1]これを受けて、アウトレットストアを集約したのが、神戸の「リバーモール」内のアウトレットモール(積水ハウス)である。「ダンロップ」のゴルフ用品を扱う住友ゴム工業の「RIC―OTL」やワールドの子会社、オリゾン ティ(神戸市)が運営する「キャパピー」など八店舗があり、安売りを競っていた。「実は、もともとマーケットシーン・リバーモールにアウトレットモールの計画はなかった。関係者によると、開業目前までテナントが決まらなかったため、急きょ、アウトレットモールを立案。リバーモールの目と鼻の先にあるファッション製品の常設展示場、神戸ファッションマート(KFM)に話を持ち 掛けてKFMのテナント六社を誘致し、なんとか八つの店舗を埋めたのが実情だ。」とあるように、発展性を見込んで作られたとは言えないようだった。[2]
[1]『日本経済新聞 大阪夕刊 関西トレンディ』、1993/06/21 、30ページ。
[2]『日経流通新聞』、1993/10/09 、12ページ。
②成長期

SCの増加とともに、アウトレットモールも増加していた。1999~2000年の二年間で約二十ものアウトレットモールが開業した。通常のショッピングセンター(SC)は九二年以降、年間百を超す出店ラッシュが続き過当競争気味。有力店がどのSCにも顔を出すなど 特徴が出せなくなってきた。「日本に適合したモール」を巡る各社の模索は続いている。[1]

そもそも「アウトレットモール」という形態は、米国では1980年頃から存在した。20年遅れて、日本で1990年代に増加したのには、2つの理由がある。不況と、商品サイクルの変化である。外資系の大手運動靴メーカーの例にとると、「製品サイクルの短縮で年一回だった新製品の発売が年六回に増加。流行遅れの商品が大量発生し多くの処分店が必要になった」[2]という。これらが、1990年代に日本でアウトレットモール増加の理由なようだ。
 しかし2000年代にさしかかる頃、在庫処分以外の役割も求められるようになった。企業が独自コンセプトのアウトレットを構築する例が増えたのである。集客力を発揮するモールの中で店の魅力を高めるには、プロパー商品を相当なボリュームで並べたり、「アウトレット専用商品」 を投入したりして品ぞろえを強化する必要があるがあったからだ。[3]
[1]『日経流通新聞 』、2001/02/06 、2ページ。
[2]『日本経済新聞 朝刊』、2001/02/11 、 17ページ 。
[3]『日経流通新聞 』、2001/02/06、 1ページ。
2002年頃から、アウトレットモールの差別化が重要視され始めた。「集客範囲が広いアウトレットモールは施設間の距離が離れていても競合しやすい。開業効果が一巡した後の課題はどう施設の魅力を高めていくかだ。大型店や専門店のバーゲンより買い得感を出すなど特長を鮮明にできないと開業景気が一巡した後、客足が遠のきかねない。飲食やシネコンなどサービス・娯楽機能の複合化は一つの方向性だ。来店頻度を高めるのか、 客単価を引き上げるのか狙う客層とともにマーケティングの軸を明確に据える必要もある。」[1]
[1]『日経MJ(流通新聞)』、2002/09/24 、8ページ。

③成熟期

デベロッパー関係者は「アウトレットモールは日本でも特別な存在ではなくなりつつある」と説明する。「時間を惜しんで掘り出し物を探す姿がすっかり減り、むしろ散歩がてら、ゆったり買い物を楽しむ人が多い。 犬を連れてくる人も目立つ。「安さより、気持ちよく買い物できることのほうが魅力」との声も聞かれた。」とあるように、2002年からの各モールの固定客確保のための働きかけによって、消費者の意識にも変化が見え始めた。出店者側も、最近はアウトレットだからといって正規店より内装やサービスの質を低くしておくことは許されなくなっていると説明する。

2010年には、テナントが埋まらないまま営業する施設が出るなど施設数の増加で市場淘汰が進んだ。そのため、アウトレットモールが特別な買い物場所から、百貨店や総合スーパーと同等の日常的な購入チャネルとなった。現在の施設を複合商業施設として郊外ショッピングセンターのように日常性が強いタイプと、レジャー要素が強いエンターテインメント訴求型のモールに分類。前者なら反復利用を促す提案、 後者なら非日常性を打ち出した提案や、施設で過ごす時間を楽しめる要素が必要だと指摘した。

 

④衰退期
2012年にはアウトレット市場の衰退を示す記事が見られた。
「低価格を武器に成長してきたアウトレット市場が曲がり角を迎えている。百貨店でもシーズン商品のセールが拡大しており、アウトレットの存在理由が希薄になりつつある。業界の試算ではアウトレットの市場規模は6千億円。矢野経済研究所(東京・中野)の推計によると、11年度は前の年度比3%増にとどまった。日本ショッピングセンター協会によると、国内のアウトレット施設は39。業界関係者の間では「アウトレットの出店余地はあと2~3カ所程度」(商業コンサルタント会社プロッドの田中紘之社長)」[1]
これをうけ、三井不動産などは海外出店へ方向転換をした。日本企業による中国での商業施設は富裕層を顧客とする百貨店が先行したが、消費市場拡大で中間層を狙った施設の需要が急増すると判断。国内は出店余地が少なくなる中、成長市場で攻勢をかける。三井不動産は中国で大型商業施設を多店舗展開する。上海市にショッピングセンター(SC)の1号店を開業し、アウトレットも出店する。日本企業による中国での商業施設は富裕層を顧客とする百貨店が先行したが、消費市場拡大で中間層を狙った施設の需要が急増すると判断。国内は出店余地が少なくなる中、成長市場で攻勢をかけた。[2]
[1]『日本経済新聞 朝刊』、2012/04/12 、10ページ
[2]『日本経済新聞』、2010/09/12

日本の風習「お歳暮」の衰退までの過程

こんばんは。森桶です。就職活動に追われる日々ですが、卒業論文の練習として行っている歴史分析の投稿をします。
今回は私はお歳暮というテーマについて調べてみました。

テーマ
日本の風習「お歳暮」の衰退までの過程

はじめに

みなさんはお歳暮という日本の風習をご存じだろうか。知らない人も多いと思うので説明してみたいと思う。お歳暮とは12月初旬から20日の間にお世話になった人に1年の感謝の気持ちを込めて贈り物をすることである。要するに年の暮れということでお歳暮である。これと似たようなものでお中元というものがある。これは1年の盆である7月初旬から中旬に贈り物をすることである。贈り物としては日本酒やワインが代表的であり、最近は商品券や電化製品が渡されることも多いようだ。(http://irohajapan.net/iroha/B06_custom/05_chugen.htmlより)ちなみに受け手の人気ランキング1位は断トツで商品券であった。使い勝手がいいことが人気の理由だろうがせっかく選んだ送り手としては寂しいもんである。ところでみなさんはこれまでお歳暮のことを知っていただろうか。おそらく言葉は知っていても何をするものなのか知らない人は多いと思う。私もその一人であった。現代人にお歳暮という日本の風習が浸透しなくなってきていることの象徴であろう。実際にお歳暮の記事の数は昔と比べて急激に減っている。

グラフデータ

記事データ
当世お歳暮事情、9割以上が贈る予定――人間関係を円滑に。

1990/12/13 日経流通新聞 26ページ 2220文字
 味の素ゼネラルフーヅ(AGF)の主婦調査は、お歳暮についてのニーズの相違を浮き彫りにしている。当世お歳暮事情を同調査に当たった同社統括マネジャーの生野一郎氏に分析してもらった。この調査は今年九月、東京都と大阪市に住む主婦各二百人(計四百人)を対象に、
お歳暮に関し、今年の購買傾向を探ってみた。さらに、日本独特の風習であるお歳暮についてどのように感じているか、聞いた。まず、今年の贈答意向の有無を尋ねたところ、九一・五%と全体で九割以上の人が「贈る予定」。「毎年していない」と答えた人は、五・五%にすぎない。贈答予定件数は全体で六・七件、予算については一件当たりの平均金額が四千九百六円、予
算総額は三万二千八百七十円だった。昨年の同様の調査結果では贈答予定件数は六・九件、一件当たりの平均金額が四千八百二十八円、予算総額が約三万三千円で、ともに大きな変動はみられなかった。しかし昨年は一昨年に
比べて件数も増加し予算総額も約一割アップしていることから、好景気が続きながら家庭ではやや堅実なムードがでてきた気配が感じられる。
お歳暮についての考え方を尋ねたところ「お歳暮を贈ることにより人間関係が円滑になる」と考えている人が七五・八%と最も多い。九割以上の人が贈答意向を持っていることとあわせて、欠くことのできない習慣になっている。さらに、「お歳暮は形式的だとは思うが、よい習慣である」と肯定的な人が四九・三%と約半数を占めている。
 また「お歳暮の商品の中身で相手のセンスがうかがえる」と思っている人は六四・〇%と比較的多
く、商品を決める主婦にとってはますます頭を悩ませそうな、そして流通業界にとってはますます工
夫を凝らした品ぞろえを求められそうな結果が出ている。

歳末商戦、明暗分ける――百貨店、スーパー、歳暮ギフト好調。

 歳末商戦がピークを迎えた。業態、商品で大きく明暗を分けた格好だ。歳暮ギフトでは、法人の前倒し発注の恩恵を受けた百貨店が二ケタの伸びを見せているのに対し、個人客中心のスーパーは苦戦している。一般商品は宝飾品・雑貨、BSチューナー内蔵テレビなどが好調な売れ行きを示している一方、暖冬の影響をまともに受けた防寒衣料、暖房器具などが低迷している。消費
に“は行性”が出てきたことで、流通各社の強気一辺倒の姿勢にも変化が出てきた。選別消費がどこまで進むかが、今後の消費の行方を占う一つのポイントになりそうだ。  一方、個人客が主体で前倒しの恩恵を受けないスーパーのギフト商戦は盛り上がりを欠いている。「出足の鈍さが響き、売り上げ増が見込めない状態」(ダイエー)という。前倒し発注も「呼び掛
けたが、消費者の反応はいまひとつ」(長崎屋)なのが響いている。このため、「量が出るのは十六 日の日曜日」(イトーヨーカ堂)とみて、終盤戦での販売に望みをつないでいる。

歳暮商戦、個人向けは前年並みに――百貨店も産直品、ボーナス後勝負。

1995/12/14 日経流通新聞 23ページ 2326文字   

ここ数年、低迷を余儀なくされていた歳暮商戦が、今年は個人向けを中心に下げ止まりの様相 をみせている。ヤマ場の九、十日を越えて、百貨店では「前年割れを続けてきた昨年までと違い、 店頭の歳暮は前年並みを確保できそう」との見方が支配的になっている。最近は歳暮商戦のピークが後ろにずれる傾向も著しい。例年と同様、十二月の最初の土曜、日曜日がヤマ場だが、「第二土・日曜の比率が次第に高まってきた」(そごう、東急百貨店など)ところ が多い。なかには「九、十日が最大のピーク」(伊勢丹など)という逆転現象も起きている。 その結果、東急百貨店では「十一月中は前年実績を下回ったが、十二月に入って前年に追い付いた」とし、伊勢丹本店(東京・新宿)は「ハウス(自社)カードのアイカードの決済日である六日をすぎて動きが出始めた」。ピークが後ろ倒しになっている要因としては、(1)出費の感覚が厳しくなり、ボーナスが出てから 購入する傾向が強まった(2)宅配便の普及などで配送日数が短くなり、あまり早く発送しなくても済 んでいる――などが挙げられる。曜日別では土曜日の売り上げ増が著しい。西武百貨店池袋店のギフトセンターでは、これまでの ところ九日の土曜日の人出が最も多く、「ボーナスサンデーではなく、ボーナスサタデー」という。また高島屋東京店では、ファクスなどを使い、店に足を運ばなくても注文ができるホームショッピ ングの売り上げが前年比二五%増だ。品選びを含め、簡便に済ませたいという省エネ派が増えており、商戦の後半ずれ込みの動きと無縁ではなさそうだ。百貨店のギフトセンターが下げ止まりの気配を見せる一方で、百貨店以外は好調な伸びをみせている。スーパーでの歳暮が消費者に定着してきたほか、まだ額的には少ないものの、コンビニエンスストアや郵便小包の「ゆうパック」などが二ケタ成長を示している。「ローソン」を展開するダイエーコンビニエンスシステムズ(DCVS、大阪府吹田市)では、前年比 六五%増の十五億円の売り上げを見込む。昨年よりも取扱期間を十日延長し、十二月二十八日まで受け付ける。セブン―イレブン・ジャパンも前年比五割程度の売り上げ増を目指す。取扱品目数は前年よりやや減ったものの、産地直送の商品を強化しながら五十商品強をカタログ販売する。商品の価格帯 は三千円台が中心。郵便局の「ゆうパック」は歳暮向けに「東京お歳暮特選品」を企画、今年は個数ベースで前年比一二・八%増の七十万個を見込んでいる。
 コンビニやゆうパック好調の背景には、自宅の近くで申し込める便利さに加え、お歳暮用商品が バブル崩壊後に高級品志向から実質志向に変わってきたことがある。

虚礼廃止、年賀状や歳暮――実質的な営業重視、送り先“厳選”も(四国リポート)


1996/12/14 日本経済新聞 地方経済面
四国 12ページ 1318文字 

 日本の企業の代表的な年末年始の慣例である年賀状や歳暮などをとりやめる「虚礼廃止」の動 きが、四国の企業や金融機関の間で目立ってきた。バブル崩壊後の経費削減ムードに加え、儀礼的なあいさつを省き実質的な営業を重視する志向が強まっているのが理由。今のところ大手企業が中心だが、業種的にもメーカーから流通や金融機関まで幅広い。今後も広がっていきそうだ。バブル崩壊後、経費削減を目的に、虚礼を控える動きが広がった。景気の回復感から復活させる企業も目につくものの、「虚礼廃止」の流れが確実に広がっているのは、営業スタイルが変わり、
「単に顔を出すだけの御用聞きのような営業活動は通用しなくなってきた」ことが大きいのではないだろうか。売り込み側が顧客の意向を先取り、企画を提案する営業が一段と重視されるようになっており、
「虚礼廃止」の動きは止まりそうにない。

虚礼廃止(中)お歳暮――秘書課でも3分の1に、単価切り詰めも進む(検証社内改
革)
1996/12/04 日経産業新聞 30ページ 1428文字 
 得意先や有力取引先などに贈るお歳暮。ビジネスの“潤滑油”として営業部門などで連綿と続いてきたが、バブル崩壊後、低成長が常態化する中で、全社的な経費洗い直しの一環として削減の動きが活発になっている。各企業の取り組みを紹介する。東京ガスでは安西邦夫社長の号令下、一九九四年十一月から全社で歳暮を削減している。理由はもちろん、経費削減だ。「これまで慣例にしたがって贈ってきたが、ここで徹底的に洗い直すことにした」(広戸正之広報部副課長)。その結果、東ガスのお歳暮の出費は秘書課管轄で従来の三分の一近くに、営業部隊でも半減した。社名入りの年賀状もこの年限りで廃止した。歳暮削減の動きは、物価を高止まりさせてきた原因の一つである「法人需要」の崩壊、ひいては経営の合理化・透明化を加速するかもしれない。(中井豊)

胎動の期待スルリ、12月商況盛り上がり欠く――ギフト・歳暮購入先シフト。
1998/12/24 日経流通新聞 19ページ 870文字   

不況の荒波のなか、百貨店の歳暮商戦は今年も低迷した。法人向けが企業収益の一段の悪化
の影響で、昨年の売り上げ水準から「さらに一割以上の落ち込み」(伊勢丹新宿本店)。一方の個人客も財布のひもは固く、各社のギフトセンターでは前年を下回ったところが多い。「客単価は四千五百円と落ちていないが、贈り先を絞り込む動きが目立つ」(高島屋東京店)。消費者の節約志向は依然、根強く、高島屋全店のギフトセンターの売り上げは前年を五%下回る
ペース。伊勢丹新宿本店も十二月中旬以降、盛り返しているが、ギフトセンターは二十日までの累
計で前年比三%減だ。
 今年は法人受注の減退を見越し、個人客の確保を狙って一部で早期受注に向け割引特典を打ち出したり、送料無料商品の拡充に動くなど顧客争奪に火花を散らした。こうした策に打って出た
百貨店は前年を上回ったが、伸びは小さい。今年から、配送料無料商品を大幅に拡大した三越。同社は早期の顧客獲得に向けて、十一月中旬から今月十三日まで最高十万円の買い物用プリペイドカードが当たる懸賞を実施したが、本店ギフトセンターの十二月中旬までの累計売り上げは前年比二%増。「消費が底入れした感じはなく販促でどうにかしのいだ」(井上和雄三越社長)格好。
 西武百貨店池袋店でも十月に早期受注した得意客に一五%を割り引くサービスを始めた。個人 の歳暮需要も伸びは見込めないとみて他社の顧客を引きつける作戦だが、ギフトセンターの累計
売上高は辛うじて前年並みを確保している程度だ。
 一方、大手スーパーでは歳暮の売り上げが増えており、イトーヨーカ堂は前年比三〇%の伸び。 ダイエーの歳暮の売り上げは九七年は二%増で、今年は一%増とかための見通しを立てていた
が、これまでは二%増とわずかながら予想を上回っている。単価の下落、贈り先の絞り込みなどで客単価は下落傾向だが、客数が増加、「不況下で従来の
百貨店の顧客が流れてきているのではないか」という。家計のリストラが進むなかで、ギフトの購入先を百貨店からスーパーにシフトする動きが広がっている可能性もある。

歳暮ネット販売好調、前年比10倍の百貨店も。

1999/12/07 日経流通新聞 2ページ 1050文字   

インターネットによる歳暮ギフトの販売が急拡大している。実際の店舗での売れ筋商品がネット 上でも人気を集めており、百貨店や仮想商店街では売り上げが前年比で十倍に達したところもある。ギフト商品は実際に商品を見なくても内容が分かるものも多いことから、ネット通販に適するともいわれており、今後、ネットでのギフト購入はさらに広がりそうだ。高島屋は、ネットで取り扱う歳暮ギフトの商品数を昨年の百から今年は三千へと大幅に増やした。昨年はネットでの歳暮ギフトの売上高はトータルで数百万円だったが、今年は先月十七日に 受け付けを始めて以来、すでに売り上げは一千万円を突破した。「昨年と商品数が異なるので単純比較はできないが、昨年比だと十倍は超えるのでは」(同社)という。今期の売り上げ目標の三千 万円は達成できると見ている。三越では十一月六日からネットでの歳暮の販売を開始したが、十二月三日までで五百件の注文が寄せられている。十一月の売り上げは金額ベースで昨年比十倍。夏の中元商戦の売り上げは 約七百七十万円だったが、今年のネット歳暮商戦では十六日までに一千万円を突破すると見られる。伊勢丹のオンラインショッピングサイトでも、歳暮商品は昨年比で五―六倍の売れ行き。今年は 四百五十の商品をそろえたところ、今夏の中元商戦よりも出足が良く、総売上高も十二日には一千万円を達成する勢いだ。小田急百貨店も十一月十七日からネットでの歳暮商品の販売を開始したが、二週間でアクセス 数は一万件に達し、「地方在住者からの注文も増えている」(同社)という。  売れ筋商品は「洋菓子やパスタ商品」(伊勢丹)、「ビールやハム」(小田急)などで、実際の店舗 での人気商品がネット上でも人気が高い。三越では、ギフトをもらった人が商品を選べる「選べるギ フト」サービスが好評だ。仮想商店街での売り上げも好調。「楽天市場」を運営する楽天(東京・目黒、三木谷浩史社長) は、東急百貨店、阪急百貨店を含め全体の取扱商品を昨年の三千五百商品から一万三千商品 へと約四倍に増やしたことなどが奏功。十一月末の売上高は前年同月比で十倍に達した。インターネットのポータル(玄関)サイト「goo」を運営するNTTエムイー情報流通(NTT―X、東 京・千代田、池田茂社長)のショッピングページ「goo―ショップ」も歳暮商品をまとめてコーナー化したり、男性向け商品や価格帯などで検索できる機能を強化したことで売り上げが増加。歳暮期間中は通常月の二―三倍の売上高を見込んでいる。
歳暮商戦が本格化――2割近く、ネットで購入(買い手のホンネ産地研調査から)

2009/12/03 日本経済新聞 朝刊 33ページ 858文字 

歳暮商戦が本格化してきた。ここ数年、店に出向かずインターネットで購入する人が増えている。日経産業地域研究所が首都圏で実施した消費者調査によると、歳暮を今年贈るとした人のう ちネットで購入する人(一部の利用を含む)は19%と2割近くに達した。2年前の同じ時期の調査では11%にとどまっていたが、昨年9月の調査で18%まで増え、今年はそれをさらに上回った。実際、10~11月の歳暮の早期受注では「ネット受注金額に限ると前年比2割増」(高島屋)といった店もある。2007年の調査では、ネットでの購入予定は男性が13%、女性は10%と男性の方が割合は高 かったが、今回調査では男性の17%に対し、女性が21%と逆転した。年齢別は、ネット利用が活発な若い層の方が比率が高く、20代は33%、30代も32%と3割を超す。40代は
14%、50代は17%で、60代になると6%と1割以下だった。 歳暮を贈る人の割合は近年、減少傾向にある。07年調査では55%だったが、08年調査では
52%に低下。今回調査では49%と50%を下回った。特に若い層の比率が低く、20代は37%、30代は39%にとどまる。
それだけに20代、30代に歳暮利用を促すにはネットでの受注活動がカ
ギを握る。職業別では、ネットでの購入は店に行く時間を確保しにくい勤め人の利用が目立つ。今回調査でも、勤め人で歳暮を贈る人のうち、ネットでの購入予定者は22%と全体での割合を3ポイント上回る。ただ、専業主婦でもネット利用は急増している。07年は6%にすぎなかったが、今年は全体での割合と同じ19%を占めた。専門自由業や無職男性は利用意向が低い。市場が縮小しているとはいえ、百貨店にとって歳暮は大きな商機。今回調査でも、歳暮を贈る人のうち66%が百貨店の利用を予定している。ネットでの購入予定者を確実に取り込めるかが歳暮商戦を左右しそうだ。調査の方法10月3~13日に首都圏30キロメートル圏に住む20~69歳の男女モニターに郵送で実施。回答は470人。